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  • 教育方針
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英語英米文学科の3つのポリシー
(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)

安田女子大学文学部は、本学の建学の精神「柔しく剛く」に基づき、主として人文・社会系諸学の知識を広く授け、各学科の専門の学術を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力の展開を図るとともに、幅広い職業人及び各学科の専門的知識を生かした専門職業人を養成することを目的として、自尊の人格、豊かな教養、思いやりの心を持ち、真に自立した女性を育成します。
本学部英語英米文学科(以下「本学科」という。)では、大学及び学部の目的に沿って、主として人文・社会系諸学の知識を広く授け、英語学、英米文学、英米文化及び関連諸学を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力の展開を図るとともに、幅広い職業人及び中学校・高等学校の外国語科(英語)教員等の専門的職業人を養成することを目的とします。
その教育的側面をこれまで以上に充実するために、3つのポリシー「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を以下のとおり定めます。

1 卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
      建学の精神「柔しく剛く」に基づく大学及び学部・学科の目的を達成するために、本学科で養成する人材が、卒業時に身に付けておくべき能力・態度の修得を本学科の教育目標とします。

    以下の6つの能力・態度を身に付け、教育課程に定められた所定の単位を修得した学生に対して卒業を認定し、学士の学位を授与します。

(1)教育目標
    • ① 倫理観・使命感
      主体性を持ち自立した社会人であることを自覚し、幅広い教養、豊かな人間性、高い倫理観を兼ね備え、さらに物事に対する深い洞察力を有し、使命感を持って現代社会のニーズに的確に対応できる能力を身に付けます。
    • ② 知識・技能・態度
      英語、英米文学及び英語文化の専門家にふさわしい英語学、英米文学、英米文化及び関連諸学に関する十分な知識・技能を修得し、言葉と文学を通して豊かな社会を創造していく態度を身に付けます。
    • ③ 思考力・判断力・表現力
      卒業までに修得した知識・技能・態度を駆使して自ら課題を発見し、課題の解決に取り組むことのできる思考力と判断力、課題解決の成果を的確に伝えることのできる表現力を身に付けます。
    • ④ 自律性の確立
      生涯にわたり自らを律し、高め続ける力を有するだけでなく、主体的に他者と対話し、他者との連携を通じて新しい価値を創造することができる能力を身に付けます。さらに、そのように共創された価値や自らの体験を、次世代に伝えて育成する意欲と能力を身に付けます。
    • ⑤ 社会性・コミュニケーション能力
      英語、英米文学及び英語文化を学んだ者として、他者と積極的に意思疎通を図り、連携・協働するために必要な社会性とコミュニケーション能力を身に付けます。
    • ⑥ 多様性の受容と理解
      複雑化する現代社会において、文化の多様性や自分とは異なる価値観や視点を受容・理解し、他者と協働して学び合い、人を思いやる柔軟な態度を身に付けます。

2 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

本学科で学ぶ学生一人ひとりが学修を円滑に開始し、学士課程を通して広く深い学識を身に付け、あわせて豊かな人間性と高い倫理観、そして幅広い教養の上に、英語学修者としての専門性を身に付けて、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を達成し、社会の中で主体的に行動できる人材になることができるように教育課程を編成・実施します。


(1)教育内容

本学科の教育課程は、「特別科目」「共通教育科目」「専門教育科目」を体系的に編成し、英語学、英米文学、英米文化、英語教育学等に関する授業科目を有機的に組み合わせ、高度な英語運用能力及びグローバルな視点からものごとを判断できる思考力を育成することができるように4年制教育課程を編成します。すべての授業科目に一般目標(GIO:General Instructional Objective)と到達目標(SBO:Specific Behavioral Objective)を定め、これらの目標の達成によって、卒業の認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を実現します。
「特別科目」は、建学の精神「柔しく剛く」に基づき、「まほろば教育ゼミ」を入学時より4年間開講します。「安田を知る」「学びを知る」「自分を知る」「社会を知る」ことを活動の軸に倫理性を培い、総合的な判断力と豊かな自己表現力の獲得を目指して、教員と学生が協同して運営します。
「共通教育科目」は、「キャリア科目」「教養科目」「基礎科目」で構成します。各学部・学科の垣根を越えたクラス編成によって、分野の異なる学生とともに多様な授業科目を学ぶことができます。
「専門教育科目」は、「基本科目・卒業研究」及び「領域科目」で編成し、「領域科目」を「英語基礎技能「英語応用技能」「英語学・言語学」「英米文学」及び「異文化理解」に分類します。「専門教育科目」は、英語の4基本技能(リーディング(読む力)、リスニング(聞く力)、スピーキング(話す力)及びライティング(書く力))の習熟を目指して、体系的に編成し、原則として授業科目は、すべて英語で実施し、習熟度に配慮したクラス編成をします。教育課程は、基礎から応用へと発展させるものとし、第1・2年次前期は、高等学校から大学への円滑な接続ができるよう、初年次教育や補習教育を充実させる基礎領域とし、英語の発音・文法・読解・聴解・作文そして英会話などの4年間の言語学修及び言語活動の基礎となる科目を中心に履修します。第2年次後期は、英語運用能力の獲得のために、全員アメリカ又はカナダにおける長期の海外留学(STAYS:STudy Abroad for Yasuda Students)を行います。第3・4年次は、発展領域とし、社会に出てから各分野で活躍することを目指す選択科目を多く展開します。第3年次後期には、卒業研究が始まり、第4年次は、自身で決めた研究を完成させ成果を発表するとともに、研究成果を論文に仕上げて提出します。
本学科における主要な教育内容は、次の6つにまとめられます。

    • ① 倫理観・使命感の育成
      自立した社会人になるためには、人を思いやる真摯で節度ある態度(ヒューマニズムと倫理)と使命感が求められます。「共通教育科目」において幅広い教養や豊かな人間性を育むとともに、「専門教育科目」において、文学にみられる多様な人間観を通して読解力を培い、人生観の幅を広げ、社会人にとって必要なヒューマニズムや倫理観・使命感を育成します。
    • ② 知識・技能・態度の育成
      講義、演習、実習及び卒業論文の作成等を通して、英語に関する確かな語学的知識・技能、実践的運用能力の獲得を目指します。専門的職業人として英語の知識と技能を生かして、国内外で中核的・指導的な役割を果たしていくための専門科目を開講します。
    • ③ 思考力・判断力・表現力の育成
      主体的に課題を設定・解明し、それを人に伝える能力を養うため、英語の基礎科目、領域科目を開設します。また、少人数演習、実習及び卒業研究において、思考力、判断力、表現力の育成を目指します。
    • ④ 自律性の育成
      卒業研究等を通して、主体性、批判的精神を持って、自己を律し、自ら主体的に他者と対話し、連帯して新しい価値を創造し、生涯にわたる自己研鑽をし続ける力の育成を目指します。
    • ⑤ 社会性・コミュニケーション能力の育成
      他者と積極的に意思疎通を図り、連携・協同し、社会性及びコミュニケーション能力を持って活躍できるように、講義や演習・実習、各研究室での研究活動を通して、友人や仲間と豊かな人間関係を構築しながら、学識向上を図ります。また、アメリカ又はカナダにおける6か月の海外留学(STAYS)を通して、社会で活躍できる社会性及びコミュニケ-ション能力の育成を目指します。
    • ⑥ 多様性を受容して理解する能力の育成
      全ての授業・活動を通して、文化の多様性や、自らの価値観や視点の異なる他者の多様性を受容・理解し、人々と柔軟に協力して学び会い、人を思いやる創造的態度の育成を目指します。

(2)教育方法
  • ① 多様な授業形態
    本学科では、第2年次より、3つの専攻「英語文化専攻」「英語教育専攻」「通訳専攻」のいずれかを選択して、学修を進めます。「英語文化専攻」では、現代及び近代の英語圏の文化・文学を総合的に学修・研究します。「英語教育専攻」では、英語及び言語一般の特性や体系を学修・研究して英語教育などへ応用する方法を探索します。「通訳専攻」では、徹底した英語運用能力の強化を図り、逐次通訳、同時通訳の基礎となる技能を修得します。各専攻の目的達成のための履修モデルに沿って授業を展開します。また、授業科目の教育目標に照らして、講義、演習及び実習等を適切に組み合わせて実施しますが、それらの教育課程は、基礎から発展へと順次性を持って系統的に実施します。「専門教育科目」は、原則としてすべて英語で実施され、ネイティブ・スピーカーの教員の授業を通じて、実践的な英語コミュニケーション力を養います。英語文化専攻では、英語や英語で書かれた文学作品を学術的に分析する知識及び方法論を学び、異文化を深く理解すると同時に自国の文化を相対化できる能力を身に付けるために、少人数での授業を行います。「英語教育専攻」では、「専門教育科目」で言語習得及び教育実践能力を実践的に獲得させ、英語科教員として優れた教育を行うための知識及び能力を培います。「通訳専攻」では、主にビジネス現場での日英語双方の運用を想定しながら、実務に必要な知識と技能の修得を目指します。
  • ② シラバスによる授業の目標・内容・方法・評価方法等の明確化
    授業は、目標・内容・方法・評価方法等を具体的に記載したシラバスに沿って実施します。シラバスの内容や評価基準及び評価方法等は組織的に確認し、教員間や教員と学生間で共有します。
  • ③ 教育課程体系の明確化
    教育課程の体系を明確化・可視化して共有するため、科目ナンバリング及びカリキュラム・マップにより学修成果の達成にどの授業科目が寄与するかを示し、カリキュラム・ツリーにより学修成果の達成に向けてどのような授業科目が関連し年次配当されているかを示します。これらのことから、学期と年次の進行ごとの学修の進展、授業科目間の相互関係を容易に把握することができます。
  • ④ 自主的・能動的学修(アクティブ・ラーニング)の推進
    論理的思考力、課題発見・解決能力及びコミュニケーション能力を育成するため、アクティブ・ラーニングを実施します。具体的には、課題解決型学修(PBL:Project-Based Learning)や少人数での討論(SGD)を取り入れた少人数教育科目や統合教育科目を開講します。また、学生全員がコンピュータを持つこと(全員にノートPC配付)で、授業内外で積極的に活用することにより、高度なICTスキルを養います。
  • ⑤ 体験型学修の推進(視野の拡大・経験の拡充)
    職業人に求められる広範な視野や視点を身に付けることを目的として、キャリア教育科目(共通教育科目)及び演習科目(専門教育科目)の中に、実社会・地域社会の多様な人々との協創を主体的に体験できる授業科目を設けます。
  • ⑥ CAP制度
    授業外の学修時間を確保し、単位制度の実質化を図るため、履修登録ができる単位数の上限を定めるCAP(キャップ)制度を設けます。
  • ⑦ チューター制度
    各クラスにチューター(担任)を配置し、学生の学修面から生活面全般まで、一人ひとりに合わせたサポートを行います。また、教員は全員オフィスアワー(OH)を少なくとも週2時間設け、これを周知します。
  • ⑧ 教育の質の確保
    高い教育の質を保証するため、教員に対し教育者としての行動を律する「学生との良好な関係を築くための教職員行動指針」及び「教育に関するガイドライン」を定めるとともに、教員の教育資質を高める研修、学生による授業評価アンケート、授業公開・参観、教員自身による教育活動に関する自己点検・評価を実施します。

(3)学修成果の評価
  • ① 成績評価
    本学及び本学科の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた知識・技術・態度の達成度を評価します。各授業科目の担当教員は、あらかじめシラバスに明示された成績評価方法によって、学修成果の評価を客観的かつ公正に行います。
    「卒業研究」は、卒業研究を実際に指導した教員が授業科目ごとに評価を実施します。また、「卒業研究」の成果をまとめた発表については、学科の複数の教員が審査した後、全員で審議して最終評価を行います。
  • ② GPA制度の採用
    学生の成績を客観的・相対的に把握するためにGPA(Grade Point Average)制度を採用します。チューターは、GPAを使い、CAP制度(履修登録単位数の上限設定制度)の基での履修指導のほか、担当クラスに属する学生への学修指導も行います。
  • ③ 学修状況調査
    学生は、各自の学修状況について学年ごとの学修記録表「英語学習ポートフォリオ」に、履修登録授業科目、英語検定・TOEIC🄬などの資格試験受験状況と結果、課外で行う「教職ゼミ」「英検講座」の参加状況、「英語カフェ」の利用実態などを記録し、各チューターが半期ごとに、あるいは半期に複数回に渡って回収して調査します。


3 入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)

多様な入学試験制度を設け、全学共通の「建学の精神」に加え、学科独自の「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」と「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」に沿った教育を受けることができる者として次に掲げる入学者を広く受け入れます。


(1)求める入学者
    本学及び本学科で求める能力・適性を有する人材を養成するために、次のような人を求めます。
  • ① 諸外国の言語・文化、特に英語圏の言語・文化、歴史、社会、コミュニケーションに興味や関心を持っている人
  • ② 留学制度等を活用し、徹底的に「英語力」と実践的な英語スキルを磨き、グローバルに活躍するための能力を身に付けたい人
  • ③ 幼小児、児童及び生徒の英語教育に携わりたい人
  • ④ 英語によって相互理解を行い、他者との交流を深める実践的英語力の習得に熱意を持つ人

(2)入学者に求める能力
  • ① 高等学校卒業程度の十分な基礎学力と、本学の教育及び英語教育に耐え得る基礎学力
  • ② 国語・英語の基礎的な知識及び科学的な思考力
  • ③ 日本語・英語での読解、表現、コミュニケーションに必要とされる基礎学力
  • ④ 社会で活躍するために必要な知識・技能・態度を、入学後の学修を通して修得できることに加え、自ら課題の発見と解決に取り組むことのできる思考力・判断力・表現力
  • ⑤ 多様な人々と協力して学び合うために必要な主体性・協調性・知的好奇心・旺盛な学修意欲

(3)入学試験制度

本学科で学ぶために必要な知識・技能・思考力・判断力・表現力及び意欲・適性を見るために、以下の入学試験を公正に実施します。

<入学試験の種類>
  1. ① 自己表現型選抜
  2. ② 総合型選抜(専願)
  3. ③ 総合型選抜(併願)
  4. ④ 学校推薦型選抜(指定校)
  5. ⑤ 一般選抜(前期A日程、前期B日程、前期C日程)
  6. ⑥ 一般選抜(後期日程)
  7. ⑦ 大学入学共通テスト利用選抜[前期日程]
  8. ⑧ 大学入学共通テスト利用選抜[後期日程]
  9. ⑨ 社会人特別選抜
  10. ⑩ 編入学試験

※2023年 4月現在



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