tbP1N9DwJJM
  • 教員紹介
  • 学科長:西村 裕三

    広島大学大学院法学研究科修士課程にて「憲法」を専攻。社会科学国際フェローシップを得てカリフォルニア大学(バークレー校)ならびにデューク大学に留学し(1982‐1984)アメリカ合衆国憲法の比較法的研究に従事。アメリカの司法審査制の歴史的発展過程や憲法訴訟の比較法的研究を行っています。

憲法、行政法、地方自治法の比較法的研究

司法審査制、つまり、法律や行政処分が憲法に違反しないかどうかを裁判所が審査する制度の運用をめぐっては、司法消極主義と司法積極主義の二つの司法哲学が対立しています。前者は、選挙で選ばれる議会や内閣の判断を最大限尊重し、法律等を違憲とする判決は差し控えるべきとする立場であり、後者は、少数者の人権を守るために裁判所は法律等の合憲性の審査を積極的に行うべきとする立場です。この二つの立場の間の論争では、司法審査と民主主義や権力分立制との関係をどう考えるべきか、そして、裁判所が法律等の合憲性を審査する際の基準や方法はどうあるべきかが重要な問題であり、それらについて研究を進めています。

  • メッセージを閉じる メッセージを見る
  • この十数年、最高裁判所が法律の規定を憲法に違反するとした判決がよく出されるようになりました。その契機となったのが、いわゆる在外国民選挙権制限違憲判決(2005年)です。その後、最高裁判所は、憲法上の平等原則違反を理由とする一連の違憲判決を下しました。たとえば、国籍法違憲判決(2008年)、非嫡出子の法定相続分違憲判決(2013年)、再婚禁止期間違憲判決(2015年)などがあります。これらの重要な裁判において裁判所が示した憲法解釈こそが、現実に解釈運用されている、いわば、生きている憲法といえるでしょう。学生諸君には、裁判所の下した判断は、説得力のある理由に基づいているかどうかを批判的に検討することで、憲法についての理解を深めてもらいたいと思います。
  • 相澤 吉晴

    東北大学大学院私法学専攻博士課程にて「国際私法」を専攻。在学中から一貫して国際ビジネス(取引)法の分野を中心に研究してきました。特に、「国際不正競業法」を研究テーマとし、現在は、当面の問題に関するEUの規則の内容を検討しています。

国際ビジネス(取引)法、特に、国際不正競業法の研究

例えば、完全模倣の製品などが国内市場において販売された場合には、それは不正競業に該当することになります。グローバルな社会においては、さらにそういった製品が国境を越えて販売された場合に、そのような行為が不正競業に該当するかどうかという問題について、いずれの国の法が適用されるかが重要となり、国毎に法的規制の仕方が異なります。そこで、当面の問題について、ドイツ、フランス、スイス、オーストリア、EUなど比較法的に考察を進め、どのようなルールが妥当かについて研究を進めています。

  • メッセージを閉じる メッセージを見る
  • 国ごとに、文化、習慣、宗教などが異なるように法律もその内容が異なります。グローバルな社会においては、国内において発生する法律問題の解決はもちろんですが、国境を越えて発生する法律問題の解決の仕方が重要となるので、その特徴について学ぶことが必要になってきます。そのためには経済社会における法の意義や役割など法制度を正しく理解するとともに、経済活動を遂行する上で必要な民法に関する基礎的な知識・法的思考・判断を養うことが必要になり社会生活を営む上で必要な法規に関する基礎的・基本的知識を習得することが重要です。
  • 青木 克仁

    Southern Illinois University博士課程修了。Ph.D.(Doctor of Philosophy, Philosophy)取得。同大学、大学院にて、国際的にも著名なガース・ギランやマーク・ジョンソンに師事。ギランに社会哲学、政治哲学、公共哲学を、ジョンソンに言語哲学(認知意味論)、倫理学、美学を学ぶ。

認知意味論、社会哲学、公共哲学、応用倫理学、美学

私の研究は、一方では、進化という文脈の中で人間の認知能力、特に言語の発展を位置付ける試みとして「言語哲学(特に認知意味論)」を捉えます。言語は文化的産物を生み出す源泉として、自然的進化の道に加えて、新たな文化的な淘汰圧を人間の脳に加えるようになりました。そのため文化と脳の共進化が開始されました。これによって、人間は徐々に自然から離れ、まさに「本能が壊れた動物」と成り果てましたが、本能という内的統制力を失ったからこそ、「よりよい生き方」を考え、倫理や法という形で、外的に己の生存を制御せねばならないのです。よりよい、公正な社会にしていくために、私達は社会をどのように制御すべきなのでしょうか?

  • メッセージを閉じる メッセージを見る
  • 哲学理論とは私達の存在を意味あらしめようとする試みです。この文脈で「よりよい生き方」や「よりよい社会のあり方」を探求し続けています。特に、「本能の壊れた動物」である人間による環境破壊は、己の生存基盤そのものを脅かすまでになってしまいました。ゆえに、21世紀は「環境の世紀」と形容されているのです。皆さんとともに、「国際正義」を視野に入れながら、「水危機」や「気候変動」に代表される深刻な環境危機を如何に乗り越え、どのような社会を築くべきか、といった重要な問いに答えるべく、思索を進めていきたいと思います。
  • 尾崎 雅彦

    東京大学経済学部経済学科及び経営学科卒業後、政府系金融機関にて日本経済の課題解決のための政策を中央省庁と企画立案し、同政策に沿ったプロジェクトを実施する企業に対して融資を約20年間行ってきました。
    その後、経済産業省の研究所などでマネジメント及び研究に従事し、さらにここ約10年間は大阪大学等大学においてイノベーションや環境問題に対する研究と経済学系の教育に取り組んでいます。

理論経済学、経済政策、環境政策・環境社会システム

少子高齢化や環境・エネルギー問題など様々な課題に直面している日本経済においては、イノベーション(既存のものを組み合わせて新しい生産方法や生産物を産み出す革新)の活性化が必要不可欠です。しかし、そのために必要とされる統計データは十分には存在しません。そこで産業のイノベーション・ファクター(イノベーション発生要因)や企業内のインタンジブルズ(資産として計上されないために目に見えない企業成長を可能とする無形資産)の数値での把握をテキスト・マイニング(文章から定量的データを取り出す分析手法)や企業ヒアリングによって行ってきました。また、既存の電気自動車と再生可能エネルギー設備(太陽光或いは小水力発電等)を組み合わせて地域自立的エネルギー網構築の可能性を模索しています。

  • メッセージを閉じる メッセージを見る
  • 18~19世紀の産業革命以降、資本主義経済・工業化による急速な経済成長を理念的に支えた経済学は、現在においてもなお実践的な学問です。限られた資源や予算などの制約の中でいかに望ましい意思決定を行うかを明らかにするツールであり、いわば荒野の中で旅人が遭難せずにすむためのコンパスの役割を果たしています。
    近年、多くの経済社会問題が私たちの日々の生活に大きな影響を与えています。私たちは今、嵐に見舞われている荒野の旅人なのかもしれません。経済学を学ぶことで、私たちや私たちの将来世代の生活を様々な経済社会問題から守る知恵を身につけてみませんか。
  • 安東 直紀

    京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻修了。旧建設省道路局・旧国土庁計画調整局・京都大学安寧の都市ユニット・宮津市役所を経て2019年4月より安田女子大学に着任。まちづくりの理論研究と行政での実践経験を元に教育・研究活動に取り組んでいる。

まちづくり論、公共政策、交通工学、土木計画学

公共政策とまちづくりに関連する講義を担当します。公共政策とは、社会全体に影響のある課題に対して、行政機関のみならず住民や民間組織が行う公共的な政策全般を指します。その中には「まちづくり」も含まれますが、これら公共政策は全て住民の生活の質を向上させることが究極的な目的です。そうした場合、住民の生活の質とは何か、どうすれば生活の質が向上させられるのか、について考えることは公共政策の根源的課題であると考えられます。そのような本質的な問いを常に置きながら、具体的な事例を元に一般的な課題解決手法を探索していきます。

  • メッセージを閉じる メッセージを見る
  • みなさんも「まちづくり」という単語を目にしたことがあると思います。でもこの「まちづくり」、一体何のこと?と聞かれるとうまく答えられないのではないでしょうか。「まちづくり」は単に道路や河川、施設を整備することではありません。では一体「まちづくり」とは何でしょうか?その答えを安田女子大学公共経営学科で一緒に探していきましょう。
    まちの元気は私達一人ひとりが力を合わせて、自分たちの手で作り出すものです。「まちづくり」に携わり、将来リーダーとなる人材を育てることが安田女子大学公共経営学科の使命です。
  • 竹本 知行

    同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程にて「日本政治史」を専攻。長州生まれですが、上洛して約30年、經世濟民の學を修めるとともに蘭學の修業もしました。2006年、大村益次郎研究で阿南・高橋賞受賞(軍事史学会)。2008年、博士(政治学)。
    同志社大学法学部助教、大和大学政治経済学部准教授を経て現職。

日本政治史、明治維新史、政治学

政治学関連科目を中心に担当します。私の専門は日本政治史という分野です。これは権力関係を中心に見た日本の近代史です。あらゆる出来事の記録はそのままでは「歴史」にはなりえず、歴史叙述とは出来事相互間の脈絡を求める営みともいえます。そして、歴史について学び、そこから何らかの教訓を導き出そうとするならば、その時々で真剣に生きた先人に対する謙虚かつ冷静な態度がなくてはならないと考えます。私は自身の研究においても、「当時の人はなぜその道を選んだのか」という「問い」を重視しています。同時代的視点に立って初めて歴史が生きたものになると考えているからです。

  • メッセージを閉じる メッセージを見る
  • 「人間は政治的動物である」(アリストテレス)とは、しばしば引用される言葉です。そして、古代ギリシアの時代から今日に至るまで、人間は協調と共同と競争に生きる「政治的動物」であることをやめていません。
    英国の歴史家ジョン・ロバート・シーリーは「歴史は過去の政治であり、政治は現代の歴史である」という有名な言葉を残していますが、「今」の政治が「過去」の歴史による拘束を受けるように、「今」の政治はやがてそれ自体が歴史となり「未来」を規定していきます。 「過去」を知ることは、「今」を理解し、「未来」を語ることの出発点です。
    講義では、先人たちの政治的営みの足跡を謙虚に追うことを通じて、歴史を共有し、そこからわれわれが進むべき道について皆さんと議論していきたいと思います。
  • 新美 貴英

    早稲田大学法学部卒業後、早稲田大学大学院社会科学研究科に進学。学位は博士(学術)。国会議員政策担当秘書、早稲田大学講師を経て、2020年4月より安田女子大学現代ビジネス学部公共経営学科に着任。2020年3月、第8回 WASEDA e-Teaching Award Good Practice賞を受賞。

政治学、日本政治外交史、政治思想史

私の専攻分野は政治学、日本政治外交史、政治思想史です。特に長谷川如是閑の政治・外交論を研究してきました。長谷川如是閑は、明治から昭和半ばにかけて活躍したジャーナリストです。近代日本における政治外交上の問題点を明らかにすること、そして現代政治への示唆を得ることを目的として、これまで研究を進めてきました。

  • メッセージを閉じる メッセージを見る
  • 大学で教鞭をとる前は、国会議員の政策担当秘書、公務員試験講座の予備校講師をしていました。授業内容や学生生活についてはもちろんですが、キャリア形成、就職活動などについても、悩んでいることがあれば気軽に相談に来てください。私の経験が少しでもお役に立てればと思います。
    私が担当する授業では、現代社会が直面している課題について多面的に学んでいきます。講義だけではなくアクティブ・ラーニングも通して、社会人になるうえで必要な、「課題発見能力」と「課題解決能力」、を身につけることを目指します。論点を整理し、自分の意見をまとめて説明する力、そして他者の意見を聴く力を一緒に身に着けていきましょう。お会いできることを楽しみにしています。

教員・研究テーマ

  • 氏名職名研究内容
  • 相澤 吉晴教授国際不正競業法に関する研究
  • 青木 克仁教授言語哲学、社会哲学、公共哲学、環境倫理学、生命倫理学
  • 尾崎 雅彦教授イノベーションシステム、インタンジブルズ、環境政策
  • 西村 裕三教授日本とアメリカの憲法問題や人権問題の比較研究
  • 安東 直紀准教授まちづくり論、公共政策、交通工学、土木計画学
  • 竹本 知行准教授日本政治史、明治維新史、政治学
  • 新美 貴英講師政治学、日本政治外交史、政治思想史