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  • 研究室紹介

池田 智子

自分の内に軸を作るための心理学修行


【ゼミの紹介】
ゼミ担当教員はこれまで、人間の記憶や、言語の処理について研究してきました。今はこれらに加えて、大学生が心理学の学習を通して、どのような能力を獲得するのかについて興味を持っています。ゼミでは、学生が心理学を勉強したいと思った最初の関心をできるだけ大切にしたいと思っていますので、学生の卒論のテーマは実に多様です。また、学生が実験や調査を通してデータを収集、分析、考察する過程で身につけるスキルは、社会に出てから大いに役にたつものだと考えて指導しています。自分の研究について話す学生の顔がだんだん自信に満ちたものになっていくのを学生の傍らで見ることは、ゼミの担当教員としてとても幸せなことです。

【学生からのゼミ紹介】
このゼミでは次々に順番が回ってくる発表の準備に追われ、実験、調査データの分析に追われ、論文作成に追われ、予想していたよりも卒業研究とは大変なものだと実感することが多いです。でも、一生懸命に頑張っている同じゼミの友だちを見ると、自然に自分もやる気になりますし、一仕事を終えた時の達成感はくせになります。課題の多さや締切の厳しさにも関わらず、なぜかほのぼのした雰囲気のゼミです。先生はかわいく、きびしく、とても頼りになる先生です。いつも先生の意外にもクールな一言がおもしろくて、笑いが起こります。

金坂 弥起

遊びはまじめに、仕事(学問)は楽しく


【ゼミ教員からの研究室紹介】
まず、「遊びはまじめに、仕事(学問)は楽しく」という研究室のスローガンを説明します。普通は「仕事はまじめに、遊びは楽しく」かも知れませんが、人生の目標として「楽観主義」を志している私としては、遊びと仕事をひっくり返してみました。遊びはもちろんですが、仕事(学問)もゼミ生とゼミ教員とが力を合わせて、知恵を出し合って真剣に楽しみたいと願っております。「心理学って、本当に楽しい!」とゼミ生に思ってもらうことが、私の大学教員としての変わらぬ努力目標です。どうぞよろしくお願いいたします。

【研究紹介】
次に、研究テーマのキーワードは、臨床心理学、精神科心理臨床、多職種連携協働です。また、ここ数年は、地域支援活動として中高生に向けたゲートキーパー養成講座(自殺予防教育)に携わっております。さらには、心理学教育にも強い関心があり、写真にある『心理学をまじめに考える方法』『大学で学ぶ心理学』(いずれも誠信書房)といった翻訳書を刊行しております。特に後者は、心理学専攻を目指している高校生にとっても大いに役立つ心理学専攻ガイドブックです。

澤田 英三

ゼミは、お祭りか? そう。祭りはいつも真剣な遊びの場。


【教員の研究内容・ゼミ紹介】
澤田は、子どもの居場所やななめの関係(子どもと親や担任ではない大人との関係)が、どのように実際の生活の場でつくられ、機能しているのかを調べています。また、日本の伝統的社会の中で展開していた子ども・青年の発達とそれを支援する慣習(文化的な仕掛け)についても研究しています。自分の関心から出発して、実際の生活や実践、その時々の気持ちなどを反映した妥当性の高い卒業研究にしていくことを目指します。

【学生からのゼミ紹介】
私たち澤田ゼミは楽しいことが大好きな先生と、ゼミ生の集まりです。毎年、夏になると地域のお祭りで屋台のお手伝いをすることが恒例になっています。ゼミの時間はいつも笑顔で溢れていて話しが尽きないので、学年やクラスを超えて仲良くなることができます!特に対話をとても大切にしているゼミなので、自分の気づかなかった視点から見ることができ日々発見の連続です。

船津 守久

こころとこころの織りあわせ。


【教員の研究紹介】
私たちは、障害を自分とは別世界のことと認識してしまいがちですが、障害と結びつく可能性の高い交通事故や病気などは私たちと切り離すことはできません。障害のある人だけが必死に頑張らなければいけない社会ではなく、私たち皆が自分の問題として障害を理解しお互いに支援し合える社会を目指しています。障害のある子どもへの理解と支援のあり方を、臨床心理学の領域から研究し、実際に支援を行っています。また、子どもの家族、特に母親への子育て支援を、保育園、幼稚園、学校、地域社会との連携を重視して研究、実践しています。  

【ゼミの紹介】
船津ゼミには、2017年4月現在4年生が7名、3年生が7名所属しています。卒業後の希望進路も様々で、大学院、公務員、金融関係、福祉関係等多岐に亘っています。所属する部活も様々で、個性豊かな明るいゼミで卒業論文の研究の指導も一人ひとりの興味関心を大切にして、皆で討論を繰り返しながら行っています。また、ゼミの親睦を高め、お互いのコミュニケーションを図るための食事会なども楽しみのひとつです。

【学生からのゼミ紹介】
船津ゼミは、明るくお互いに気軽に話し合える暖かい雰囲気に満ちています。臨床心理学や障害に関して興味関心を持っている学生が多く、お互いに話し合ったりすることで、ストレスの解消を図っています。研究での指導だけでなく、人生相談などにも先生が丁寧に応じてくれています。他のゼミの学生も顔を出すことがあり、アットホームなゼミです。また、3年生と4年生との仲も良くお互いに助け合っています。将来の自分自身に役に立つ研究を行うことをモットーとして頑張っています。

【教員からのメッセージ】
ゼミに所属して間もない頃は、皆の討論の中に入ることができずに下を向いていた学生が、ゼミで過ごす中で相手の顔をしっかり見て、自分の意見をはっきりと述べることが出来ていくことに多く遭遇しています。本来の自分自身を取り戻し、前向きに力強く進んで行く姿に感動します。是非、皆さんも私たちと一緒に前進しましょう。

生塩 詞子

失敗から学ぶ わからないことを大切にする


【教員の研究内容とゼミの紹介】
私は心理検査の中でも投影法で捉えられる情緒面について研究してきました。最近では、葛藤を抱えやすいといわれている青年期の心性や特徴についても研究していますが、ゼミではこれらに限っていません。

◆「知りたいこと」と「できること」を見極める◆
学生自身が興味・関心を抱いたことを自由にテーマとして設定しますが、自己理解や他者理解を通して考えていきます。「自分が知りたいこと」は何なのか、ブレーンストーミングやマインドマップなどを用いながら考えを言葉にしていきます。言葉になれば、研究として「知りたいこと、やってみたいこと」がみえてきますが、研究として「できること」は違うことがあります。質問されたり調査される他者の側に立ってみたらどう感じるのか。ゼミメンバーと意見を交換しつつ、自分が扱うことのできるテーマや方法を一緒に探っていきましょう。

【教員からのメッセージ】
授業やゼミで質問すると自発的な発言はなくても、当てて聞いてみるとしっかり考えていることがあったりします。なぜ発言しないのか聞いてみると、間違っていると恥ずかしい、ずれていないか不安といった回答が返ってきたりします。誰でもこんな思いや感情はあると思いますが、生塩ゼミでは失敗や分からないことを大歓迎します。失敗があるからこそ学びが深まります。「わかったつもり」になったり「わかった」と完了してしまうと、次の学びに繋がりません。「わからない」ことを大切にしつつ、一緒に学んでいきましょう。

齋藤 大輔

脳のはたらきを、見える化!する


【ゼミ教員からの研究室紹介】
この研究室では、「脳」のはたらきをいろいろな方法で測定することで、「こころ」や行動の仕組みを解明していきます。
研究手法は多岐にわたりますが、基本的には人体の持つ生理的機能(神経活動や脳血流、筋肉の動き)などを測定しており、脳波計(EEG)や近赤外線光(NIRS)、磁気共鳴画像法(fMRI)などを用いて、脳のはたらきを「目に見える形」にします。研究の対象としているのは、感覚、知覚、注意、意識、学習、記憶、言語、情動、動機付け、睡眠などの多種多様な認知機能であり、その他にも、発達障害、精神疾患、定型発達、加齢性疾患など幅広い分野も研究対象としています。
ゼミ教員はこれまで、子どもの脳の発達や、生活環境と日常の行動との関係を調べてきており、それらの研究成果を教育現場や社会生活に還元することを目指しています。

【ゼミの学生へのメッセージ】
この研究室では、人体から取得した生理学的指標を用いて、目に見えない「こころ」の働きを探ります。そして、人が環境からの情報や感覚をどのように処理し、どのような行動や表現につなげているのかを明らかにしていきます。卒業研究では、実験、観察、調査などの客観的な方法でデータを集め、科学的な視点からこころの働きについての理解を深めていき、実際に得られたデータやエビデンスをもとに、学生と教員、学生さん同士で意見交換行うことで、よりよい成果を報告できるように議論を重ねていきます。

西 まゆみ

臨床に触れる。臨床をきわめる。


【ゼミの紹介】
西の研究テーマは、大学生の心理療法や児童のプレイセラピーです。ゼミ生たちは、西の研究に近い自分の関心あるテーマについて、文献に当たり、自分で研究計画を立て、それを実行し、論文にまとめていきます。
大学院進学者が多いのも特徴です。西ゼミの大学院生は現在6名で、このうち4名は3年生の時から西ゼミに所属していました。毎年ゼミ全体で新入生歓迎会を行うなど、縦のつながりを大切にしています。

【学生からのゼミ紹介】
私たちのゼミでは、それぞれ興味のある内容について、自由にテーマを決めて研究しています。不安や恋愛、親子など、みんなの興味関心はそれぞれです。その中で、毎週、順番に発表を行って、みんなで意見を出しながら研究を進めていきます。西先生は、いつも笑顔で明るい先生で、個別で研究や進路の相談にも親身に乗ってくださいます。
カープ大好きなお茶目な先生と、丁寧で計画的に論文作成してみませんか。

藤原 裕弥

心について考える力を身につける それはきっと生きる力になる


【教員の研究内容とゼミの紹介】
藤原ゼミでは、不安、抑うつ、怒り、ストレスなどのネガティブな感情だけでなく、笑い、ユーモア、幸福感といったポジティブな感情も研究対象として、その機能や役割を明らかにする研究に取り組んでいます。人前で不安を感じる人のアイコンタクトを視線追跡装置で測定したり、笑いの効果をだ液に含まれるストレス物質で評価したりと、さまざまな実験装置を使えるようになること、その結果を理解できるようになることも目指しています。

【教員からのメッセージ】
「心」は誰もが持つ身近なものですが、それゆえ思い込みも生まれやすいといえます。だからこそ、心理学を通して客観的に自分や他人を観察する方法を身につけてほしいと思います。それは社会人として生きる未来のあなたにとって、きっと大事な力となるはずです。

山本 文枝

聴いて、話して、考えるゼミ。


【ゼミの紹介】
人が健康で幸せであるための秘訣のひとつは、人間関係が良好であることだそうです。そのための鍵はコミュニケーションです。ゼミではコミュニケーションを重視しています。うまく言えなくてもいいから自分の意見を「伝えてみる」、また人の意見に「耳を傾けてみる」という経験をたくさんしてもらいたいと願っています。その積み重ねが、「自分を知る」ことや、社会に出るためのコミュニケーション力の土台になればと思っています。

【学生からのゼミ紹介】
ゼミでは毎回発表を行い、研究内容について意見交換を行います。自分の考えを伝え、相手の意見を聞く事を大切にし、貰った意見を積極的に取り入れ、自分の研究に活かしています。時には笑いながら、雑談もしながら、話しやすい雰囲気を大切に、和気あいあいと活動しています。研究を進める中でコミュニケーションは話すだけではなく、聴く姿勢が重要なのだと学びました。人と話す事が得意不得意関係なく、誰でも楽しめるゼミです。

宮﨑 久美子

ひとりひとりの自己実現を目指して


【ゼミの紹介】
講義や教育実習の中では解決しなかった疑問を追っていきます。学生は、養護教諭のするタッチングの意味は何か、LGBTの子どもが活き活きと学校生活を送るために養護教諭にできることは何かなど、学校教育現場における養護教諭の専門性と独自性そして存在意義を追求しています。
研究のプロセスの中で、学生が抱いた小さなクエスチョンが学生の心の琴線に触れるかけがえのないアンサーになったとき、担当者として嬉しく思います。

【学生からのゼミ紹介】
宮﨑ゼミは、和気あいあいな雰囲気を持ちつつ、研究についてはストイックに取り組んでいます。最初は研究したいことも曖昧でしたが、丁寧に指導してもらい道筋を持って研究を進めることが出来ています。またどんどん疑問点を指摘してもらえるので、自分がどこを掘り下げたらいいのかわかり、研究が楽しく思えます。

各研究室の主な卒論テーマ

  • 顔文字の使用が携帯メールの印象に与える効果
  • 女子大学生の居住形態と友人関係のストレス・コーピングとの関連
  • 変わりゆく若者ことばについての一考察
  • 幼児期のファンタジー傾向が青年期の人格に与える影響
  • SNSを利用する女子大学生の特性
    ―「つぶやき」投稿と自己開示傾向・自己意識―
  • 女子大学生の“あがり"に個人の性格特性が与える効果とその対処
  • 大学生のフリーター的キャリア意識と達成動機の関連について
  • 描画による記憶想起と事後情報効果の関連
  • 親の障害受容と障害受容要因についての検討
  • 子育て支援の場に踏み出せない母親への働きかけ
  • 説明場面でのジェスチャーに影響する要因
  • 非行少年が立ち直る時の動機づけ
    ―きっかけとなる他者の存在―
  • ペット・ロボットとの接触が気分に及ぼす効果
  • 女子大学生の痩せ願望と甘味に対する態度
  • 女子大学生における外傷体験の自己開示がもたらす
  • 影響についての研究
  • 親の期待表現が子どもの認知に与える影響