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  • 教員紹介
  • 学科長 : 田中 宏幸

    広島大学教育学部高等学校教員養成課程国語専攻を卒業後、21年間にわたって兵庫県立高等学校三校に勤務。高等学校在職中に神戸大学大学院教育学研究科修士課程を修了。
    続いてノートルダム清心女子大学文学部において、14年間にわたって中・高等学校国語科教員の養成に従事。同大学在職中に、早稲田大学から教育学(博士)の学位を授与される。その後、広島大学大学院において、8年間にわたり教職高度化プログラムを担当し、広島大学名誉教授の称号を授与される。
    2017年4月、安田女子大学文学部日本文学科に着任。

国語科教育の理論と実践

国語科教育の「実践即理論、理論即実践」を心がけ、とりわけ作文教育における発想・構想指導の研究に力を注いできました。主要編著書に、『発見を導く表現指導』(右文書院、1998年)、『金子彦二郎の作文教育』(溪水社、2008年)、『ことばの授業づくりハンドブック/中学校・高等学校「書くこと」の学習指導』(溪水社、2016年)などがあります。
言葉の力を身に付けることは、「伝達力」を高めることだけではありません。言葉には、「認識」「思考」「創造」という大切な機能があります。「ものの見方・考え方」を拡充深化させ、「論理的・創造的な思考力」を磨き、「感性・情緒」を豊かなものにしていくには、言葉を尊重し、言語感覚を鍛えていくことがとても大切なのです。思春期のまっただ中にある中学生や高校生に、その「言葉の力」を育てていくにはどうすればよいか。永遠の研究テーマになりそうです。

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  • 中学校・高等学校の国語科教師になるには、日本語学・日本文学・漢文学等に関する専門的な知識・技能を学び取るとともに、国語科の授業に関する優れた実践力を身に付ける必要があります。しかも、人間的な魅力を有した教師となるには、高い志と深い人間理解と不断の努力が必要です。
    単なる憧れだけで続けられる容易な仕事ではありませんが、一人一人の生徒の将来と深く関わり、ともに希望を語ることのできるすばらしい職業です。その夢を実現できる環境が、安田女子大学にはあります。教職の夢に是非挑戦してみてください。
  • 江口 泰生

    岡山大学文学部、同修士課程、九州大学大学院博士後期課程で日本語学(国語学)を専攻。鹿児島大学教育学部講師、同助教授、岡山大学文学部助教授、同教授を経て、2022年4月に安田女子大学に着任。

    江戸時代にロシアへ漂流した薩摩・仙台・青森下北などの庶民が遺した文献、方言で書かれている文献を中心に調査をすすめ、日本語の仕組みとその歴史的展開を分析している。成果としては『ロシア資料による日本語研究』(和泉書院、単著)、『日本古辞書を学ぶ人のために』(世界思想社、共著)、『これが九州方言の底力』(大修館、共著)などがある。

    2004年に九州大学より博士(文学)の学位、2022年3月に岡山大学名誉教授。

日本語学

音声学では日本語音声を録音して、それを逆再生したらどう聞こえるか、息継ぎを切り取ったらどういう印象になるか、アクセントを機械で分析したらどうなるか、イントネーションによって意味がどう変わるか、では音叉や縦笛の波形はどうかなど、実験を混ぜながら、分析しています。
日本語史では文献の具体例や画像を見ながら、昔の文法や音声の仕組みを明らかにし、現代語とどこが違うのか、なにが起きたら現代語のようになるのか、などを考えます。私自身はロシア資料に反映する方言からヒントを得ることが多いので、方言研究も魅力的です。一度、自分自身の言葉を見つめなおしてみると、新たな発見があるのではないでしょうか。

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  • 安田女子大学では「まほろば」という語が講義名や建物名に使われていて、とても大切にされています。私はそのことに驚くとともに、深い感慨を覚えました。「まほろば」は奈良時代からある言葉で、優れて良い場所の意味です。ですからこの言葉が選ばれた時、そこには人々の教育への信念や学生への慈しみがあったのだと感じます。言葉とはそういうものではないでしょうか。
    日本語や日本文化は、いつも我々とともにあって、なにも不思議に思わないのですが、だからこそ、知って、理解し、生かせることが本当の教養人であり、国際人ではないかと思います。「まほろば」という言葉を反映して、学生は伝統のもとでおのずから穏やかで優れた人間へと成長していくように見受けられます。どうでしょう、一緒に学んでみませんか。
  • 川岸 克己

    学習院大学大学院博士課程単位取得満期退学。文部科学省日本学術振興会特別研究員(PD)として、日本語の文法的語彙における意味構造の研究に取り組む。清泉女子大学、法政大学等の非常勤講師を経て、2001年、安田女子大学に着任する。日本語学、言語学での知見を一般化する研究に関心があり、京都大学基礎物理学研究所にて「統合創造学の創成」などにも参加する。最近の論文は「終助詞『ね』の動的機能」など。

日本語学、言語学、言語理論

日本語の助詞や助動詞には、同じような文法的意味を持つ単語がなぜか2つずつあると感じたことはありませんか?たとえば、現代日本語の主語や主題を表す「は」と「が」、古典語では、過去の「き」と「けり」、完了の「つ」と「ぬ」、さらには疑問を表す「や」と「か」など、たくさんあります。なぜ、なのでしょうか?そこから私の研究は始まりました。一見、取るに足りないような些細な現象から、言語システムの真ん中にある仕組みについて研究してきました。言語は自己のなかに非自己を取り入れ変化(成長)させるためのシステムであって、それを実現させるために言語がこのような構造をもっているのではないか。些細な現象の向こうに存在する、言葉の仕組み、さらには生命の仕組みについて考えています。

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  • 今までみなさんが日本語とはこういうものだと理解していることを、具体的な例や経験を紹介しながら、実はそうではないんですよとひっくり返し、ほんとうはこうなんだという学問の躍動感のある喜びがひしひしと感じられる授業を心がけています。
    また、日本語の学びを私たちの生活に展開させていくことも心がけています。心に突き刺さる表現を求めてキャッチコピーを分析したり、堂々と、でもしなやかに人前で話すことのできるプレゼンテーション・スキルを学んだりと、実践的な学びにも力を入れています。
    日本文学科って役に立たないなどといった誤解を吹き飛ばす実践的で躍動感のある授業を体験してください。
  • 島田 大助

    青山学院大学文学部、大学院文学研究科日本文学・日本語専攻博士前期課程及び博士課程後期で日本近世文学を専攻。
    江戸時代に出版された笑話本、それらの笑話本と中国笑話集との関係、講談などの舌耕文芸、はなしを扱う近世小説の研究を行っている。
    研究成果は『よみがえる講談の世界 水戸黄門漫遊記』『近世はなしの作り方読み方研究-はなしの指南書-』『東アジアの古典文学における笑話』など。

日本近世文学

和歌、俳諧、小説、日本に伝えられた中国文学など、江戸時代には、数多くの文学作品が読者に提供されました。私は、これらの作品の中で、笑話本(文学史では噺本と言います)を研究しています。江戸時代の笑話の特徴の一つとして、同じ内容の話が、時を経て繰り返し出てくることが挙げられます。人は同じ内容で笑うことができるのか。400年前の笑話を読んで、今でも笑うことができるのですから、話の内容に日本人の笑いのツボがあるのだと思います。私は、このツボが知りたいのです。笑話を読んでいると、多くの愚か者が出てきます。愚か者には名前がついているのですが、調べてみると、江戸時代の人は、「八」という数字に、愚か者のイメージを重ねていたことが分かります。では、なぜ「八」なのか。これも知りたいことです。水戸黄門の「うっかり八兵衛」は、伝統的な愚か者の名前と言えるでしょう。

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  • 文学作品を研究することに疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。趣味の読書が、なぜ研究になるのか。
    なぜ、その本が読まれるのか、なぜ、その作家の作品が支持されるのか。長く読み続けられる作品と忘れられてしまう作品の違いは何か。解決しなくてはならない疑問はたくさんあります。こうした疑問を解決するためには、作者・読者・時代を理解しなくてはなりません。読書をしていると、クスッと笑ったり、ふと涙が出てきたりすることがあります。これも大きな疑問です。言葉は不思議な力を持っています。私たちは、本を読み、立ち止まって文章の意味を考えることで、生きるために必要な多くのことを学ぶことができます。研究を通して言葉の持つ不思議な力を理解し、生きる力を身につけてください。
  • 外村 彰

    立命館大学大学院文学研究科博士後期課程で近代日本文学を専攻。2010年に博士(文学)の学位を取得。おもに昭和10年代前後の審美的な文芸、近代詩歌を研究する一方、地域文学研究にも長く関わる。滋賀県の高等学校教諭や呉工業高等専門学校教授等を歴任。歌人・小説家の岡本かの子、詩人・小説家の室生犀星ほか、滋賀や岡山ゆかりの詩人・井上多喜三郎、高祖保など、これまで40冊以上の単著・編著をまとめた。2021年度より本学に着任。

日本近代文学(詩歌・小説)

明治から大正、昭和の日本近代文学関連の授業を担当しています。近代文学はとても幅広い領域で、文学者(作家・詩人・評論家等)の顔ぶれも多彩です。しかしそれらは共通して「人間とはどういう存在か」を各々なりに問うています。
基本的な授業スタイルは、小説や詩歌を読解し、そのおもしろさを「人物」-主人公の性格や境遇など、「事件」-生死・恋愛・旅ほか、「背景」-時代・書き手・文化との関わり、といった要素から問い、探るものです。 本学では講義形式の授業と、演習や卒業研究といったゼミ形式の授業を担当し、学生たちが自ら考え、感受性を磨けるよう心がけています。

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  • 「文学」を、自分の人生にとって「人間らしく生きること・自分らしく生きること」の意味を、常に問い続けるための「糧(かて)」、あるいは「伴走者」としてもらうことを望みます。
    文学は人間学。読書は人生の幅を広げてくれる準体験。芸術の一分野たる文学は虚構による言語世界なのですが、そこから人間の真実のありかを「問い」ます。まずは文学経験から感動を覚え、その実体を追究するため、なんども精読を重ね、自己なりの「答え」を、ひいては自分にしか探せない人間観(認識)のありようを問い続け、さらにその「問い」を深めて生きていってください。
  • 富永 一登

    広島大学文学部、大学院文学研究科修士課程及び博士課程後期で中国文学を専攻。
    『文選』(もんぜん)と古小説を中心に研究を進めている。『文選』では中国古典文学の型を追究し、古小説では古代人の想像力の根源を解明することをめざす。高校の漢文教材に対する考察にも取り組んでいる。

中国古典文学

中国の古典文学は、自分の思いを過去の古典を踏まえていかに表現するかというところに妙味があります。「遠朋」という言葉、何をもとにして作られたかわかりますか。『論語』の最初にある「有朋自遠方来」(朋有り遠方より来たる)の「朋(とも)」と「遠」を組み合わせたのです。遠くからやって来た友人の意味になります。
また、この言葉には、『論語』の下の句「不亦楽乎」(亦楽しからずや)も意識して、なんと楽しいことだという気持ちもこめられています。『文選』は、このような言葉づくりを知ることのできる宝庫なのです。古小説には、仙人・幽霊・妖怪など、超現実の話が次々と現れ、古代の夢とロマンの世界を堪能できます。

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  • 古典文学は、過去のその時代、その時代を生きた人たちの知恵と想像力が生み出したものです。加えて、今までそれを読み継いだ人たちの英知も添付されています。
    はるか昔の人の思いに触れながら、自らの思いを添えて未来の人に伝える、無限の時の流れの中、たった一人しか存在しない、かけがえのない自分の色をちょっと作品に塗ってみる、これが古典文学研究の魅力なのです。
    文学部で、オンリーワンの自分を発見し、人間としての総合力を養いましょう。
  • 中尾 康朗

    慶應義塾大学文学部を卒業後、大学図書館や国立国会図書館で図書館司書として勤務し、資料と情報に関する管理や提供の業務に従事。その後、九州大学大学院統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻修士課程及び博士後期課程で図書館情報学を専攻。修士(ライブラリーサイエンス)。主に図書館等における情報サービスのあり方や資料の組織化、デジタルアーカイブ化の観点から研究を進めている。

図書館情報学(情報サービス・デジタルアーカイブ)

司書資格および司書教諭資格関連の授業を担当しています。人が知るというのはどういうことなのか、ということに興味を持ちながら、知識・情報の伝達にかかる研究を続けています。卒業研究ゼミでは図書館や情報メディアといった視点から、文化や文学をとらえていく人文社会情報学的、ときにはデータサイエンス的な手法もとりながら考察します。学生のみなさんには、知識や情報を基盤とする社会、生涯にわたって学習を続けていく社会が訪れる中、自分で考え、行動できるような力を身につけてほしいと考えています。

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  • みなさんはこれまでどんな図書館を利用してきましたか。それはたとえば学校の図書室や、まちの図書館であったかもしれません。そして、その図書館ではどのようなサービスを利用しましたか。本の貸出や、お話し会での絵本の読み聞かせであったかもしれません。
    図書館には長い歴史があります。古くは古代エジプトの時代にも図書館があったとされています。現代の図書館には古い資料からネットを通じた最新のデータ提供まで多様なコンテンツがあります。図書館は人間の叡智が考え出したいわば社会の記憶装置、情報センターとも呼べるものなのです。
    ICT化やAI化の進む中で、図書館はどうあるべきなのでしょうか。どのようなサービスを提供するのが良いでしょうか。今や生活の中にあるのが当たり前と思われている図書館ですが、この古くて新しいメディアについてその役割や未来の姿を思い描くことは、私たちの社会のあり方や生き方について考えることにもつながります。図書館をはじめ、本や読書のこと、インターネット情報など、広く資料や情報メディアのことについて一緒に学んでみませんか。
  • 古瀬 雅義

    広島大学文学部文学科国語学国文学専攻で古代中世国文学を、広島大学大学院文学研究科博士課程前期及び後期で引き続き古代中世国文学を専攻。博士(文学)。国文学研究資料館の文献調査員の経験を活かし、写本など原典に基づく実証的な文学研究と文学理論に基づくテクスト分析から文学研究を進めている。

日本古典文学(平安・鎌倉時代の文学)

日本の古典文学は、千年前に女性が必死に書いた作品の宝庫。彼女たちは自分を取り巻く時代と社会と人間関係の中で様々に悩みながら優れた作品をたくさん書き残してくれました。日記や随筆はブログ、贈答歌はショートメール。そのメッセージと伝達方法は、最新の文学理論による分析によって、そのコミュニケーションの方法が明確になりました。どんな表現をどういう場面で活用すればよいのか。これを知れば、日本社会における人間関係のキモがつかめます。伝統文化の新しい活用方法を楽しく伝えたいと思います。

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  • 日本は、古いものが現代までたくさん残されている国です。千年前の自分たちの言葉で書かれた文学作品でも文庫本で簡単に読むことができます。それは外国人からみるととても不思議で珍しいことなのですが、私たちには「当たり前」すぎて、ありがたみを見落としがちです。しかし古典のストーリーや設定は、現代のマンガやドラマ、J-POPの歌詞、コマーシャルのコピーにも多く応用されています。その源流と活用方法を学んで、さらに自分なりに発展させてみてはいかがでしょうか。
  • 吉目木 晴彦

    成蹊大学法学部法律学科卒業。小説を中心に文芸創作を続けてきた。群像新人文学賞優秀作受賞を皮切りに、野間文芸新人賞、平林たい子文学賞、芥川賞などを受賞し、海外小説と直結した小説の創作方法を実践した。主な著書に「ルイジアナ杭打ち」「寂寥郊野」「夢見る貝の伝記」「魔球の伝説」など。コニカ(株)など民間企業で30年以上勤務し、経理・システム開発・経営企画などを担当した。企業内人材教育を通じて、リベラル・アーツ教育に関心を深め、アイオワ大学人文学類客員教授などを経て現職。

現代小説論、文芸創作論

作家を目指す者にとっては、ゴールへ到達する道筋が見えにくいという問題があります。どのような条件を満たすことが必要なのか、努力の方向は合っているのか、何が十分条件なのか。阻害要因は何か。それを体系立てるのが、文芸創作論です。
また、現代小説と近代小説(モダン・ノベル)との違いは何か、なぜ脱近代小説(ポスト・モダン・ノベル)が求められるのか、を解き明かし、その実践方法を研究するのが現代小説論です。
このテーマを「小説の方法」という観点から考察します。

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  • 日本文学科の学生が身につけるべきものは「新しい面白さ・楽しさの発見力」と、自分が発見した「面白さ・楽しさの発信力(伝達力)」です。私達が生きている現代日本は、ほぼすべてのニーズ(必要)が満たされてしまった社会です。では、企業や組織は次に何をすればよいのでしょう? 「世の中のニーズ(必要)に応える」だけでよいのでしょうか? 時代の先端を行く企業・組織ほど、この問題で悩んでいます。ニーズの先にあるのはウォンツ(まだ消費者にさえ気付かれていない要望)だとする考えが、ビジネス・シーンでは広まっています。ウォンツを見つけられる能力は、喉から手が出るほど欲しがられている人材です。新しい「面白さ・楽しさを発見し、それを伝達できる」人は、ウォンツを見つけられる人です。日本文学科で面白さ、楽しさの受容力と発信力を磨きましょう。
    また、私は文芸サークルの顧問もしています。自分も小説を書いてみたい、という人はぜひ作品を見せて下さい。添削やアドバイスをします。一緒に文学作品を生み出してみませんか!
  • 宮岸 哲也

    都留文科大学文学部英文学科で英語学、広島大学大学院教育学研究科修士課程で日本語教育学、大阪府立大学大学院社会学研究科博士後期課程で言語文化学を専攻。中国、スリランカの大学で日本語を教えた経験を生かし、それぞれの国の言語と日本語との対照研究を進めている。

日本語教育学

日本語教育学は、日本語学、日本文化学、教育学、言語学、心理学、社会学など複数の専門領域から成る複合的な学問です。日本語教師になるためには、このような幅広い知識に加え、異なる文化を背景とする外国人とも柔軟に対応できる力も求められます。難しいところも沢山ありますが、いろいろな国の学習者さんと知り合いになりながら、視野を広げていく日本語教育の魅力をお伝えしたいと思います。

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  • 日本文学科で学んだ、日本の言葉、文学、文化に関する知識を直接生かせるのが日本語教育です。安田女子大学文学部には、外国の大学や高校で日本語を教える海外日本語インターンプログラムが複数あります。そして、これからは海外の学生も安田女子大学に日本語を学びにやってくる予定です。皆さんには学内外で外国人学生と積極的に交流し、日本語を教える経験を沢山積んでもらいたく思います。そして、卒業後には是非とも日本語教師になって、国内外で活躍してもらえると嬉しいです。
  • 安田 容子

    東北大学文学部人文社会学科東洋・日本美術史専修卒業後、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻修士課程修了(自然環境評価学分野)。東北大学大学院環境科学専攻地域環境・社会システム学コース博士後期課程で東北アジアのなかの近世日本について学ぶ。博士(学術)。東北大学災害科学国際研究所助教を経て2021年度より本学に着任。人と動物の関係史(主にねずみとのかかわり)のほか、水害等で被災した地域資料を保全し、資料を用いた地域の歴史文化についての研究を行っている。

日本文化史(生き物文化史)

日本において、縄文時代から現代にいたるまで、生き物はあらゆる場面でかかわるとともに、表現されています。生き物そのものも含め、様々な「かたち」のなかに表現された生き物をとりあげます。絵画をはじめ、美術は人と人をつなぐコミュニケーションでもあり、当時の自然環境や社会環境を反映しています。例えば江戸時代後期、特に18世紀後半には、多くの種類の生き物が表現されました。どうしてそうなったのか、どのように表現していたのか。当時の様々な環境をみながら生き物表現をよみとくことで、人々の営みや精神について考えていきます。

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  • 美術作品でも生き物でも、ものをみる(かかわる)という認識や感性は一人一人違うはずですが、過去に作られた作品に多くの人が感動したり、ある動物を飼うことが流行したり、共通する価値観もあります。なぜこの作品や生き物が好きなのか?近くにあるものに対する小さな問いから過去の歴史文化をみることは、現代の生活を豊かにすることにつながります。文化史研究は、いろいろな分野への興味関心が不可欠です。大学で感性や知識を豊かにしていきながら、ものや作品の「かたち」を言葉にする難しさと楽しさを学んでいきましょう。まずは、ものの「かたち」にも注目して、それをじっくりと観察してみましょう。

教員・研究テーマ

  • 氏名職名研究テーマ学位
  • 富永 一登教授(学部長)中国古典文学(特に『文選』と古小説)博士(文学)
  • 田中 宏幸教授(学科長)国語教育学(国語科授業論、作文教育)博士(教育学)
  • 江口 泰生教授日本語学(日本語史、文献方言学)博士(文学)
  • 川岸 克己教授日本語学、言語学、言語理論修士(文学)
  • 島田 大助教授近世日本文学(近世小説、舌耕文芸)博士(文学)
  • 外村 彰教授日本近代文学(詩歌小説、地域と文学)博士(文学)
  • 中尾 康朗教授図書館情報学、情報サービス、デジタルアーカイブ修士(ライブラリーサイエンス)
  • 古瀨 雅義教授古代中世日本文学(『枕草子』『源氏物語』和歌文学)博士(文学)
  • 宮岸 哲也教授言語の対照・類型論研究、シンハラ語とゾゾ語の記述研究博士(言語文化学)
  • 吉目木 晴彦教授近現代文学、文芸創作論学士(法学)
  • 安田 容子講師生き物文化史、近世近代美術史、地域歴史文化資料保全博士(学術)