• 看護学専攻

専攻長メッセージ

変わりゆく医療、変わりゆく看護
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医療技術の発展、新規職種の参入、そして医療における教育の高等化など、消費者ニーズの高まりに合わせて、この数十年間で医療を取り巻く環境は大きく変化しました。それに合わせて看護も変わっていかなければなりません。看護を発展させていくためには、革新的な知識の創出、既存の看護実践における根拠の検証、創出した知識の体系化、そしてそれを発信していく力を身につけることが必要です。既存の看護を改革していくために、今いる場所から一歩踏み出してみませんか?
看護学専攻長 髙瀬 美由紀

専攻の目的

看護学の専門深化を図り、社会の健全な発展に寄与する人材を養成
人間の尊厳を最も重要なものに据え、人間の健康を維持・推進するために、専門的知識と技術、及び科学的根拠に基づいて、看護学研究成果の獲得とその実践を可能にする看護実践者、研究・教育者の育成をめざします。

専攻の特色

博士前期課程は、看護実践において研究・教育を行い、リーダーシップを発揮しながら既存の看護の在り方を改革・発展に導くことのできる看護実践者の養成を目指し、2つのコースを設けました。

●療養生活支援コース

看護実践における臨床判断・意思決定、看護介入及び評価において、ヒューマンケアリングを基盤とした看護を提供しながら、研究・教育・リーダーシップを通して、臨床看護実践の改革・発展に寄与できる人材を養成します。

●看護管理コース

看護実践における質・リスク管理、人材資源管理及び経営・システム管理においてヒューマンケアリングに則って看護職者のwell-beingに配慮しながら、既存の看護管理の在り方に挑戦し、革新的な看護組織・業務の管理方法を創出できる人材を養成します。

博士後期課程は、博士前期課程で培った研究・教育力をさらに発展させるとともに、看護に隣接する諸学術基盤の知識や看護・医療に関する国内外の動向に目を向け、研究課題を包括的かつ多角的に探究するための視野の拡大を図ります。

また、実験室における研究や疫学研究などの基礎研究を通して研究課題に関するエビデンスを蓄積し、そして、それらを臨床看護・管理・教育に応用し発展させる能力(専門性を深化させる能力)を醸成します。

包括的な視野と専門性の深化により、看護に有用な理論や知見を率先して看護学に活用し、看護学の発展に貢献できる研究・教育者を養成します。

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2023年度入学生 カリキュラム

博士前期課程

  • 共通科目
  • 看護教育学特論
  • 看護研究特論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
  • リーダーシップ特論
  • 専門支持科目
  • 看護理論特論
  • 看護倫理・コンサルテーション特論
  • 人材育成論
  • 批判的文献講読
  • 免疫・感染症学特論
  • フィジカルアセスメント特論
  • 専門科目

    療養生活支援

  • 母子看護学特論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
  • 母子看護学演習
  • 成人・高齢者看護学特論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
  • 成人・高齢者看護学演習Ⅰ・Ⅱ
  •  

    看護管理

  • 看護管理特論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
  • 看護管理演習
  • 研究科目
  • 看護学特別研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ


●博士前期課程の教育課程表は こちらをご覧ください。

博士後期課程

  • 専門科目
  • 看護学発展推進特講
  • 看護学発展推進演習
  • 研究科目
  • 看護学特殊研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ


●博士後期課程の教育課程表は こちらをご覧ください。

取得できる免許・資格

認定看護管理者認定審査受験資格

以下の条件をすべて満たしている場合、認定看護管理者認定審査の受験資格を得ることができます。

1)日本国の看護師免許を有すること

2)看護師免許を取得後、実務経験が通算5年以上あること

3)以下のいずれかの要件を満たしていること

・看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得している者で、修士課程修了後の実務経験が3年以上である者

・師長以上の職位での管理経験が3年以上ある者で、看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得している者

学生メッセージ

看護学研究科博士前期課程看護学専攻療養生活支援コース
前 杏奈さん
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未来の看護の為、看護の専門的知識、看護研究について学びたいと思い大学院入学を決めました。入学前は、病院で看護師としてがん看護に携わっている中で、少しでも患者さんの治療に対する苦痛を軽減していきたいと思いがん治療の柱である、放射線療法について研究をすることにしました。研究中は、先生方や病院の方々の暖かいご指導を頂きながら、医療現場に出向いたり、患者さんの生の声を聞きながら研究することができました。今後も、看護の発展の為に研究を続け未来の患者さんが感じる苦痛を少しでも軽減できるよう研鑽したいと思っております。
  • 研究テーマがん看護、放射線療法