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【対 談】安田のビジネス心理学科に学んでみて

ビジネス心理学科1年 高橋はづき(山形県立長井高等学校出身)
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Q自己紹介をお願いします。

山形県立長井高等学校出身の 高橋はづき と申します。 小学2年生から6年生まで、エレクトーンやピアノ、バドミントンやサッカーをしていました。やりたい事はなんでもやらせてもらえて、興味をもったことをとことんやりました。 高校は文武両道に励む学校だったので、部活動も必須でした。私は弓道部に所属しており、団体戦で全国大会を目指して、誰よりも早く部活に行って練習していました。

Qビジネス心理学科を志望された理由をお聞かせください。

心理学を勉強したいと思っていました。ただ、臨床心理などの現場に行きたいという希望はなく、心理を生かして企業でがんばりたいと思っていました。 そうしたなか、ホームページを見て、ビジネスと心理の両方を勉強できる学科があることを知り、受験を決めました。自然に囲まれた安田のキャンパスに親しみを持ったことも理由です。

Qビジネス心理学科で学んでみての印象をお聞かせください。

はい。心理とビジネスの両方を学べている点は期待通りです。毎日大変ですが、とっても楽しいです。 高校までの勉強とは違い、より深く学ぶことが出来ます。自分で理解したり、考えたりしないといけないのが大学だと感じています。

学生インタビュー|安田女子大学ビジネス心理学科

Q大学では弓道はしないんですか?

やりたいと思っています。これまで余裕がなかったですが、一度部活の見学に行きたいと思っています。

Q一人暮らしはいかがですか?

大変です。がんばって自炊をしています。一人暮らしをしている友人たちと、「私たちがんばってるよね!」とほめあって、乗り切っています。(笑)

Q広島の印象はどうですか?

はい。山形と同じで自然いっぱいなところが、とっても気に入っています。ちょっと暑いですが・・・。広島の方はとても親切で、よく助けられています。広島弁もかわいくて、すっかり慣れました。

Q後輩の方に一言お願いします。

安田はとにかくキャンパスがきれいで施設も充実しています。ぜひ1度見に来てほしいと思います。 また、女子大なので周りの目をへんに気にする必要がなく、いろいろなことに積極的にチャレンジできます。やりたいことをきっと見つけられる大学・学科だと思います。

(2022年8月)

実践を通して学ぶ。地域や企業とのコラボレーション!

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ビジネス心理学科では、授業で学んだことを実践する場として、地域や企業と連携して、心理学を応用した問題解決策を提案・実践する機会を多く設けています。その一部を紹介します。

■企業訪問を行うフィールドワーク(現地調査)

ビジネス心理学科では、授業で学んだことを実践する場として、企業訪問を行うフィールドワーク(現地調査)を1年次と2年次に設けています。
2019年度、1年生は広島市内の損害保険会社、ホテル、流通業の3社に訪問し調査を行いました。学生は事前に業種の特徴や働き方の違いを調べたうえで仮説を設定しており、これに基づきその企業における働きがいや、働きやすさにつながる両立支援の取り組みなどをインタビューしました。今回の活動を通して、調査手法への学びを深めるとともに、社員の方に直接お話を聴くことで、リアリティをもって働く人の心理について考えることができました。調査結果は、まほろば祭の学科展でポスター展示し、来場された方に説明しています。

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2年生は金融機関、電力会社、菓子メーカー、総合スーパー、航空会社の5社から提示された課題に取り組みました。ビジネス現場を訪問しての観察やインタビュー調査、対象者を絞ってのアンケート調査などを通して仮説の検証や分析を行うとともに、女子大学生ならではの視点やアイディアを加え提案としてまとめました。一例ですが、総合スーパーでは、もう一品買いたくなるための販売促進策が認知心理学の切り口から提案されました。また、金融機関では、学生の金融離れ対策として志望度の高い学生とそうでない学生双方へのインタビュー調査を通じて、学生に訴えかけるべきその企業の魅力や伝え方が提案されました。1月から2月にかけて各企業の方に報告し、さっそく採用された提案もあるなど実効性のあるフィールドワークとなりました。提案の詳細は、新年度のオープンキャンパスなどでポスター展示を予定しています。



■アストラムラインの駅や車内でのマナーアップにかかわるプロジェクト

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後期開講科目「心理調査法」では、 2018年度は広島高速交通株式会社が運営されているアストラムラインの駅や車内でのマナーアップにかかわるプロジェクトに取り組みました。成果発表会では、広島高速交通株式会社の方々に対して、マナーアップのためのいくつかの手立てを提案しました。学生たちの提案は、Googleフォームを活用して実施した調査にもとづくものです。データに示される根拠をもとにして、具体的な提案をしようとする学生たちの姿は、とても頼もしく、いきいきとしていました。その内容も、優先座席の使われ方の実態に迫ろうとするものや、車内放送の見直しをはかろうとするもの、マナーアップのために車内や駅のホームの環境を整備しようとする意欲的なものなど、魅力的な提案ばかり。学生たちの提案に対しては、広島高速交通株式会社総務部の方からも現実的なコメントをいただき、さらには、本学科の学科長や教員からも質問や意見・アドバイスが数多く出され、発表会は大いに盛り上がりました。社会を動かす心を学ぶ。これは、ビジネス心理学科の教員たちが大切にしている学びのありかたの一つです。社会との接点を強く意識しながら、学生たちは現代社会において必須となる「データリテラシー」やプレゼンテーションスキルを身につけていきます。

■日本航空株式会社広島支店との協働ワーク

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2019年1月19日、20日、広島市中区の紙屋町シャレオの中央広場で、国内外の政府観光局や航空会社などが出展する「広島空旅!2019」が開催されました。そのステージで、ビジネス心理学科の学生5名が、「JALに乗ってスカイツリーに行こう!」というテーマでプレゼンテーションを行いました。これは、日本航空株式会社広島支店様との協働ワークとして3カ月間準備してきたもので、魅力的な観光情報をおりこみ、空旅の魅力を発信することができました。写真はプレゼンテーションの様子ですが、東京スカイツリーの公式キャラクター「ソラカラちゃん」と共演しての熱演でした。

ココロを通して見れば、社会はずっと面白い。

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ビジネス心理学科では社会で生かせる心理学、ビジネスに役立つノウハウも学ぶことができます。何となく経験則でわかっていても、うまく説明できないことってありませんか。心理学をベースにビジネスを学ぶことで、その裏側を垣間見ることができるのです。
※掲載内容には諸説あります

「やっぱり」と思いたがる私たち。

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欲しいと思ったモノの良いレビューだけを見てしまうことはありませんか。自分が本当だと思っていることを肯定する意見は探してしまいますが、否定的な意見からは目をそらしてしまう。そんな傾向を「確証バイアス」と言います。そうならないために、誰もが「確証バイアス」の檻の中で都合のいい情報だけを信じてしまうということを認識しておきましょう。

覚えたいキーワード:確証バイアス

目は口ほどに物を言う。

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人が考え事をするとき、無意識に目を動かす方向にはパターンがあります。一般的に左上の視線は過去の出来事を思い出すとき、右上は未経験のことや未来を考えるとき、左横は記憶された音、右横は構成された音をイメージするとき、左下は自己対話をするとき、右下は身体的なイメージをするときといわれています。これを応用すればウソを見抜いたり、本心を探るヒントになるかもしれません。

覚えたいキーワード:アイトラッキングデータ

子育て上手はオウムになろう!

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親子の信頼関係を築く上で会話はとても大切。例えば「先生に絵をほめられた」と子どもが話したら「先生に絵をほめてもらえたの?すごい!」と、オウムのように言葉を伝え返してみましょう。ちゃんと聞いてくれているという満足感を与えることができます。普段の友だちや恋人との会話でも活用できるテクニックです。

覚えたいキーワード:ミラーリング

恋人を育てる魔法の言葉。

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ある人に期待をかけると、結果として、期待通りの状況が生み出されうることを「ピグマリオン効果」と呼びます。例えば、恋人に「あなたはまじめで誠実な人ね」と期待をかけると、相手はその期待通りに振る舞うようになるかも。反対に「浮気者!」などと疑い続けると、本当に気持ちが離れていくかもしれませんので、ご注意を。

覚えたいキーワード:ピグマリオン効果

「もったいない」に潜むココロの癖。

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あなたは10万円で株式投資をはじめます。しかし結果は大失敗。このままでは10万円が無駄になってしまう、ここでやめたらもったいない。そんな思いで投資し続けてしまう心の働きを「サンクコスト効果」と言います。「もったいないと思って、さらに投資するとよりもったいないことになるかも」と冷静に判断して、いさぎよく諦めることも肝心です。

覚えたいキーワード:サンクコスト効果

血液型と性格の関係は、真っ赤なウソ?

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「B型はマイペース」などといわれますが、実は血液型と性格の関係は否定されています。しかし、自分の性格と血液型を強く結びつけて考える人は少なくありません。その理由は、多くの人たちにあてはまる一般的な性格特性を、自分だけにあてはまるものとして受け入れやすい、「バーナム効果」が働くからだと考えられています。私たちは、自分のことを知りたがる傾向が強いのでしょう。

覚えたいキーワード:バーナム効果

心を掴むモノマネ電話術。

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人は自分と似たような人に親近感が湧き、好意を抱きます。その概念に基づいたのが「ペーシング」です。電話越しで話すときは、まず話し方の特徴を注意深く聞きましょう。そして、立場や礼儀をわきまえた上で、声の調子や高低、大小、リズム、感情などを相手に合わせましょう。心の距離をぐっと縮めやすくなります。もちろん向き合っての会話でも有効です。

覚えたいキーワード:ペーシング

価格の先頭の数字が持つ効果。

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定期購読している雑誌が550円だったとします。その価格が、あるときから590円に値上がりしました。あなたは定期購読を続けるでしょうか?では、元々580円だった雑誌が620円に値上がりした場合はどうでしょう?500円台のままか、それとも500円台から600円台になるかで、同じ40円の差なのに、値上がりの印象はずいぶん違っているはずです。価格表示の多くが先頭の数字にこだわっている理由はここにあるのです。

覚えたいキーワード:アンカリング効果

売り上げの良い店員は、サンプル配りが上手い!?

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人は何かをしてもらったら、ついついお礼がしたくなるもの。「あの店員さんはサンプルをたくさんくれるから、お礼に商品を買おうかしら」と購入行動を起こさせる、「返報性の原理」を利用したテクニックです。もちろん下心が見えては逆効果になります。気持ちよく受け取ってもらうことを大切にしましょう。

覚えたいキーワード:返報性の原理

「みんなと一緒」の落とし穴。

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本当は参加したくないことでも、周りに流されて参加していたことはありませんか。そのような心理現象を「多数派同調バイアス」と言います。決して悪いことではなく、社会で円滑に生きる上で大切なことではありますが、災害時など逃げなければいけない状況でも周りに合わせてしまうなど、場合によっては悪い方向に働いてしまいます。このような心理現象があることを意識して、理性的に行動しましょう。

覚えたいキーワード:多数派同調バイアス

「みんなでやろう」がサボりを生む。

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作業や仕事をするとき、人が多ければ多いほどサボりがちになってしまう現象のことを「リンゲルマン効果」と言います。集団で自分だけが評価される可能性は低いだろうと自己解釈することが原因で起きます。集団の中でも個人を評価する仕組みや、名指しで指示したり、集団の中にいる場合でも個人を意識させることでサボりを減らしていけるでしょう。

覚えたいキーワード:リンゲルマン効果

消費者に火をつけるロミオ&ジュリエット演出。

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逆境の恋ほど燃えやすい、それが「ロミオとジュリエット効果」です。マーケティングにもこの効果を応用できるかもしれません。例えば限定品など。個数限定、地域限定、初回限定などの商品を見かけると、どうしても欲しくなるのが人間です。「手に入りにくい」という障害が、消費者の心に火をつけるのです。消費者として「限定」という言葉に踊らされないよう、冷静に判断しましょう。

覚えたいキーワード:ロミオとジュリエット効果


※掲載内容には諸説あります

ビジネス心理学科Q&A ~ビジネス心理学科が担う役割とは~

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Q.ビジネス心理学科は何を学ぶ学科ですか

A. ビジネス心理学科では心理学を基礎として、社会学や経済学、さらには経営学や倫理学に関する知識も取り入れ、組織や社会の中における心理作用を学び、ビジネスの現場をより良い方向へ導く力を培います。これまで理論的イメージのあった心理学を「社会の中であらゆる問題を解決する実践的応用」としてとらえ、それを学ぶことにより、ビジネスの現場で即戦力となる力を養っていきます。


Q.現代心理学科や他大学の心理学部とどう違いますか

A. 心理学を基本として、それをビジネス場面に応用し活かす力を育てる、言ってみればビジネス心理学は応用心理学です。心理学を「社会の中であらゆる問題を解決する実践的応用」として、社会、集団の中でとらえ、体系的な知識を身につけた上で、躍動的にビジネスの現場に生かすことを目的とした実践科目を数多く用意しています。これはビジネス心理学独自の、新しい視点です。
 例えば、まず「調査概論」で実践的な調査手法を具体的に学びます。その後、「ビジネス心理学演習」では、共通テーマのもとグループごとに調査を実施して、分析、プレゼンテーションを通してビジネスと心理の関係性についてテーマを掘り下げ、課題発見を行い、解決策を模索します。
 学生時代から社会と接点をもったプログラムを行うことで、問題意識をもってスムーズに社会と接続することを目指します。


Q.カリキュラムの特徴を教えてください

A. 各カリキュラムを通して、人の行動と心の動きを科学的に解明する方法や私たちを取り巻く社会の仕組みを理解していきます。さらには心理学のさまざまな調査、実験例、モデルなどを取り入れたワークショップを実施し、学生が共に作業しながら、考え、議論することで実践力と協調性を養います。
 具体的には、心理学の基礎、応用分野を1・2年次に学んだ上で、「地域社会学」「グローバリゼーション論」といった社会心理領域と、「消費者行動学」「マスメディア心理学」といったビジネス心理領域に学びを展開させていきます。心理が集団、組織、社会に及ぼす作用や影響を理解することでさまざまなビジネスで活躍できる力を身につけます。


Q.なぜ今、ビジネスの現場で心理学に期待が寄せられているのですか

A. 近年、企業間での交渉・調整をはじめ、社内のコミュニケーションや人材育成、消費者のニーズを発掘する商品開発、人の心に訴える広告づくりなどの広報活動、モチベーションの高い活発な組織づくり、マーケティング戦略のための調査、分析など、さまざまなビジネスの場で心理学的知識が必要とされています。個人の価値観やライフスタイルが多様化し、社会が複雑になっていく中において、実際に企業経営者からは『消費は経済学や経営学だけでなく、「心理学」で考えなければならない』といった声もあるほどです。
 これはつまり、心理学がこれまで扱ってきた、やる気、コミュニケーション、リーダーシップ、意志決定、問題解決といったテーマが、ビジネスの現場においても、重要なテーマであるからに他なりません。


Q.卒業後の進路として、どのような所の活躍が想定されますか

A. 将来のキャリア像として広い職種で的確にニーズを掴み、臨機応変に対応し、ビジネスの現場から社会をより良い方向へ導く役割を担える活躍する人材を育てたいと考えています。例えば世の中に企業や商品などの魅力や情報を伝える仕事のとして宣伝、広報活動があります。心理学に基づくマーケティングや経営についての学びを生かし、より深いところから宣伝、広報を考えられる人をめざせます。また消費者のニーズを発掘する仕事には、企画、調査、商品開発などがあり、心理学で培った情報収集、調査、分析といった手法を基に的確な提案や企画・開発を行えます。サービスや営業職では広い視点から顧客のニーズを探り理解することで、コミュニケーションを円滑にし、業績につなげることができますし、そのほか人材育成や採用を行う人事など、様々なキャリアでの活躍が期待できます。


Q.ビジネス心理学科で学ぶ学生に期待することは何ですか

A. これからの時代を生きる皆さんにとって必要なことは、社会の変化に敏感に対応する能力を持ち、新しいことにも常に挑戦し続ける姿勢にあると思います。そこに寛容、やさしい気持ちが加われば申し分ありません。そのような人間になる為に必要なものは、人間としての基礎的知識です。基礎なしにはなにも成就できません。しかし基礎だけでも足りません。基礎の上に専門的知識、応用的知識を積み重ねなければなりません。
 ビジネス心理学科では、そのような授業をふんだんに提供します。これらの授業を積極的に受講し、専門性を持った豊かな人間に育って欲しいと思います。

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