j-tdIf1GPGI
  • 教育方針
genbi_top.png

現代ビジネス学科の3つのポリシー
(ディプロマポリシー・カリキュラムポリシー・アドミッションポリシー)

 安田女子大学現代ビジネス学部は、建学の精神「柔しく剛く」に基づき、専門的職業人として、グローバルなビジネス社会で活躍する人材を養成することを目的として、現代ビジネスに関わる諸学の知識を入学者に広く深く授け、知的・道徳的及び応用的能力を育成するとともに、専門学術の研究を展開してきました。
本学部現代ビジネス学科では、その教育的側面をこれまで以上に充実するために、3つの方針、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)及び入学者受入れの方針(アドミッションポリシー)を、以下のように具体的に定めています。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)
・養成する人材像
    本学で養成する人材像に基づき、本学科で養成する人材像として「豊かな人間性と高い倫理性を持ち、ビジネスや公共分野における高い専門性と優れた実務能力を有する、グローバル化する現代社会の要請に応えることができる専門的職業人」を掲げます。

・教育目標

 本学科で養成する人材が卒業時に身に付けておくべき能力・態度を達成することを本学科の教育目標とします。
本学科で学ぶ学生には、卒業までに次の6つの能力・態度を身に付けることが求められます。

    • (1)専門的職業人としての倫理観・使命感
      グローバル化する現代社会において、専門的職業人として、豊かな人間性と高い倫理観を持ち、社会の規範やルールに従い、使命感を持って権利と義務を適正に行使できる能力を身に付けている。
    • (2)専門的職業人として社会に貢献できるために必要な知識・技能・態度
      講義、演習、実習及び卒業論文・研究の作成等を通して、専門的職業人にふさわしい専門知識・技術を修得し、社会において活躍できる能力を身に付けている。
    • (3)グローバル化する現代社会に対応できる思考力・判断力・表現力
      卒業までに修得した知識と技能を駆使して自ら課題を発見し、課題の解決に取り組むことのできる思考力と判断力、課題解決の成果を的確に伝えることのできる表現力を身に付けている。
    • (4)専門的職業人としての自立性の確立
      専門的職業人として、主体的、批判的精神を持って、自己を律し、自ら主体的に他者と対話し、連携して新しい価値を創造し、生きる力、生涯を通じて成長し続ける力を身に付けている。
    • (5)社会性を支える双方向的コミュニケーション能力
      専門的職業人として、他者と積極的に意思疎通を図り、他者とも連携・協働して、実社会で活躍できる社会性、コミュニケーション能力を身に付けている。
    • (6)多様性の受容と理解
      専門的職業人として、多様化、複雑化する現代社会において、文化の多様性や、自らの価値観や視点と異なる他者を受容・理解し、人々と協力して学び合い、人を思いやる柔軟な態度を身に付けている。

・卒業の認定及び学位の授与
    「養成する人材像」で示した6つの能力・態度を身に付け、本学科の教育課程に定められた所定の単位を修得した学生には、卒業を認定して学士(現代ビジネス学)の学位を授与します。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)

 本学科で学ぶ学生一人ひとりが本学科での学修を円滑に開始し、学士課程を通して広く深い学識を身に付け、あわせて豊かな人間性と高い倫理観、さらには課題解決能力を身に付けて卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)を達成し、社会の中で主体的に行動できる人材になることができるように教育を行います。
このための教育課程編成・実施の方針は、以下のとおりです。


・教育内容

 教育課程は、履修科目群を「共通教育科目」及び「専門教育科目」に二分し、幅広い教養・豊かな人間性の涵養を図るとともに、課題追求、問題解決能力を備えた高度の専門的能力を有する専門的職業人の育成を期し、卒業後の進路を基準に、第2年次より、三つの履修コース(ビジネスマネジメントコース、ビジネスファイナンスコース及びビジネスICTコース)を設けています。
なお、第1年次は、体験と理論学修を融合するシミュレーション学修により、ビジネスへの関心を高め、基礎知識を修得するとともに、自己の適性を見定め、履修コース選択に備えています。
専門教育科目においては、「基礎科目」、「専門基礎科目」、「専門基幹科目」及び「専門演習・実習」の四つに階層化し、基礎から応用まで順を追って無理なく、学修できるようにしています。そこでは、理論的な学修とともに、企業とコラボしたプロジェクト学修、インターンシップ及び実務家教員による授業など実務研修・実務との繋がりを重視し、学生がビジネスへの関心を強めるとともに、多様な海外研修の機会を用意し、グローバルなビジネスの実際に触れ、「生きた知識」を身に付け、実務能力を修得できるように編成し、講義、演習及び実習等を適切に組み合わせた授業を展開します。
すべての授業科目に一般目標(GIO:General Instructional Objective)と到達目標(SBO:Specific Behavioral Objective)を定め、これらの目標の達成によって、卒業の認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)を実現します。
本学科における主要な教育内容は、次の6つにまとめられます。

    • (1)専門的職業人としての倫理観の育成
      専門的職業人には、人を思いやる真摯で節度ある態度が求められます。
      第1年次のシミュレーション学修により、ビジネスへの関心を高め、基礎知識を修得するとともに、自己の適性を見定めます。そして、第2年次より三つの履修コース(ビジネスマネジメントコース、ビジネスファイナンスコース及びビジネスICTコース)から自己の適性を考えた希望コースを選択して、ヒューマニズムや倫理観の醸成につながる責任感や協調性を育成します。これらの教育は、入学から卒業までの4年間、グループ学修も取り入れながら、途切れることなく続けられます。
    • (2)専門的職業人としての知識・技能・態度の育成
      専門的職業人には、専門知識・技術に裏打ちされた判断力と表現力が必要です。
      本学科における基礎から専門知識の教授は、第1年次のシミュレーション学修、第2年次以降の講義、演習及び実習とも組み合わせながら、系統的に実施しています。また、ビジネスの現場で求められる技能や態度は、実習科目を通じて育成します。
    • (3)問題点を自ら発見して解決するための応用力の育成
      ビジネスの現場では、事象をよく観察し、広い視野から的確な判断を下す能力が求められます。
      そのような能力を身に付けるために、第1年次からの実習科目、第2年次以降の選択コースの履修科目を通して、ビジネス現場において発生する諸問題を解決する応用力を涵養します。さらに、第3・4年次に実施する「卒業研究」では、課題の発見・解決、そして成果発表のための総合的能力を身に付けます。
    • (4)自己研鑽を続けながら次世代を育成する能力の育成
      専門的職業人には、変動する社会の変化に対応し続けるための自己研鑽力、研究マインド(問題発見・解決能力)、そして次世代の専門的職業人を育成するための能力が求められます。
      本学科では、実習科目、演習科目、さらに卒業研究等を通して、これらの能力を身に付けます。
    • (5)社会性とコミュニケーション能力の育成
      専門的職業人として、社会の一員としてその職能を発揮するには、他者と積極的に意思疎通を図り、連携・協働できることが必要です。
      本学科では、実習科目、演習科目、「卒業研究」における友人、仲間との関係性の中で、社会性とコミュニケーション能力を身に付けます。
      また、外国語科目、特に英語科目を通して、英語による情報収集・発信のための基礎的能力を身に付けます。
    • (6)多様性を受容して理解する能力の育成
      複雑化・グローバル化する現代社会を生きるために、自らの価値観や視点と異なる他者や文化の多様性を受容して理解すること、人々と協力して学び合うこと、他者を思いやるやさしさは欠かせない能力です。
      本学科で学ぶ学生は、「教養科目」、「まほろば教養ゼミ」で実施される講演会、「まほろば教養ゼミ」や専門演習での討論(SGD:Small Group Discussion)を通じ、このような能力を身に付けます。

 これらの教育内容は、(1)特別科目、(2)共通教育科目、(3)専門教育科目で構成されています。このうち(1)及び(2)の授業は全学に共通ですが、(3)の授業は講義・演習を適切に組み合わせながら本学科で独自に実施しています。
これらの科目の具体的な内容は、次のとおりです。

  • (1)特別科目
    建学の精神「柔しく剛く」に基づき、「まほろば教養ゼミ」を入学時より4年間開講します。
    具体的な内容としては、倫理性を培い、総合的な判断力、豊かな自己表現力の獲得を目指して、「安田を知る」、「学びを知る」、「自分を知る」及び「社会を知る」を活動の軸に教員と学生が協働して運営しています。
  • (2)共通教育科目
    基礎科目、教養科目及びキャリア科目で構成されています。
    これらの科目は、学部・学科の垣根を越えて編成されたクラスで授業が実施されるため、専門の異なる学生とともに多彩な授業科目を学ぶことができます。
    各科目の具体的な内容は、以下に記載するとおりです。

    基礎科目: 基礎科目は、3つの目標(①大学への適応、②学修スキルの修得、③将来に向けての学びの計画作り)を達成するための初年次教育です。
    具体的には、多様な情報を収集・分析し、効果的に活用する技術を習得する「情報処理科目」、国際社会で活躍する職業人育成の基盤となる「外国語科目」、健康で豊かな生活を送るために必要な運動技術・知識を習得する「健康スポーツ科目」、大学での学びを円滑に進めるための基礎学力を固める「基礎養成科目」で構成されています。


    教養科目: 複雑化・グローバル化する現代社会を生きるために求められる基礎知識の修得と市民性の涵養を目指し、人文科学、社会科学及び自然科学について、それぞれの基本的視点・考え方を広く学びます。


    キャリア科目: 自身の人生設計のための知識や考え方を修得するとともに、社会の中で必要とされる思考力、判断力、表現力を身に付ける講義、演習及び実習から成り立っています。

  • (3)専門教育科目
    本学科の目的に基づいて、2年次以降は3つのコースの各カリキュラムツリーに基づいて、各学問分野の専門教育科目を体系的に開設し、専門分野の知識や技能、技術の修得を図ります。

・教育方法
  • (1)多様な授業形態
    本学科、各授業科目の教育目標に沿って、講義、演習、実験及び実習等を適切に組み合わせて実施します。
    それらの教育課程は、第1年次はシミュレーション学修、第2年次より、3つの履修コースを、基礎から発展へと段階的・系統的に配置しています。
  • (2)グローバル化や情報化の進展
    ICT教育、多様な価値観や異文化を理解するための語学教育(特に英語教育)及びグローバル教育を実施するとともに、本学科において開発した海外留学制度G.LABOS(Global/Greater.Language And Business Overseas Seminar)の充実化を図ります。
    ICT教育及び英語教育は、習熟度に基づく少人数クラスで行います。
  • (3)シラバスによる授業の目標・内容・方法・評価方法の明確化
    シラバスには、教育科目、一般目標(GIO)、到達目標(SBOs)、授業内容、授業方法及び評価方法が明記されています。
  • (4)教育課程の明確化
    教育課程の体系を明確に可視化するために、授業科目のナンバリング及びカリキュラム・マップを作成して公開しています。
    これらのことから、学期と年次の進行ごとの学修の進展、授業科目間の相互関係を容易に把握することができます。
  • (5)学生参加、自主的、能動的学修の推進
    論理的思考力、課題発見・解決能力及びコミュニケーション能力を育成するため、アクティブ・ラーニングを実施します。
    具体的には、課題解決型学修(PBL:Project-Based Learning)や少人数での討論(SGD)を取り入れた少人数教育科目や統合教育科目を開講しています。
  • (6)体験型学修の推進(視野の拡大と経験の拡充)
    専門的職業人に求められる広範な視野や視点を身に付けることを目的として、キャリア教育科目(共通教育科目)、実習科目(専門教育科目)及び他学科履修科目(他学科専門教育科目)の中に、実社会・地域社会の多様な人々との協創を主体的に体験できる授業科目(学修機会)を設けます。
    多様な価値観や異文化を理解するために、海外留学制度を充実します。
  • (7)CAP制度
    授業外の学修時間を確保し、単位制度の実質化を図るため、履修登録ができる単位数の上限を定めるキャップ(CAP)制度を設けています。
  • (8)チューター制度
    各学年のクラスにはそれぞれ担当教員(チューター、必要に応じ副チューター)を配置し、学生の学修・生活両面での相談にのって助言を行います。
    なお、どの教員もオフィスアワー(OH)を少なくとも週3時間は設け、その時間を使って学生からの相談に対応する環境を整えています。
  • (9)教育の質の確保
    高い教育の質を保証するため、教員に対しては、教育者としての行動を律する「教職員行動指針」及び「教育に関するガイドライン」を定めています。
    さらに教員の教育資質を高めるための研修会(FD)のほか、教員自身による教育活動に関する自己点検・評価を実施します。学生による授業評価アンケートも、継続的に実施しています。

・学修成果の評価
  • (1)成績評価
    卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)に掲げた知識・技能・態度について、それぞれの達成度を評価します。
    各授業科目の担当教員は、あらかじめシラバスに明示された成績評価方法に従い、学修成果を客観的かつ公正に評価します。
  • (2)GPA制度の採用
    学生の成績を客観的・相対的に把握するためにGPA(Grade Point Average)制度を採用しています。
    チューターは、GPAを使い、CAP制度(履修登録単位数の上限設定制度)の下での履修指導のほか、担当クラスに属する学生への学修指導も行います。


入学者受入れの方針(アドミッションポリシー)

多様な入学試験制度を設け、全学共通の「建学の精神」に基づく学科独自の「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)」と「教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)」に沿った教育を受けることができる者として次に掲げる入学者を広く受け入れます。


・求める入学者
    本学及び本学科で求める能力・適性を有する人材を養成するために、次のような人を求めています。
  • (1)現代社会の成り立ちと動きに関心があり、知的好奇心の旺盛な人
  • (2)ビジネス・公共社会での活躍を通じ、社会に貢献したいと考えている人
  • (3)行動力や意欲・熱意に富んでいる人

・入学者に求める能力
  • (1)本学科の教育を受けるに必要な高等学校卒業程度の十分な基礎学力
  • (2)グローバル化する現代ビジネス社会での活躍を通じ、社会に貢献したいと考えている人
  • (3)行動力や意欲・熱意に富んでいる人

・入学試験制度

本学科で学ぶために必要な知識・技能、思考力・判断力・表現力及び意欲・適性を見るために、以下の入学試験を公正に実施します。

<入学試験の種類>
  1. ① 自己表現型選抜
  2. ② 総合型選抜(専願)
  3. ③ 総合型選抜(併願)
  4. ④ 学校推薦型選抜(指定校)
  5. ⑤ 一般選抜(前期A日程、前期B日程、前期C日程)
  6. ⑥ 一般選抜(後期日程)
  7. ⑦ 大学入学共通テスト利用選抜[前期日程]
  8. ⑧ 大学入学共通テスト利用選抜[後期日程]
  9. ⑨ 編入学試験

※2021年 5月現在



学部学科の3つのポリシー