

作品紹介 乃美優菜さん「Fairy Tale Dress」
2023.12.28
2023年11月29日から12月5日まで本学で開催された「造形デザイン学科 第5回卒業研究・制作発表展示会」で展示された作品を紹介いたします。
制 作 者:
乃美 優菜 さん(長崎県立長崎東高等学校卒)
タイトル:
Fairy Tale Dress
素 材:
布、リボン、モール、綿
作品紹介:
Fairy Taleとは、おとぎ話という意味です。今回制作した「Fairy Tale Dress」は、ある時は青色のドレスになったり、またある時は黄色のドレスになったりと、まるでおとぎ話に出てくるような「色が変化するドレス」です。実在する色が変化するドレスとして、早着替えで用いられるような変化が一度きりであるものや、ドレスの生地に当たる光の加減により玉虫色の原理で色が変化したように見えるものがあります。私はこのような従来の方法とは異なり、ドレスの色を「何度も変化する」ことができ、さらに「色の変化がはっきりとわかる(玉虫色ではない)」ものを制作したいと考え、新しい方法を研究開発しました。具体的には、このドレスを着てダンスをすると、その動きで遠心力がはたらき、布がめくれることによって "ドレスが揺れるたびに色が変わる仕組み(ドレスの構造)"を考案しました。またドレスの色は、対照的なイメージを持つ青色と黄色を使用することで、青色のドレスの時と黄色のドレスの時に抱く印象の違いを楽しんでいただきたいという想いを込めています。展示では、青色のドレスと黄色のドレスの両方を楽しんでいただけるように、ドレスの右側を青色、左側を黄色に固定した状態にしました。
スクリーンに映し出されている映像は、画像生成AI(Adobe社Firefly)を用いて制作した30枚のイラストを繋ぎ合わせたものです。イラストは2分に1回のペースで切り替わるようにすることで、展示を見に来てくださった方が、毎回新鮮な気持ちで楽しめるよう工夫しました。また、イラストが切り替わる際のエフェクトも、妖精が魔法をかけていているように見えるものを制作しています。
展示空間やドレスの周辺に配置した装飾(花や妖精)は、モールを使用して制作することで、おとぎ話のふわふわ感やきらきら感を表現しています。
ドレスの構造はもちろん、周りの装飾や映像など展示の細部にまでこだわって制作しました。ぜひ作品をご覧になる際には、おとぎ話に迷い込んだような気持ちで、作品や空間を楽しんでいただけると幸いです。
また、本展示会で作品をご覧いただいた皆様には心から感謝申し上げます。
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