

(続報)教員採用試験結果 & 教職課程の授業紹介
2024.01.11
今年度(2023年度)に行われた教員採用試験結果の最新の続報です。前回の記事(こちらをクリック)で合格者速報を出しましたが、その後卒業生の新たな合格情報が入ってきました。安田の英語英米文学科4年生6名(中学校5名・高等学校1名)の現役合格に加え、卒業生で広島県・広島市の高等学校(英語)1名と特別支援中学部(英語)が1名、山口県中学校(英語)が1名合格しました。これで合格者数が計9名となりました。
令和6年度採用 公立学校教員採用試験 合格者(中学校・高等学校(英語))
<2023年12月22日時点>
注目すべきは、広島県・広島市の中学校(英語)の合格者全体(28名:新卒・既卒含む)のうち、安田女子大学英語英米文学科の新卒合格者が5名であるということです。これは合格者全体の5.6人に一人が本学の英語英米文学科出身(新卒)ということです。また、広島県・広島市中高(特別支援含む)全体を見ても、合格者全体の6.75人に一人が安田出身者ということになります。
上述の前回の速報では、教員採用試験における安田女子大学英語英米文学科の合格者の多さの理由の一つとして、本学科の教職課程での4年間の様々な学びを紹介しました。本記事では特に、今年度の教職課程を履修中の3年生(30名)の教職関係の授業を紹介します。
以下の写真で紹介しているのは「英語教育の理論と方法」という授業で、3年次の1年間を通して行われる英語科授業における実践的能力の修得を目的としている授業です。今年度の3年生の履修者は30名です。写真は、高等学校の「英語コミュニケーションⅠ」の模擬授業(「世界と日本のランチ(弁当)」についての単元のうち1時間分)を4名の学生が分担して行うものでした(12月22日実施)。なおこの日は、英語英米文学科の他の教員も学生の授業参観に来てくれました。
最初に、授業のウォームアップと前時の授業の復習について、教師と生徒との英語での自由会話、教科書の音読、内容確認のワークシートなどの様々な活動を織り交ぜて行いました。
次に本時の導入として、世界の高校生のランチの写真をパワーポイントで提示し、英語でやり取りをしながら紹介していきました。その後、本時の新出単語の練習をしました。
その後、本文の内容理解について、ワークシートを用いて英問英答の発問を中心にして行いました。
最後に本文の音読をペアや全体で行い、最終的に本時の目標でもある「友人のために作ってあげたい弁当」についてワークシートを用いて英語で「書く」活動を行いました。そしてその内容をペアやクラス全体に英語で発表して共有しました。
本年度のこの授業では、履修者30名は9つのグループに分かれて模擬授業を行っています。各グループの準備は模擬授業日の1か月前から始まり、担当教員は学生と授業の原案や細案(授業のシナリオ)のやり取りを何度も行い、添削や助言を行います。
(授業の原案と細案の提出と添削)
これだけでも総枚数は1グループあたり50~70枚になります。そして模擬授業当日の1週間前に3時間程度のリハーサルを入念に行います。このようにして1回の授業を行う面白さと大変さを同時に学びます。模擬授業前には宿題として履修学生全員が予習ワークシートに回答して「自分ならこの教材をどのように指導するか」について考えます(これは担当教員が添削して後日返却します)。そして模擬授業後には、担当教員や他の学生たちがGoogle Classroomに感想コメントを書き込むので、授業担当学生は授業後にそれを読んで即座にフィードバックを得ることができます
英語英米文学科では、このような英語教育関連の教職の授業が7科目も設定されています。このような内容の濃い授業が7科目もあるということを考えると、冒頭でお伝えした英語英米文学科の高い教員採用試験合格率の理由の一つとして、「英語英米文学科の教育課程」が挙げられると考えてよいでしょう。
もちろん教職科目以外にも英語英米文学科での通常の専門科目での学びが、教員に必要な高い英語力に貢献していることも高い合格率の理由として当然挙げられます(例えば、TOEICの得点に示されている実績については以下の過去の記事をご覧ください)。
■関連リンク
・「快挙! TOEIC Ⓡ 980点を獲得した4年生にインタビュー!」
・「1年次で英検準1級合格とTOEIC 850点突破!:英語学習体験報告」
高校生の皆さん、将来英語教員を目指していたり英語教育に関心のある方は、ぜひ安田女子大学英語英米文学科で一緒に学んでいきましょう!