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在学生 細美実里さんが「日本パッケージデザイン学生賞2023」で審査員特別賞を受賞!9名が入選!

2024.03.19

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造形デザイン学科1年生の細美実里さんが「日本パッケージデザイン学生賞2023」で審査員特別賞を受賞しました。造形デザイン学科3年生の有吉美咲さん、福岡芽依さん、2年生の中森彩乃さん、山崎晴菜さん、1年生の大角侑楽さん、狩野萌さん、竹歳奏さん、山根柚花さん、渡邊空さんの9名が入選しました。応募総数は513点でした。

 

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細美実里さん「虫歯を防ごう!ワニガム」審査員特別賞「山田菜穂子賞」

 

細美実里さんのコメント(広島県立安古市高等学校卒)

このワニガムは「ひらく」というテーマで制作しました。黒いガムを食べると箱の底の白い歯が見えるようになります。ガムを食べることによって虫歯を予防していることを視覚化できるデザインにしました。きれいな白い歯で自信をもって大きく口をひらいて会話や笑うことを楽しんでほしいという思いを込めました。また子供に受け入れられる可愛らしいワニのパッケージにしました。

 

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有吉美咲さん「新鮮キャンディー『やおや』」入選

 

有吉美咲さんのコメント(広島県立福山葦陽高等学校卒)

「ひらく」から、「箱をひらく」と「お店をひらく」を連想して制作しました。八百屋をモチーフにしたパッケージです。箱をひらくと、店頭に並ぶ果物に見立てた飴が入っています。飴が入ったかごを引き出すことでやおやさんごっこをして遊ぶこともできます。八百屋らしいポップ作りや、綿を入れて立体感を持たせた飴の包みなど、細部の遊び心とこだわりを大事にした作品です。

 

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福岡芽依さん「ひといき」入選

 

福岡芽依さんのコメント(広島県立呉宮原高等学校卒)

今回のコンペティションのテーマ「ひらく」から、視界、気持ちをひらくというコンセプトで"ひといき"を考えました。緊張したら手のひらに人の字を書いて口に含むという誰もが知っているおまじないの動作を取り入れたパッケージです。普段自分が作らない初系統の作品で入選できたことを嬉しく思います。

 

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中森彩乃さん「タヌキの毛皮をペリペリ開く」入選

 

中森彩乃さんのコメント(S高等学校卒)

毛皮をペリペリと開き、化粧筆にタヌキの毛が使用されていることを実感できるパッケージです。私たちは、様々な場面で動物に支えられて生きていますが、化粧筆は天然毛や人工毛などの種類が一目ではわからず、動物に感謝するきっかけがありませんでした。パッケージをペリペリ開くと、筆を取り出すことができます。毛皮をペリペリ開いて動物に感謝してみませんか。

 

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山崎晴菜さん「完熟!開拓ガエル」入選

 

山崎晴菜さんのコメント(広島県立広島井口高等学校卒)

この作品は右側のほっぺと左のほっぺの硬さを比べながら完熟度合いを測るというもので、小さい子どもが開封するまでのわくわく感を楽しむことができるパッケージです。ターゲットが小さい子どもなので親しみやすいカエルのデザインにしました。今回自分の作品がこのように評価されて嬉しいです。これを励みに今後も頑張っていきたいです。

 

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大角侑楽さん「Amembrella(アメンブレラ)」入選

 

大角侑楽さんのコメント(広島市立美鈴が丘高等学校卒)

誰もが子供の頃に一度は考えたであろう「降る雨が全部飴だったらな」という想いを形にした傘になります。今回のテーマが「ひらく」だったので小さい傘を開くことで飴が降ってきてその想いを形にできるようにしました。また、その傘も透明感のある傘にし、中の飴が綺麗に見えるようにしました。これからもいい作品を制作できるよう頑張ります!

 

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狩野萌さん「Bee to you」入選

 

狩野萌さんのコメント(島根県立三刀屋高等学校卒)

今回私は可愛いパッケージを作りたいという思いから、「bee to you」を作りました。蜂蜜は長い間保存が効くため、ずっと置いておいても可愛らしいインテリアの1部になるような見た目にしました。また、今回のテーマが「開く」だったので、開封する際に蜂の羽が開く仕様にしました。私はこのパッケージデザインが、入学して初めてのコンペでした。これからも様々なコンペに参加して経験を積んでいきたいと考えています。

 

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竹歳奏さん「幸せがひらくメッセージカード」入選

 

竹歳奏さんのコメント(鳥取県立米子西高等学校卒)

手紙を開く時の嬉しい気持ちと、花が開いた時の嬉しい気持ちをリンクさせて作りました。それぞれのお花の花言葉にも「思いやり」「幸せが訪れる」「運命をひらく」などの意味があります。今後はこの経験を活かして心が温かくなるような作品を沢山作っていきたいです。

 

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山根柚花さん「Bloom Cream」入選

 

山根柚花さんのコメント(広島県立広島皆実高等学校卒)

「ひらく」というテーマから、私は「開花」をキーワードに制作いたしました。「Bloom Cream」は、消毒クリームのパッケージです。先端の花を開き、花型の絞り口を手の甲に当てながら押子を押し込むことで、花型のクリームが手の甲に咲くという仕組みになっています。使用者の心にも花を咲かせられる作品を目指しました。今回の作品制作において明らかになった自分の強み・弱みを今後の制作活動に活かしていこうと思います。

 

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渡邊空さん「開果」入選

 

渡邊空さんのコメント(広島市立沼田高等学校卒)

「思わず開きたくなるパッケージ」をコンセプトに制作しました。箱を開くことにより、絵柄が変わるつくりになっています。配色については、カラフルでありつつも落ち着きのある色味を置くことで、年代問わず手に取って頂けるよう工夫しました。この度、入選作品に選んで頂いたことを糧に、更なる技術・知識向上を目指し、制作に取り組んでいきたいです。


 

ものづくりセンターからのコメント

「日本パッケージデザイン学生賞」は、今年で2回目となるコンペティションです。本コンペティションの特徴は、30名ものデザイナーの方々に様々な視点で審査をしていただけることです。ものづくりセンターではプロジェクトとして作品制作に取り組み、13名が13作品を応募しました。
細美実里さんの作品名は「虫歯を防ごう!ワニガム」です。パッケージから黒いガムを取り出すと白い歯が見えるビジュアルの変化が、虫歯予防を促す素晴らしい作品です。
プロジェクトでは、まず、テーマである「ひらく」について様々な視点で解釈し、アイデアスケッチを描きました。スケッチを参考に試行錯誤を繰り返し、試作モデルを完成させました。試作の段階では戸惑っていた学生も、提出作品制作の段階ではクオリティが高いものが短時間で作れるようになりました。惜しくも受賞を逃した方も大きな成長が感じられるプロジェクトになりました。


 

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■ものづくりセンターについて

ものづくりセンターは作品の制作活動を後押しする施設です。制作活動に必要な企画と技術の両面を、専任の担当者がマンツーマンでサポートします。学生は初めてでも安心な環境で制作活動に取り組み、自分の想いをカタチにした作品を次々と誕生させています。