

作品紹介 JAL立体サインオブジェ「願い」
2024.06.25
3年生後期に開講される「デジタルファブリケーションⅢ」の授業では、日本航空株式会社(JAL)様との共同プロジェクト(プロジェクト型学習)として、広島空港に到着したお客様を歓迎するメッセージや、手荷物の取り間違えを防ぐための注意を促すメッセージを添えた立体サインオブジェを制作します。作品は広島空港JAL到着ロビーの荷物受け取りターンテーブルに設置され、約1年間(2025年2月ごろまで)、広島空港に到着したお客様をおもてなしします。
制 作 者:
岩﨑琴音(リーダー)、石光真優、橋本日和、齊藤美波、川岸さくら、竹本夢彩、松井彩乃
タイトル:
願い
素 材:
アクリル板、MDF板、画用紙
作品紹介:
紅葉をモチーフに広島らしさと日本らしさを感じる作品に仕上げました。
折り鶴と原爆ドームは有名なので皆さんご存知だと思いますが、実は紅葉も広島県のシンボルのひとつです。広島には宮島や三段峡、帝釈峡など紅葉の名所がたくさんあり、広島のシンボルとして県の木に定められています。
広島には海外からのお客様も多いため、紅葉をベースに日本の伝統文化である折り紙や和柄を取り入れることで日本らしさを感じることのできるデザインを意識しました。
また、荷物番号確認への注意喚起も今回のサインオブジェの目的であるため正面は日本語、背面は英語でのメッセージを記載し、より多くの人へ思いを届けることを目指しました。
制作の過程で苦労した点は、折り鶴の組み立てです。この作品では重厚感を出すために金とパールのような光沢のある画用紙を使用しました。レーザー加工機を用いて細かい透かし模様を入れたのですが、通常の折り紙に比べて分厚く硬いので折ることが難しく、力を入れると透かしが破れてしまうため非常に繊細な作業でした。何度も修正を重ねることで良い作品に仕上げることができたと思います。
正面
右側面
左側面
広島空港JAL到着ロビーの荷物受け取りターンテーブルに設置された様子
(記事作成:造形デザイン学科3年(現4年) 岩﨑琴音)
■関連記事