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核不拡散条約再検討会議に参加して

2026.06.19

  • 学生活動

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この度、2026年4月27日から約4週間にわたり、ニューヨーク国連本部で開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議へ、「平和首長会議ユース」として派遣していただき、会期中の1週間、現地で学びを深める機会をいただきました。滞在中には、会議の傍聴を始め、サイドイベントとしての「平和首長会議ユースフォーラム」での発表、世界各国の同年代との交流や意見交換を行いました。

 

派遣全体を通して大きく学んだことは、「国際理解を進めていく上での対話の重要性」です。昨今の殺伐とした世界情勢を踏まえると、「対話」が唱えられている一方で、その意義が薄れつつあるようにも感じました。武力行使へと進んでしまう背景には、「対話」の重要性を理解しつつも、具体的な解決策や、互いに歩み寄る方法を見出すことの難しさがあるからなのではないか、ということも痛感しました。それらも踏まえた上で、この会議の大きなテーマであった「核廃絶」ということに対して、「廃絶」という理想と、「抑止」という現実で成り立たざるを得ない国際社会とのギャップの大きさに直面し、葛藤を抱くこともありました。

 

その一方で、単に成果や合意が生まれることだけが、平和へ直結するわけではないということも学びました。ユースフォーラムでの発表や、現地の大学訪問で行ったディスカッションを重ねる中で、各々が異なる背景から、「平和」という抽象的なものを多角的な視点で捉え、理解を深めていくことこそが対話の土台づくりにあたるのではないか、ということも考えるようになりました。また、国連内で開催されていた原爆展を訪れた際には、日本だけではなく、世界の方々が熱心に展示を観覧されていた姿を目にし、伝えること、知ってもらうことこそが、未来へつないでいくための、次世代に託された使命なのだと改めて強く感じさせられました。

 

これまで私が平和について考え、活動を行ってきた中で、今回このような貴重な機会をいただけたことは、本当に貴重な経験になりました。特に力を入れていた、平和記念公園を海外の方に英語でガイドを行うユースピースボランティアにおいても、派遣後からは、単に起こった出来事を伝えるだけでなく、「相手の方が何を感じ、どのような観点から平和について考えているのか」について意識するようになりました。以前は、主に「広島」を基点にして平和について考えてきましたが、この一連の派遣を通して、「世界」というより広いステージから、多様な立場や様々な背景を踏まえた上での、視点を得ることができました。
今後、私が自身の将来について考えていく中で、やはり「平和」や「国際社会」というテーマは切り離すことのできないものであると感じています。しかし、これらのテーマには絶対的な正解があるわけではなく、異なる価値観や背景を持つ人々と共存していくためには、相手の意見や背景を理解しつつも、自分自身の考えを持ち、問い続ける姿勢が必要です。その中で共通点を見出し、互いに理解し合おうという姿勢こそが、今回の学びの原点であった「対話」につながるのだと考えています。

 

この派遣を通して、私の中にあった「誰かが平和について考えるきっかけとなる存在でありたい」という軸を、より鮮明に捉えることができました。今後は、これまで広島を通して培ってきた平和への視点と、今回国際社会の場で得た多様な視点を基に、国際的な課題に向き合い、人々をつなぐことができる役割を担っていきたいです。

 


 

植田さんを含め「平和首長会議ユース」の活動については、以下のリンクもご覧ください。

広島の高校生ら ユースフォーラム参加 平和活動や核廃絶 思い共有 | 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター