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研究紹介 鈴川奈央さん「色が及ぼす効果」

2024.05.17

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2年生後期の授業「生活応用造形論」で行った研究をご紹介します。「生活応用造形論」では、課題としてティンカリングを使って作品制作や研究を行います。ティンカリング(tinkering)とは、自分のアイデアを、身近な素材や道具を使って、型にはまらず、試行錯誤しながら、即興的に、自分の作品に仕上げたり、調査分析などの研究を行う方法です。

 

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制 作 者:

鈴川 奈央 さん

 

タイトル:

統計調査と分析「色が及ぼす効果」

 

方法:

Googleフォームを使用したアンケート調査。
さまざまな色が表示された画像を見せて、その色に付随するイメージを回答してもらう。
今回の実験では、人間に単色を見せた場合と多色を見せた場合では、どのような感情変化があらわれるのかを調査した。

 

研究紹介:

2年生前期で受講する「データ分析Ⅰ」で学んだアンケート調査のノウハウを活かし、自分の気になるテーマを深掘りしました。
私たちの身近に存在するさまざまな色には、色ごとに備わったイメージが存在します。この調査に取り組んだきっかけは、色に付随する心理的先入観を理解することでより良い作品作りをすることに繋がるのではないかと考えたからです。今回は、各色のイメージを統計調査した上でさまざまな色の組み合わせを試し、統計から得られる印象の規則性を分析しました。難しかった点は、得られたデータをもとに全体の傾向を調べることです。予想通りの結果が出たものもあれば予想を反する数値のデータも得られたため、結論づけるまでに多くの時間を費やしました。しかし、色が私たちに及ぼす心理的作用を理解した上で、それらを私たちの生活の中でどのように活かせるかを考えるプロセスはとても面白かったです。
色は私たちの繊細な感情までも描写することができる、いわば表現の一種です。
作品づくりをする中で欠かせない、そんな私たちの身近にあるものだからこそ、理解を深めるまで追究する機会になった「生活応用造形論」は非常に有意義な時間でした。。

 

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