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山下教授のコラム「不安な気持ちを拭い去る、永井荷風」

2023.07.18

  • 学科コラム

本学の図書館長を務められている造形デザイン学科の山下明博教授のコラムが大学広報誌「まほろば138号」の"Library News"に掲載されました。

 

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山下図書館長のコラム「不安な気持ちを拭い去る、永井荷風」

私たちの生活の中で、スマホは、手放すことのできないツールとなっています。インスタグラムなどで、映える写真をアップして、「いいね」をもらったとき、人間の脳内ではドーパミンという幸福ホルモンが分泌され、幸福感を得ることができます。逆に、他人と自分を比較して落ち込んだりしたとき、脳内には、ノルアドレナリンというストレスホルモンがあふれ、不安な気持ちに陥ります。スマホを投げ捨ててしまいたくなることもありますよね。そんなとき、先人の書いた本に、生きるヒントを求めてみてはいかがでしょう。

 

明治の作家である永井荷風は、人形をモチーフにした小説「冷笑」の中で、「世間のつまらぬ不平や不愉快を忘れるには、学問に学ぶのが第一の方法である」と書いています。明治時代も、現代も、人間が感じることは同じなのかもしれません。

 

5月8日より、新型コロナの分類が5類に変更になりました。これをきっかけに先人の叡智に触れてみると、これまで自分が感じていた漠然とした不安な気持ちを払拭できるかもしれません。

 

図書館は、「学問に学ぶ」ことをサポートします。


 

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学内広報誌「まほろば138号」(2023年7月号)14ページ≪図書館長コラム≫