

在学生 茶之原侑以さんが「折鶴メッセージカードデザインリニューアルコンペティション」で優秀賞を受賞!
2023.06.26
造形デザイン学科3年生の茶之原侑以さんが「折鶴メッセージカードデザインリニューアルコンペティション」の優秀賞を受賞しました。ファイナリストには造形デザイン学科3年生の有吉美咲さん、水津亜美さんが選ばれました。茶之原侑以さんの作品は2023年6月、主催者により商品化され広島市内の店舗で販売される予定です。
茶之原侑以さん「Circle of Peace」優秀賞
茶之原侑以さんのコメント(安田女子高等学校卒)
折り鶴再生紙の特徴であるカラフルな紙の良さを活かすため、極力着色は控えめにデザインしました。メッセージカードの中心では慰霊碑から折り鶴が羽ばたき、書き込んだ願いや祈りが広島から世界に広がっていく様子を描いています。多くの折り鶴が届く広島だからこそ、このメッセージカードが人と人を繋げる大切なツールになると嬉しいです。今後、この経験を活かしてより成長していきたいと考えています。
有吉美咲さん「piece of peace」ファイナリスト
有吉美咲以さんのコメント(福山葦陽高等学校卒)
折り鶴の折り目からできる模様から作ったデザインです。そのピースが一つでも欠ければ鶴に戻れないように、何かが欠けては平和は実現しないということを優しい色でまとめながら表しています。あの夏を見てきた祖父のこと、当たり前の日々が今も奪われ続けている人々のことを考えながら制作に取り掛かりました。とても思い入れ深い作品です。
水津亜美さん「折鶴のメッセージカード」ファイナリスト
水津亜美さんのコメント(山口県立萩高等学校卒)
広島市平和記念公園の「原爆の子の像」へ世界中から捧げられた折り鶴を再生した折鶴再生紙を使用したメッセージカードと友禅の千代紙で折られた折り鶴をセットにした折り鶴ポップアップカードです。原爆によって壊れた日常を忘れないように、三輪車と8時15分で止まってしまった時計を入れ、しかしあまり重い雰囲気にならないように「平和」が花言葉の花をちりばめました。多くの人が安らかな思いで過ごせるようにとの思いを込めました。
コンペに参加することで経験値を積み、ポートフォリオの内容を深めたいと思います。
ものづくりセンターからのコメント
株式会社松田製袋が主催する「折鶴メッセージカードデザインリニューアルコンペティション」は、折鶴再生紙を使用したメッセージカードのリデザインを目的としています。本コンテストの特徴は、受賞作品が商品化されることです。今回は「G7後の観光客に対して平和を訴えかけれるようなデザイン」をテーマとして、デザインを募集されました。
茶之原侑以さんの作品名は「Circle of Peace」です。毎年8月6日に、中学高等学校の慰霊碑前で千羽鶴と一言を添えた紙を持ち黙祷をしていたという自らの経験を、メッセージカードに込めた素晴らしい作品です。
有吉美咲さんの作品名は「piece of peace」です。折鶴の展開図を多色配色の面で構成することで世界の一体感を表現し、平和を伝えた素晴らしい作品です。
水津亜美さんの作品名は「折鶴のメッセージカード」です。壊れてしまった三輪車と8時15分で止まってしまった時計を入れ、平和が花言葉の花をちりばめた素晴らしい作品です。
プロジェクトでは、平和公園を訪れる観光客に、折鶴再生紙を使ったメッセージカードで、何をどのように伝えれば平和への思いが伝わるか、作品に込めたい意図やその表現方法を試行錯誤して作品を完成させました。惜しくも受賞を逃した方も大きな成長が感じられるプロジェクトになりました。
■関連記事
■過去の学科ニュース
・在学生 茶之原侑以さんが「2022年度デザイン公募 ブックカバーデザイン募集」で賞状を授与されました
・在学生 齊藤美波さん、有吉美咲さん、水津亜美さん「令和4年度廿日市ビジネスチャレンジコンテスト」で受賞
ものづくりセンターについて
ものづくりセンターは作品の制作活動を後押しする施設です。制作活動に必要な企画と技術の両面を、専任の担当者がマンツーマンでサポートします。学生は初めてでも安心な環境で制作活動に取り組み、自分の想いをカタチにした作品を次々と誕生させています。