

在学生 齊藤美波さん、有吉美咲さん、水津亜美さん「令和4年度廿日市ビジネスチャレンジコンテスト」で受賞!
2023.03.31
造形デザイン学科2年生の齊藤美波さん、有吉美咲さん、水津亜美さんの3名が「令和4年度廿日市ビジネスチャレンジコンテスト」でファイナリストに選出されました。ファイナリスト6名による発表会が3月4日に行われ、齊藤美波さんが2位、有吉美咲さんが4位、水津亜美さんが5位を受賞しました。
齊藤美波さん 「木香」2位
有吉美咲さん「吉和のわさび鍋セット」4位
水津亜美さん「reisEN」5位
齊藤美波さんのコメント(並木学院高等学校卒)
今回作品を作るにあたって、商品アイデア、ロゴ、パッケージ、ビジネスプラン、プレゼンと考えることが多く大変でした。しかしビジネスプランやプレゼン内容などはデザインを制作しているときにはあまり考えることがないため、それをサポートしていただきながら考えることができて、とても良い経験ができたと感じています。商品の形やパッケージから、私が表現したかった安らぎや温かみが伝わる作品になっていると嬉しいです。
有吉美咲さんのコメント(福山葦陽高等学校卒)
わさび葉漬けという商品を利用したわさび鍋という商品を提案しました。廿日市のまだ知られていない魅力を伝えようと考えながら制作しました。いろいろ改善点も見つかるのですが、自分で企画・制作に取り組み、プレゼンを行ったのは良い経験になりました。私自身もひとつ廿日市に詳しくなることができたので、また来年、さらに良いプランを考えたいと思います。
水津亜美さんのコメント(山口県立萩高等学校卒)
牡蠣殻の環境問題を知ってもらいたい、そして宮島細工をもっと幅広い世代に浸透させたいという思いで制作しました。「reisEN」は「旅をする」という意味のドイツ語の動詞です。年輪と牡蠣殻が円のように見えるので「EN」を強調しました。今回とても貴重な経験をさせていただいたことが大きな励みになったので、今後も経験を増やし、幅広いジャンルで活躍したいと考えています。
山崎紀乃さんの発表(齊藤美波さんの代理)
有吉美咲さんの発表
水津亜美さんの発表
発表会会場
作品展示
ものづくりセンターからのコメント
廿日市市・廿日市商工会議所・青年部が主催する「令和4年度廿日市ビジネスチャレンジコンテスト」は、2018年度に始まり今年で第4回を迎えます。本コンテストでは、廿日市というフィールドを活かしたビジネスプランを募集されています。本コンテストの特徴は、廿日市市に在住していなくても廿日市の魅力を活かしたビジネスプランを提案できることです。ものづくりセンターではプロジェクトとして取り組み16名が17作品を応募しました。
齊藤美波さんの作品名は「木香」です。廿日市市の木材加工所で発生した木粉を用いて線香をつくることで、廃材から新たな価値を生み出す企画です。実際に木工加工所で木粉を分けていただき、線香を手作りして香りを確かめました。線香台は、1次審査ではペーパーモデルで提案しましたが、最終審査となる発表会では陶芸で新たにモデルを制作して作品をブラッシュアップしました。素材や形状を商品に近づけることで、企画の説得力を増すことができました。宮島焼きと組み合わせることで廿日市を香りと形で感じることができる素晴らしい作品です。
「木香」の発表では山崎紀乃さんが代理を務めました。1次審査後に結成したチームにもかかわらず、チームミーティングで企画の本質を素早く理解されました。齊藤さんの作品の良さを聴衆に伝えることができる素晴らしい発表でした。
有吉美咲さんの作品名は「吉和のわさび鍋セット」です。ツーンとくるわさび葉漬けと辛味の抑制効果を持つ鍋料理を組み合わせたわさび鍋の企画です。辛いキムチ鍋を鍋にすると味がマイルドになることに着目して、辛みが苦手な人でも食べることができるわさび鍋を考案しました。実際にわさび葉漬けを購入してレシピを作りおいしさを確かめたことや、ブラッシュアップしたパッケージのデザインについてもプレゼンテーションしました。わさびの新しい食べ方を提案した素晴らしい作品です。
水津亜美さんの作品名は「牡蠣殻と宮島細工のアクセサリー『reisEN』」です。廃棄される牡蠣殻と伝統的な技術である宮島細工を組み合わせたアクセサリーの企画です。アクセサリーの創作活動の技術を活かして、牡蠣殻をレジンで固めてキラキラ感を演出したアクセサリーを自作しました。廿日市の素材と自分の技術を商品として提案した素晴らしい作品です。
プロジェクトでは廿日市の産業やお土産について自分の視点で調べ、取り組みたいテーマを設定しました。テーマについて価値を向上するためにはどうすればよいか、課題と解決方法を考えながらアイデア出しを行いました。試作の過程では実際の店舗に行き、既存の商品を見たり購入して使ってみたりしながら、提案内容と表現方法について試行錯誤して作品を制作しました。企画は、新商品の提案だけでなくデザインしたパッケージの試作と売上計画のシミュレーションも行い、ビジネスプランとして完成させました。惜しくも受賞を逃した方も大きな成長が感じられるプロジェクトになりました。
■令和5年3月4日(土) 廿日市ビジネスチャレンジ発表会
■在学生 有吉美咲さんが「第3回サイゲームスクリエイティブコンテスト」で受賞!
■在学生 斉藤美波さんと山崎紀乃さんの作品が中国新聞セレクトで紹介されました
■在学生 齊藤美波さんと山崎紀乃さんのチームが「2022年度 第3回図書展示コンテスト」で図書館長賞を受賞!
■ものづくりセンターについて
ものづくりセンターは作品の制作活動を後押しする施設です。制作活動に必要な企画と技術の両面を、専任の担当者がマンツーマンでサポートします。学生は初めてでも安心な環境で制作活動に取り組み、自分の想いをカタチにした作品を次々と誕生させています。