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在学生 杉本彩代さん、福岡芽依さんが「SHINEI MOKKOUGEI IDEA AWARDS 2023」で最優秀賞、入選を受賞!

2023.12.12

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造形デザイン学科3年生の杉本彩代さん、福岡芽依さんが「SHINEI MOKKOUGEI IDEA AWARDS 2023」で受賞しました。杉本彩代さんは最優秀賞を受賞し、福岡芽依さんは入選を受賞しました。ファイナリストには造形デザイン学科3年生の小宮山凜さんと4年生の鴨下杏奈さんが選ばれました。

 

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杉本彩代さん「かがみ」最優秀賞

 

杉本彩代さんのコメント(金光学園高等学校卒)

余白とは自分自身と向き合う時間。現代人はSNSの普及により、常に外の世界に触れています。それは何もしない時間がない、自分を生きていないということだと考えました。かがみは流線香を使用し、自分自身と向き合う時間を作り出すというアイデア。視覚、嗅覚で楽しむことができます。雫や輪の形、煙の姿は一つ一つ異なります。煙が下に流れる不思議さ、幻想的な様子は一瞬も見逃せません。 "今"に集中して生きてほしいです。


 

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福岡芽依さん「言葉の香」入選

 

福岡芽依さんのコメント(広島県立呉宮原高等学校卒)

あの日言おうとして言葉を飲み込んでしまった心の声を届けるお香です。私たちは状況や気持ちによって言いたい言葉を我慢してしまう時があります。その言えなかった言葉たちはどうしてあげるべきでしょうか。このお香はあの日の声にならなかった言葉をお香に刻んで言葉が煙となって消える。そんな心の言葉に寄り添った商品です。


 

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小宮山凜さん「暮らしの隙間に咲かせる花瓶」ファイナリスト

 

小宮山凜さんのコメント(広島県立広島観音高等学校卒)

本棚の隙間や机周りの日常のちょっとしたスペースに花を飾り、気持ちに余裕や癒しを与える花瓶をデザインしてみました。スペースによる余白を埋めることで気持ちの余白をつくるというコンセプトです。半透明の花瓶の光の反射や色彩などインテリアとして楽しめるほか、狭いスペースでもコンパクトに飾ったり広いスペースでカラーバリエーションとともに複数並べて飾ることもできて自分だけの花のある暮らしを楽しむことができます。


 

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鴨下杏奈さん「重なり」ファイナリスト

 

鴨下杏奈さんのコメント(広島県立五日市高等学校卒)

「余白」を人間関係や性格のずれと考えてこの作品を制作しました。ずれをどう表現するか考えたところ、モノの重ねで表現できるのではないかと考えました。重ねとずれを表現するために段差のあるインテリアを作りたいと思い、小物入れを制作しました。3段それぞれ形が違い、使い方によって、360°重なり方やズレ方が変わります。このインテリアは、使う人によってそれぞれの「余白」が見えるインテリアだと考えます。


 

ものづくりセンターからのコメント

株式会社信栄木工芸が主催する「SHINEI MOKKOUGEI IDEA AWARDS 2023」は、3Dプリンタやレーザー加工機を使用した商品企画のために、「余白」をテーマとしたデザインを募集されました。ものづくりセンターではプロジェクトとして取り組み、14名が16作品を応募しました。
杉本彩代さんの作品名は「かがみ」です。煙が下に流れる性質をもつ流線香でひとすじの流れを表現し、自分自身と向き合う時間の余白を表現した素晴らしい作品です。
福岡芽依さんの作品名は「言葉の香」です。声に出せなかった言葉を線香にきざみ焚くことで、言葉の余白を香りで満たせる素晴らしい作品です。
小宮山凜さんの作品名は「暮らしの隙間に咲かせる花瓶」です。日常に潜むスペースを透明感のあるカラフルな花瓶で彩ることで、気持ちの余白をつくる素晴らしい作品です。
鴨下杏奈さんの作品名は「重なり」です。曲面で造形したアクセサリー入れに重ね合わせのズレを残すことで、使う人それぞれが感じる余白を表現した素晴らしい作品です。
プロジェクトでは、身の回りの余白のアイデア出しを行いカタチにするための手段を考え、表現方法を試行錯誤して作品を完成させました。惜しくも受賞を逃した方も大きな成長が感じられるプロジェクトになりました。


 

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■ものづくりセンターについて

ものづくりセンターは作品の制作活動を後押しする施設です。制作活動に必要な企画と技術の両面を、専任の担当者がマンツーマンでサポートします。学生は初めてでも安心な環境で制作活動に取り組み、自分の想いをカタチにした作品を次々と誕生させています。