

作品紹介 奥 望美さん「Calendar×Papercut Light Box」
2022.12.20
12月6日から12月10日まで本学で開催された「造形デザイン学科 第4回卒業研究・制作発表展示会」で展示された作品を紹介いたします。
制 作 者 | : | 奥 望美さん(群馬県立太田東高等学校卒) |
タイトル | : | Calendar×Papercut Light Box |
素 材 | : | 紙(マーメイド、新・星物語、和紙、マシュマロCoC、MSパールiJ)、LEDライト、センサー、小型コンピューター、MDF、アクリル板、壁紙 |
作品紹介 | : | 本作はレーザ加工技術を駆使した切り絵とIoT技術を掛け合わせたデザインカレンダーです。近年、スマートフォンの普及による「紙離れ」の影響でカレンダーの需要が低下しているところに注目し、「紙の良さ」を引き出すための作品を制作しました。 では、紙の良さとは何か?一つは、カレンダーの厚みから「時間の厚み」を感じ取れるところです。ページをめくるごとに過ぎ去った時間を「体感」できるのはアナログならではだと感じます。二つ目は、紙の種類の豊富さです。厚み、色味、質感などの違いから光を当てたときの印象も種類によって異なり、表現方法を拡げることができます。 本作は、光透過性を利用し、12カ月分にあたる12枚の切り絵を重ね一つの絵になるようにデザインしました。また、箱に一定の距離まで近づくとセンサーが感知し、ライトの色が変化するプログラミングを組み込んでいます。夜明け、朝方、真昼、夕暮れ、夜中、深夜と一日の時間が移り変わる様子を色彩で表現しました。この色彩変化からも時間の経過を体験してほしいです。 |
■第4回卒業研究・制作発表展示会
■奥望美さん「Mouser Fab DIY Awards 2022」で入賞