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在学生 奥望美さんが「Mouser Fab DIY Awards 2022」で入賞

2022.09.09

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造形デザイン学科4年生の奥 望美(おく のぞみ)さんがMouser Fab DIY Awards 2022で入賞しました。授賞式は9月4日に東京ビッグサイトで行われ、同日同会場で受賞作品の展示も行われました。
受賞作品名は「動く標本 Moving Specimen」です。この作品は「アゲハ蝶の昆虫標本」のように見えますが、実は、精巧につくられたロボットです。この蝶々のイラストの制作はAdobe Illustrator(グラフィックデザインソフト)で行い、そのイラストをもとにレーザーカッターでアクリル板を蝶々の形に切り出しました。さらにアクリル板にUVプリンタで蝶々のイラストを印刷しました。蝶々が入っている標本箱には、センサ、モータ、ギア、バッテリー、小型コンピュータなどが、外から見えないように組み込まれています。小型コンピュータには、標本箱に手を近づけたら、それをセンサで感知して、蝶々の羽根を動かすようにプログラミングされています。羽を動かす機構は、SolidWorks(3DCAD)を使ってモデリングを行い、3Dプリンタで造形した部品で構成されています。また羽ばたく表現は、バネの性質を利用しており、そのバネ部品を3Dプリンタで作るために、0.1ミリ単位の試行錯誤を繰り返しました。この作品の制作は、ものづくりセンター協力のもと行われました。

奥望美さんのコメント(群馬県立太田東高等学校卒)
私は、自分にできることを増やすために初めて電子工作のコンテストに挑戦しました。
未知の分野でしたが自分なりに作れるものを考えた結果、簡単な紙工作の仕組みから着想を得て羽を動かす蝶型ロボットを作りました。このアイディアを評価して頂けたのがとても嬉しかったです。
展示に向けて一から作り直したのは大変でしたが、会場で私の作品を楽しむ一般客を見て達成感が満ち溢れ、コンテストに参加して良かったと改めて思いました。

谷口和弘教授コメント(専門分野:ロボット工学)
奥さんは「第6回みたかFabコンテスト」や「パッケージデザインコンテスト北海道2021」でファイナリストに選ばれた実力者です。
この作品を初めて見たとき、本物の蝶々にそっくりな見た目と、その自然な動きに感動しました。奥さんは、入賞が決まった後も、授賞式の展示会に向け、最後の最後まで作品の作り込みを続けていました。この作品は、まさに造形デザイン学科らしい、アート・デザインとテクノロジーを融合させた作品です。ものづくりの技も素晴らしいです。

「動く標本 Moving Specimen」紹介動画

https://www.youtube.com/watch?v=C--wnxXpJz8


Mouser Fab DIY Awards 2022

https://fablab-kannai.org/mouser_fab_diy_awards_2022/


ものづくりセンター

https://www.yasuda-u.ac.jp/course/zoukei/facility/


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