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2025年度台湾書道実地研修にいってきました 3

2026.06.03

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○國立台湾芸術大学(書画芸術学系)での講義

台湾書道研修3日目、國立台湾藝術大学を訪問し、書道と水墨画の実技講義を受講しました。現地の学生たちとの交流を通じて、技術的な学びだけでなく、言葉を超えた芸術による国際交流の可能性を体感することができました。

 

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〈書法講義〉

午前中は蔡介騰先生のご指導のもと、色紙への創作課題と蘇軾「赤壁懐古」を題材とした合作に取り組みました。色紙や折帖という限られた空間の中で、文字の配置や余白の取り方を考えながら作品を仕上げていく作業は、普段の練習とは異なる緊張感がありました。蔡先生は一人ひとりの作品を丁寧に見てくださり、筆遣いや構成について、実際に筆を執りながら具体的なアドバイスを下さいました。

 

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〈昼食交流会〉

昼食はおいしい台湾料理をいただきながら、台湾藝術大学の学生たちと交流することができました。 食事を楽しみながらの会話は午前中の緊張をほぐし、より親密なコミュニケーションの場となりました。学生たちは、それぞれの書道学習の経験や、台湾における書道教育について語り合い、食事会という場を通じて、文化的背景の違いを超えた交流が生まれました。

 

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〈席上揮毫〉

昼食後、日本から参加した書道学科生4名による席上揮毫を行いました。
仮名作品の揮毫では、平安時代から続く流麗な筆遣いと、散らし書きという独特の構成法を披露しました。台湾の学生たちは、漢字とは全く異なる文字の造形と筆の動きに、驚きと興味を示していました。台湾藝大の大学院生より、「文字の連続性や構造をしっかり把握しながら、筆勢や墨の量もコントロールするのはすごい」との感想が寄せられました。

 

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漢字作品では、簡牘をベースとした創作作品と、左利きによる行草書の創作作品を披露しました。台湾でも漢字書道は盛んですが、日本独自の解釈や美意識を反映した作品に、新鮮な驚きを感じているようでした。

 

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〈水墨画講義〉

午後は張維元先生による折花画の講義を受講しました。張先生の筆さばきは驚異的で、次から次へと参考例が描き上げられていく様子はまさに圧巻でした。実際に自分で描いてみると、見るのと描くのとでは大きな違いがあることを痛感しました。色付けの際の顔料の塗り方や水の量の調整に苦戦する中、台湾藝術大学の学生たちが「もう少し筆を立てて」「水分を多めに」といった具体的な助言を下さりました。言葉の壁はあるものの芸術を通して繋がろうとする真摯な姿勢に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

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台湾藝術大学での研修を通じて、書道と水墨画という東アジア共通の芸術が、国境を越えた交流の橋渡しとなることを実感しました。台湾では「書画同源」という考え方が根強く、書と画を一体のものとして捉えています。この価値観は、書道を独立した芸術として発展させてきた日本とは大きく異なるものです。異なる美意識のもとで書と向き合う台湾の学生たちとの対話を通じて、自分たちが当然だと思っていた「書道」という概念そのものを見つめなおす貴重な機会となりました。(4年Y.M/4年M.M/2年O.H)

 

―4へつづく―