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「知っている」から「できる」へ―広島市総合防災センターでの体験実習

2026.07.09

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「煙で前が全く見えない...」
「震度6って、こんなに立っていられないんだ。」

公共経営学科2年生20名が、広島市総合防災センターで防災研修に参加しました。
今回のテーマは、災害を「知識」として学ぶだけではなく、「自分ごと」として体験し、行動につなげることです。

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まずは、防災講座からスタート。広島県の火災の件数を知り、火災の原因やトラッキング現象、身近に潜む危険について学びました。何気ない日常の中にも災害につながる危険があることを知り、「普段から家の中を見直したい」という声も聞かれました。
また、広島には風化し崩れやすい花崗岩の地層が多数あり、土砂災害が発生しやすい地域であること、がけに近い二階建ての住宅では「垂直避難」の重要性も学びました。

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続いて挑戦したのは、煙中避難訓練です。
視界がほとんどない空間を壁伝いに進み、非常口を目指します。わずかな距離でも方向感覚を失い、「見えないだけでこんなに怖いとは思わなかった」「本当の火災だったら、冷静に行動できる自信がない」と、多くの学生が災害時の恐怖を肌で感じていました。

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地震体験では、震度6弱の激しい揺れを体験しました。机の下に身を隠すことさえ難しく、家具固定や備蓄など普段の備えが命を守ることを実感しました。

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続いて屋外に移動し、天ぷら油火災の実演や消火器を使った初期消火を体験しました。
「もし、この知識がなかったら咄嗟に水をかけていたかもしれない。火を目の前にして冷静でいられるかどうか自信はないが、蓋をして、その上から濡らした布をかけて冷ますことが大切だと知り、正しい知識を持っておくことの大切さを実感しました」という声が寄せられました。

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「AEDは難しいものだと思っていましたが、実際に体験すると『自分でもできるかもしれない』という自信につながりました。」
「避難所の段ボールベッドは思った以上に丈夫で、実際に座ってみることで避難生活を具体的にイメージできました。」
その一方で、「避難所用ベッドを一人で組み立てるのは一苦労であり、プライバシーの面でも多くの課題があると感じました。こうした体験から、災害時に「なぜ避難しない住民が多いのか」という理由が、避難所の環境自体にもあると気づかされました。」という声も聞きました。

座学だけでは得られない経験の連続に、学生たちは真剣な表情で取り組んでいました。

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研修後の振り返りでは、
「体験したことで、防災を初めて『自分の問題』として考えられるようになった」
「災害時に大切なのは知識だけでなく、普段から備え、すぐに行動できることだとわかった」といったコメントが寄せられました。

公共経営学科では現在、安佐南区役所や安学区の自主防災組織の皆様と連携し、「コミュニティ防災」をテーマとしたPBL(課題解決学習)を進めています。
今回の体験で得た学びを地域でのフィールドワークにつなげ、「災害に強いまちづくり」について学生自身が考え、7/22に区役所の職員の皆様、地域住民の皆様に向けてプレゼン発表をする予定です。

防災は、誰かが守ってくれるものではなく、一人ひとりの行動から始まります。
今回の研修は、その第一歩となる貴重な一日になりました。

防災まちあるきでご指導くださった城戸会長(元消防士)も激励に駆けつけてくれました。

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「知識」を「行動」に変える学びを、これからの地域活動へ生かしていきます。

※本プロジェクトは、広島市安佐南区「地域課題解決に係る教育研究委託事業」の支援を受けて実施しています。