

安学区の歴史から防災を学ぶ―特別講義と防災まちあるき
2026.06.10
「コミュニティ防災」をテーマに活動している2年生20名は、安学区自主防災会連合会および安佐南区役所地域起こし推進課のご協力のもと、2週にわたり安公民館で特別講義と防災まちあるきに参加しました。

■「地域を知ること」が防災の第一歩
5月27日には、安学区自主防災会連合会の城戸会長を講師にお迎えし、「災害の歴史から学ぶ 共助による地域防災力の向上」と題した特別講義を実施しました。
城戸会長は、地元消防士として42年間勤務された後も地域防災活動の中心的な役割を担われています。講義では、安学区の歴史や地域特性、平成11年6月29日の豪雨災害、令和3年8月11日豪雨災害などについて、当時の状況や地域住民の対応を交えながらお話しいただきました。また、若い世代の担い手育成の必要性とともに、日頃から地域との関係性を築き、顔の見える関係をつくっておくことが、災害時の共助を支える基盤になると教えていただきました。

学生たちは、「災害は突然起きるものではなく、地域の地形や歴史と深く関係していることを初めて知った」「防災は行政任せではなく、地域住民同士の支え合いが重要だと感じた」といった感想を述べていました。

■水害碑が語る地域の記憶
6月3日には、防災まちあるきを実施しました。
学生たちは安川沿いを歩きながら、水害碑や過去の浸水箇所を見学し、地域がどのような災害を経験してきたのかを学びました。また、避難経路や避難場所、災害危険箇所についても現地で確認し、教室では得られない実践的な学びを深めました。

■地域住民の声から学ぶ
当日は、安佐南区社会福祉協議会や自治会長の皆様にもご協力いただき、住民ヒアリングを実施しました。
あさおか台自治会の塚本会長、田中町内会の瀬尾会長、安佐南区社会福祉協議会の井村事務局長から、地域での見守り活動や防災訓練、高齢者支援の実情などについてお話を伺い、学生たちの質問に答えていただきました。
学生たちは、「地域にはさまざまな立場の人が暮らしており、防災は人とのつながりがあってこそ成り立つことを実感した」と話していました。

■"動ける地域"をつくるために
公共経営学科では、教室で知識を学ぶだけでなく、実際に地域へ出て、地域住民や行政とともに課題解決へ挑戦しています。
地域の歴史を学び、地域の方々の声を聞き、自ら考える。
今回得た学びをもとに地域課題を分析し、「日常の中で防災行動を生み出すにはどうすればよいか」をテーマに提案をしていきます。地域とともに学びを深めながら、学生たちは"動ける地域"を支える担い手へと成長していきます。
※本プロジェクトは、広島市安佐南区「地域課題解決に係る教育研究委託事業」の支援を受けて実施しています。