児童教育学科では、以前から毎年2月~3月にかけて養護教諭の専門科目の採用試験対策補講を実施してきていますが、2025年は、14日間延べ25コマ（53時間）に増やして行っています。対象は、2年生・3年生です。
補講そのものはもっと早くに始まっており、前年の11月から小学校コースの学生と共に学んでいます。小学校コースの学生は、常に児童の育成のため多角的な学びを深めていることから、補講の合間の交流を通して、学校の児童生徒の現状や課題についての情報を得ることができ、学校の様子を具体的にイメージすることにつながっています。

2024年度から教員採用試験時期が早まった自治体があり、本学の養護教諭実習は、4年生の5月実施に繰り上げられました。現在、養護教諭採用試験の1次試験は5月から7月までの間に、2次試験は6月から8月にかけて実施されているので、学生たちは養護実習を終えて大学に戻るとすぐに補講に参加し、2次試験対策に必死に取り組みます。
その気持ちに応えるべく、対策スタッフは一人一人の実情や試験日の違いを踏まえ、少しでも不安を払拭して試験に臨むことができるよう全力で個別のサポートを行っています。

学生たちはとても意欲的で、今年3月補講の終了後には、学生から「命を守るPushプロジェクト」を知りたいとの申し出もあり、基町高等学校を訪問する機会を設け、研修を受けました。採用試験対策だけでなく、学生の「知りたい」を大切に、目指す養護教諭像に近づく意欲と努力を全力で応援しています。【宮本香代子】