

「博物館実習」に行ってきました
2023.09.19
日本文学科で取得できる免許・資格のひとつに学芸員資格があります。大学の授業で専門科目の「日本文化史」や「古文書学」に加え、資格必修科目の「博物館経営論」、「博物館展示論」、「博物館情報・メディア論」などを学びます。
そして3年前期の「古文書学実習」では県立文書館に出向いて、古文書資料の取り扱いや修復、保存の方法を体験し、4年前期の「博物館実習Ⅱ」では、夏休み期間中に美術館、博物館に出かけて、実際に館業務を体験します。実習館は、各自が実習を希望する博物館を選び、大学を通して申し込むことで決まります。
今年は10人が県内4館(ふくやま美術館、三次もののけミュージアム、ひろしま美術館、頼山陽史跡資料館)と県外1館(かごしま近代文学館メルヘン館)で、それぞれ4~7日間にわたって学芸員の仕事を学び、実践しました。
これはひろしま美術館の展示室でギャラリートーク実習のショットです。実習生は、この美術館のテーマ「愛とやすらぎ」をベースにして、シダネルの大作絵画を紹介しています。
大きな作品を相手に、立ち位置もポーズもばっちり!
こちらは広報事業の一環で、他の美術館や博物館から届いたチラシやパンフレットを、地域ごとに分類整理する作業の実習ショットです。
ひろしま美術館で実習をしてきた学生の感想を紹介します。
●ギャラリートークや展覧会企画実習では、テーマや予算等の構成を他大学の実習生と意見を交わしながら多角的に考え、相反する問題に対して最適な対応を準備する体験を通して、その難しさを肌で感じました。
●美術品の取り扱い実習は、緊張感もありましたが、どのような部分を観察して処置をするべきか少しずつわかるようになり、やりがいを感じました。
●学芸員の仕事は幅広く、マニュアル化できない臨機応変な対応が求められる仕事であると、あらためて実感した5日間でした。
このように実習生たちは大学の授業で学んだことをベースにして、美術館や博物館で学芸員の仕事を実際に体験し、学びの引き出しを増やしていきます。
「古文書学実習」については以前の学科ニュースで紹介しています。あわせてご覧ください。