

作品紹介 植田和さん「ご褒美あいづちロボット《もふふ》」
2025.12.16
2025年11月19日から11月25日まで本学で開催された「造形デザイン学科 2025年度卒業研究・制作発表展示会」で展示された作品を紹介いたします。
制 作 者:
植田 和 さん(武田高等学校卒)
タイトル:
ご褒美あいづちロボット「もふふ」
素 材:
obniz(オブナイズ、IoTシステム)、サーボモータ、人感センサ、ワイヤ、毛糸、スピーカ など
作品紹介:
本作品は、子どもの自己肯定感を育むことを目的とした、ご褒美あいづちロボット「もふふ」です。
現代、共働き世帯の増加による親子の会話時間が減少しているという課題に対し、「気持ちを言葉にし、肯定される小さな体験」を日常で積み重ねられる仕組みを作りたいと考えました。
もふふは、IoT(Internet of Things)システム「obniz」、サーボモータ、人感センサ、スピーカ等でロボットの本体を制作し、それにJavaScriptでコーディングした制御プログラムを実装しています。
もふふは人感センサーで子どもを感知すると問いかけ、それに子どもが話し返すと、もふふがランダムに肯定的な言葉を返します。最後に「また明日ね」と言うと、ご褒美シール(子どもにプレゼンするシール)が出力されます。このように、もふふは「話す → 受け止められる → 褒められる」という流れで子どもとふれあいます。
もふふのご褒美シールは、子どもが"できた"を視覚的に実感するための仕組みです。また、外観デザインではあえて顔(目や口など)をつけない毛玉のような形にすることで、(顔を意識して起こる)話すことへのプレッシャーを取り払い、子どもがもふふと楽で自由に関われる余白を持たせました。
この「もふふ」を通して、子どもが話すことの楽しさや安心を感じていただけたら幸いです。







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