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在学生 中村奏恵さんの作品「~澪想曲~」を本学図書館で再展示

2023.01.16

  • 学生活動

造形デザイン学科4年中村奏恵さんの作品『~澪想曲~』を1月10日から2月6日まで、安田女子大学・安田女子短期大学図書館3階で展示しています。
この作品は、12月6日から12月10日まで本学で開催された「造形デザイン学科 第4回卒業研究・制作発表展示会」で展示されたものです。好評につき、このたび再度、展示することになりました。

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中村奏恵さんからのコメント
(広島県立安芸府中高等学校卒)
作品のテーマは、自身の体験・経験から「海と音楽」にしました。海は太平洋・瀬戸内海・日本海の3つに分けて、それぞれの海を舞台にしている本の文章を音階に変換して、海で歌われている舟歌のリズムに当てはめて音を制作しました。それぞれの本は舟歌が作られた時代などを合わせており、時代の様子が分かる軍記・紀行文を使いました。物語や海に合わせたちぎり絵を制作しました。絵に使った文章を載せ、裏面に作成した楽譜を載せた紙の配布物を制作しました。そこには音源にアクセスできるQRコードを載せています(音源は下記からもアクセスできます)。文章・絵・音の気になる部分から用いた物語に興味を持ってもらえるように作成しました。

【TAIHEIYO】
使用した本は江戸時代に俳人 松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」です。音にした文章は「松島・雄島」です。変換した文章を宮城県の民謡 斎太郎節のリズムに当てはめてメロディを作りました。そのメロディに波の音を合わせて作りました。


【NIHONKAI】
使用した本は鎌倉時代に書かれた軍記「義経記」です。音にした文章は「如意の渡にて義経を弁慶打ち奉る事」です。変換した文章を主に日本海側の地域に伝わっている輪島まだら節のリズムに当てはめてメロディを作りました。そのメロディに波の音を合わせて作りました。


【SETONAIKAI】
使用した本は鎌倉時代に書かれた軍記「平家物語」です。 音にした文章は「扇の的」です。変換した文章を広島県呉市が発祥と言われている 音戸の舟歌のリズムに当てはめてメロディを作りました。 そのメロディに波の音を合わせて作りました。



展示会場では、備え付けのパソコンでそれぞれの曲を視聴することができます。
また、3つの曲の楽譜とそのイメージをプリントした「ブックカバー」を置いておりますので、学内の皆様は自由にお持ち帰りいただければと思います。
この機会に、文学と音楽の協奏をお楽しみください。

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