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作品紹介「二人羽織」

2022.08.05

  • 学科コラム

造形デザイン学科3年生の銭谷りんさんが「グラフィックデザインⅠ」の授業で制作した課題作品をご紹介いたします。タイトルは「二人羽織」、線画や着色などは主にibis Paintというソフトを使用し、最終的にAdobe Photoshopでサイズ変更や色調補正を行って制作した四コマ漫画です。この作品は四コマ漫画のコンペティション(第6回北九州国際漫画大賞)で優秀作品にも選ばれました。銭谷さんは、グラフィックデザインだけでなく、金工、プログラミング、そしてデジタルファブリケーションも得意です。6月には、造形デザイン学科の友人と画廊でグループ展も開催しました。
(グループ展の記事はこちら

銭谷りんさんからのコメント(広島県立五日市高校卒)
この作品は、「食べる」をテーマに、天真爛漫な女の子とその子守りをするドーベルマンのほんわかとした日常を四コマ漫画にしたものです。

授業担当教員からの講評(髙田厚准教授、専門はプロダクト・グラフィックデザイン等)
銭谷りんさんの作品は、グラフィックデザインの大原則である「目的を明確にし、人に伝わるデザインをする」ことがしっかりと実現されています。非凡な絵のうまさはもちろんですが、限られたコマ数で自分の伝えたいことを明確に表現し、素直な中にもユーモアやペーソスを感じさせる独自の画風で、誰にでも解りやすく伝えた上で、自分の表現をやり切っているのが見事です。これは偶然ではなく、考え抜かれた構成と卓越した表現力があってこそはじめて実現可能です。
私は漫画の専門家ではありませんので、念のため友人のプロの漫画家に評価を求めたところ、「画力も構成力も抜群の出来栄えで正直驚いた」との高い評価をいただきました。また、私の教え子の中にもプロの漫画家がおり、その漫画家が学生時代にプロへの道を示唆したことがあります。銭谷さんの作品からは、そのプロの漫画家の学生時代の作品と同じレベルの衝撃を受けました。
これからも立ち止まることなく、素晴らしい作品をどんどん制作し続けて欲しいと思います。

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金工Ⅱの授業で制作したイヤリングを付けている銭谷りんさん