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2025年度高大連携公開講座 見えるを探求する ~大学で学ぶ「ドローイング」と「写真」~

2025.09.02

  • 大学イベント

高校生を対象として、毎年夏休みの時期に開催されている「高大連携公開講座」が、今年も本学で開講されました。高大連携公開講座は、大学で実施されている授業の一部を高校生の皆さんに体験していただくことによって、知見を深めるとともに、学習に対する意欲の向上など多方面に役立てていただくことを目的に開講されています。造形デザイン学科による『見えるを探求する ~大学で学ぶ「ドローイング」と「写真」~』は8月7日に開講し、今年も大変多くの高校生の皆さんに受講していただきました。

 

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午前に実施した講座「ドローイング基本演習 ~思考する線~」では、造形デザイン学科に所属する佐々木誉斗講師が担当教員を務めました。授業タイトルが示すとおり、ドローイングにおける基本を学んでいただく内容なのですが、この講座で取り組んだのは一般的によく知られるデッサンとは根本的に異なる、正確な描写にとらわれない表現を引き出すためのドローイング演習でした。この演習は海外の美術系大学で実践されている手法が取り入れられており、学生一人一人の芸術的感性や創造力を育むことに、より重点を置いた課題となっています。

 

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このドローイング講座では、絵を描くことの楽しさはもとより、表現することの本質を知るきっかけを掴める点も大きな特徴の一つでした。高校生の皆さんにとっては美術の経験や専門知識、スキルの有無に関係なく取り組める、学びやすい内容となっていましたので、様々な画材を試しながら積極的に取り組んでいただくことができました。今回のドローイング演習を通して、自分たちの芸術的感覚の可能性を、再発見できる時間になったのではないでしょうか。

 

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午後からの授業は、写真・映像専門の福永敦講師が担当する「「カメラのレンズで何が変わるの?」でした。
この授業では、高校生の皆さんが普段使っているスマートフォンを用い、いつもとは異なる撮影方法や構図について学びました。さらに、さまざまなスマホ用レンズを活用し、スタジオにある物をそれぞれのテーマに沿って撮影しました。

 

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造形デザイン学科の授業では、一眼レフカメラを使って作品撮影やコンペ応募用の写真撮影を行いますが、高校生の皆さんには自身のスマホでちょっとした工夫で写真がより魅力的になることを体験してもらいました。

 

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授業の内容は高校生にとってやや高度でしたが、「役立つ知識が得られた」「実際に撮影しながら学べて楽しかった」といった声が寄せられました。
最後には、自分の作品から1点を選びタイトルを付ける課題にも挑戦。構図やレンズの使い方に工夫が見られ、高校生とは思えないユニークな作品が数多く生まれました。

 

■佐々木 誉斗 講師

・教員紹介はこちら

・個人webサイト http://www.takatosasaki.com/

 

■福永 敦 講師

・教員紹介はこちら

・個人webサイト https://atsushifukunaga.studio.site/