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花だより(薬用植物園から)―インドジャボクと春ウコン―

2024.06.20

  • 学科コラム

昨年、新たな熱帯植物として薬用植物資源研究センター種子島研究部から、教育用として特別に譲渡いただき、温室で育成していましたインドジャボクの苗木(2023.12.01 インドジャボク)が5月中旬ごろから可愛らしい花をつけはじめました(写真①)。

インドジャボクには降圧薬や抗不整脈薬、精神安定薬の成分が含まれており、薬学教育では重要な薬用植物の1つとなっています。テイキンザクラ(2023.04.24 花だより)も、温室で真紅の花をつけています(写真②)。

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左:写真① インドジャボクの花
右:写真② テイキンザクラの花


また、春ウコンのピンクの大輪の花(写真③)やクチナシ(生薬名:山梔子)の白い花(写真④)も咲き始めました。

ウコン(生薬名:鬱金、英名:ターメリック)といえばカレーの色付けの他、近年ではお酒を飲まれる方には有名となりましたが、これは秋に白い花を咲かせる秋ウコンのことで、クルクミンを多く(4%程度)含んでいます。一方、春ウコンは姜黄といって秋ウコンに比べてクルクミンの含有量は少ないものの、100種類以上の多くの精油成分(6%程度)を含み、動脈硬化の予防などによいなど、研究が進められています。

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左:写真③ 春ウコンの花
右:写真④ クチナシの花

これから夏にかけて多くの薬用植物が花を咲かせます。7月、8月に開催する本学のオープンキャンパスでは薬用植物園を一般公開します。是非、薬用植物の様々な花をご覧にお越しください。