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STAYS(アメリカ派遣6ヵ月留学)引率者より
―カリフォルニアからの近況レポート③―
「UCDキャンパス内でのPCR検査が全米コロナ対策のベンチマークになっているというお話し」

2021.12.27

  • 海外研修

UCD引率者の森脇です。カリフォルニアからこんにちは!先回は学生の健康管理の秘密について日々の健康観察"UCD SYMPTOM SURVEY"についてご紹介しましたが、今回は全米でもその先進性で注目度の高いキャンパス内での"PCR検査"について"たっぷり"と現地レポートしたいと思います。

  • eibun20211227_1_01.jpg【マスク推奨ポスター】
  • eibun20211227_1_02.jpg【会場案内板】
  • eibun20211227_1_03.jpg【症状調査と予約確認】


検査は、休日平日関係なく土日祝日も行われており(年末と元日の二日間のみを除く、年中無休8 a.m.~5 p.m.・何と水曜日は6 a.m.~6 p.m.!)検査結果通知は24~48時間以内となっていますが、筆者が受検したこれ迄三回は全て検査当日の夜9時頃には結果をメールで受信しました。

このスピーディーな対応は、検体の検査を外部機関に委託することなく、UCDゲノムセンター(最先端遺伝子学術研究の拠点)にて、自前で行われていることによるもので、これはUCDが特に、全米でも屈指の生物及び農業関連の研究設備を誇る名門校であり、農学・獣医学の分野では世界的にも高度で最先端の大学・研究機関である所以と言えます。

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【UCDゲノムセンターのCOVID-19専用HP】
https://genomecenter.sf.ucdavis.edu/covid-19-response より引用)


このキャンパス内PCR検査により発行される結果レポートは、日本国厚労省の水際対策で入国時に提出必要な、フライト72時間前のPCR陰性証明書としてもそのまま使用可能である旨を筆者は出国前に空港検疫所経由、厚労省本省宛に確認済ですので、帰国の際も安心です(以下、検査結果レポート:陰性証明書ご参照)。

更にUCDとDavis市は、全米でも最も感染状況が酷かった今年(2021年)1月の時期に、コロナ関連対策で極めて優れたモデルケースとしてNew York Timesにも紹介されたほどです。(https://www.nytimes.com/2021/01/30/us/college-coronavirus-california.html
そもそもUCDでは現状、全教職員・学生の98%以上が二回のワクチン接種済と極めて予防意識が高く、現在ではBooster Shotの予約でDavis市内の医療機関は満杯の状況であり、UCDもつい先程、キャンパス内での学生の来年1月末迄のBooster Shotがマンデート(必須)となりました。マスク着用率も顕著で、引続きUCDのコロナ対策が全米のベンチマークになっています。

我々学生と引率者は、最低二週間に一回の検査が必須ですが、未消化の予約が重ならなければ、希望者はいつでも何度でも検査を受けることが出来ることから、我々は大変安心して留学生活を送ることが出来ますので、在校生の皆さんも安心してSTAYSに参加して下さい!

《以下、検査受検要領のご紹介》

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①検査予約はとても簡単。開設済の個人専用アカウントから、希望する場所と空いている日時で予約登録。暫くすると自身のメールアドレス宛にHealthy Davis Togetherから予約完了通知メールが届き、そこに表示の"QRコード"をスマホに保存。

    • eibun20211227_1_06.jpg【受付画面】
    • eibun20211227_1_07.jpg【受付完了】
    • eibun20211227_1_08.jpg【QR表示】
    • eibun20211227_1_09.jpg【メール受信】


②受検者は当日会場着後、ソーシャルディスタンスを保ち建物外に整然と整列、何とマスク率は120%!(中には、フェイスシールド同時装着やマスク二枚重ねの人も!)
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【建物の外で整然と入館待ちする人々】


③会場入り口で(先回のコラムでご紹介した)UCD SYMPTOM SURVEYを入口の監視員に提示し建物内へ。
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【入館後、ソーシャルディスタンスを取りながら受付待ち】


④会場内では、スマホに保存済のQRコード提示を準備しながら、指示されたブースに進み、生年月日・氏名を伝え、QRコードがスキャンされると、本人確認完了。

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【係員から受付ブースのアルファベットを告げられ各受付へ】

  • eibun20211227_1_12.jpg【受付ブースの様子】
  • eibun20211227_1_13.jpg【PCに受付登録する係員の女性】


⑤上記受付と同時に"検査キット"が渡され、それを受取り、次に"検査ブース"へ移動。
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【キットを手に検査ブースへ移動する学生】


⑥検査ブースでは女性の係員が居て、唾液の採取の仕方を指導してくれる。受付も検査ブースも全てアクリル板で覆われており、中にいるスタッフは全てマスク・医療用ゴム手袋を装着し、感染対策が図られている。
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【係員の説明を受けた直後の女子学生】

  • eibun20211227_1_17.jpg【検体採取手順の説明】
  • eibun20211227_1_18.jpg【唾液採取は規定値以上に!】


⑦指示通りに、"先ず検査液を口に含み、口の中で少し時間を置いてから、ストローを使い容器の中に規定量を吐き出し、キャップを閉めるだけ"の簡単な流れ。
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【説明写真と係員の指示に従って検体を採取】

  • eibun20211227_1_20.jpg【提出した検体】
  • eibun20211227_1_21.jpg【お疲れ様でした】


*今回は、本検査会場の最高責任者Supervisorに直接交渉し、特別に、筆者が検査を受けつつ同時に会場内写真の撮影を行う許可を頂きました。

*次回は、先日、安東の本学のキャリアセンターと当地カリフォルニアとピッツバーグを結んで行われた就職ガイダンスの模様についてレポートしてみたいと思います。

UCD引率者
国際交流課 森脇宏之(記)