

「留学と剣道」
2018.11.06
「チームのみんなで撮った写真」
現在STAYS留学中の英文2年の赤松遼佳さんにHPに寄稿してもらいました。
私は8月26日から1月の下旬までアメリカの東側にあるピッツバーグ大学に留学しています。この記事では留学中に入部した剣道クラブについてご紹介させていただきます。
毎週火曜日と金曜日は学校の体育館、そして隔週の日曜日はクラブの関係者が開設した地域の教室で稽古をしています。大学のクラブではありますが、部員の多くはすでに働いていたり、会社を辞めて大学院に通っている方が多いため、年齢は幅広いです。また、国籍も様々でアメリカ人はもちろん、韓国、中国、ミャンマー、ハンガリーなど多くの外国人がおり、英語の勉強に関する質問や文化を語り合うなど、様々な経験を積んでいます。授業以外での活動をすることで積極性や柔軟性が身につきました。
(練習風景)
10月の上旬にオハイオ州で行われた試合に参加しました。女子の部、有段者の部、団体戦の3つの部門に参加しましたが、後者の2つは男女混合だったため、背の高い男性と戦うこともあります。日本の剣道教室で学んだ、"どんな相手でも恐れずに凛と立ち向かうこと"を実践し、相手から一本を取り、互角に戦いました。その結果、女子の部では、準優勝という成績を残すことができました。
出国する前に、TV番組などでアメリカの稽古の様子を見ましたが、そこでは剣道がきちんと伝わっていない様子が放映されていました。しかし、アメリカは世界大会でも毎年上位に入賞しています。派遣先の大学ではどんな稽古が行われているのか、期待と不安の両方を持っていました。ピッツバーグ大学では部員それぞれが試合で勝つまたは昇段するなどの目標を持ち、熱心に稽古に励んでいます。わからないことがあれば積極的に尋ねる、自分の意見を述べてお互いに切磋琢磨しあうなど、アメリカならではの刺激も受けています。
(練習風景)
私は剣道を10年間続けており、3段を獲得しています。時折、改善点や戦法に関する質問をされますが、すべて英語で答えなければいけないため、上手に伝えられないことも多いです。これからの課題は状況に応じて英語を使えるようになっていくことです。
クラブ活動を通して、アイデンティティを持つことの大切さや、他国で自分の好きなことを通して交友関係を築く方法を学びました。そしてこのような機会をくださった派遣先の大学、そして安田女子大学の先生方や両親、支えてくれる先輩方、友達の存在に感謝して、残りの留学生活では、感謝の気持ちを忘れず、勉強も部活もしっかり取り組んでいこうと思います。