• 学科ニュース

スリランカ日本語教員インターンシップを終えて

2015.05.19

  • 学生活動

英文科4年生の千中奈美さんは、2015年3月に海外インターン派遣プログラム(日本語教育研修)でスリランカに一ヶ月滞在しました。この研修を振り返って、今回、以下のような文章を寄せてくれました。

 この度私は、スリランカのサバラガムワ大学にて約一ヶ月間、日本語教員として勉強させていただくという、海外インターン派遣プログラムへの参加の機会をいただきました。本学入学から様々な異文化を学び、もっとより多くの、色々な国から来た人々と交流したいという思いから日本語学校でのボランティア、日本語教員現場体験などに参加しておりました。この経験を経て海外での日本語教育に興味を持ち今回のプログラムへの参加を決意しました。また同じ島国であり形の可愛らしいシンハラ文字などを代表とする独自の文化を発展させた国柄に惹かれ、派遣先はスリランカを選びました。

 派遣されて最初の一週間は大変苦労しました。教師として授業経験がほとんど無い私が1コマ120分と長い授業時間を使い、多いときでは20人以上の学生の動きを見ながら授業を作っていくということへのプレッシャーに負けそうになりました。話し方のスピードを学年ごとに使い分けることができなかったり、自分の教えの矛盾を学生に指摘されたりと、自身の力の無さを知ることとなり、教壇に立つことが怖くなりました。

 しかし、私の夢を応援してくれる家族、空港まで見送りに来てくれた友人、いつでも支えとなってくださった大学の先生方など、応援してくれている人々のことを考えることで、なんとか自身を奮い立たせることができたように思います。また、担当した学生たちの、授業に喜んでくれたときの笑顔にも勇気づけられました。そして、ここで役立ったのが、私自身が今まで受けてきた英語学習の経験でした。ネイティブの先生から何を学びたいのか、自身を学生の立場において考えると学生の気持ちがわかるようになりました。「授業の主役は教師ではなく学生」ということを常に意識し授業中に学生の理解度を確認することに気をつけました。

 また4日間のホームステイなどを通じて、最初は時間にルーズに見えたスリランカの人々が日本人に比べて時間を大切に豊かに使っているのだと、異文化を学ぶこともできました。

 スリランカでの経験は非常に濃いもので、私の宝となりました。今回派遣のために支えてくださった日本、スリランカの先生方、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。この経験を活かし、将来は世界を舞台に活躍したいと思っております。

  • eibunsri.png
  • eibunsri2.jpg

  • eibunsri3.jpg
  • eibunsri4.jpg