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「青少年国際平和未来会議」の紹介

2015.07.24

  • 学生活動

 英文科3年生の賀岡麻美さんが、一昨年から今年まで、三年間続けて参加して活動をしているプログラムについて、紹介をしてくれました。

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 青少年国際平和未来会議 (International Youth Conference for Peace in the Future) とは2005年8月の被爆60周年を区切りに、広島市で開催されているプログラムです。これは2005年以来毎年開催されており、海外の青少年の広島市への受入と広島市の青少年の海外への派遣を各年交互に行っています。共同生活を通して広島市の青少年と海外の青少年が互いの文化を学び交流することで友情と相互理解を深めることが目的で、その中で自分たちが平和の為に何をすべきかを話し合っていきます。私たちの都市が経験した被爆の実相を伝え、平和記念資料館の見学などを通して私たちなりにヒロシマの心を世界に伝えることが最終的な目標です。

 私が参加した2013年には、広島の姉妹友好都市ドイツのハノーバー、ロシアのボルゴグラード、中国の重慶、ニンボウ、トルコのイズミール、タイのバンコクなどから20名程度、広島在住の高校生、大学生も同数ほど参加しました。プログラムの日程は8月6日を含む、8月5日~8月14日までの10日間でした。前半の日程は、お互いを知り距離を縮めるためのインプットの時間として、平和記念式典の参加、語り部の話の拝聴、宮島散策、上田和風堂の茶道体験、基町高校と舟入高校での習字や琴の部活見学などの平和体験や文化体験をしました。後半部分では、お互いの意見を出し合い、ディスカッションをすることで、自分の意見を相手に伝えるアウトプットの時間を過ごしました。楽しく交流を深めることを大切にしながらも、真剣に語り合い、お互いに大きな学びを得られる場面もたくさんあるので、私はこのプログラムを有意義な学生生活を送りたい多くの人に勧めたいです。広島に住んでいるということだけでも海外の方に関心を持ってもらう良いきっかけなので、これを期にもっと広島についての知識を深めてみるのはいかがでしょうか。普通に生活している中では、同年代であっても全くバックグランドの違う人達と平和について語り合う機会も少ないと思うので、そういう意味でも貴重な体験だと思います。

 私は一昨年、去年、今年と継続して参加していますが、それはひとえにこのプログラムが充実していてとても面白いと感じるからです。8月の本番にむけて6月から準備を始めて行くのですが、これがかなり大変です。というのも、日程のスケジューリング、企画、進行、会場準備など、全てをこなさなければならないのです。このプログラムは、やらされるのではなく、ひとりひとりがリーダーとなり主体的に動いていくことがモットーです。しかし、そのような大仕事を協力してやり遂げることで、他には代え難い喜びが得られます。この記事が何かにチャレンジすることの後押しになれれば幸いです。

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