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通訳実習で宮島を案内しました

2022.11.02

  • 学生活動

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英語英米文学科の3専攻の一つ、通訳専攻の4年生の学生が宮島を案内するという実習がありました。授業ではグループに分かれ、宮島をはじめ事前に様々なことを想定して情報収集を行いました。「瀬戸内海はなぜ特別」「大鳥居はなぜ大きいの」「どうして朱色で、なぜ流されないの」など、名所だけでなく、自然や歴史、伝説などについて調べました。

当日は、「ひろしまアニメーションシーズン2022」において「アーティスト・イン・レジデンス」に選ばれたマフブーベフ・カライ監督(イラン)とナタ・メトルーク監督(アメリカ・ウクライナ)を実際に案内しながら通訳をしました。あいにくの雨模様で思うようにいかなかったこともあったようですが、貴重な体験ができました。

以下は学生の報告です。


天気が悪かったため、事前に予定していた場所を全部回ることができなかったことは残念です。それでも案内をしてなんとか説明をしました。事前準備をしたにもかかわらず、歴史や建物の構造について説明することは難しかったです。下調べの重要性を実感しました。

フェリー乗り場から宮島に行くまでの景色についての説明がうまくできませんでした。フェリーから見る景色は思ったよりもたくさん有り、海の上の小さな船やドックみたいなものについて答えることが出来ず、宮島の有名な観光ポイントの他に、そういった部分も調べておくべきでした。

マフ監督が自作の紙船と一緒に鹿の写真撮ろうとしたとき、「鹿は紙も食べる」と注意を出来ず慌てました。しかし、厳島神社の案内で質問に答えることはでき、ほっとしました。

主な名所では、説明を皆で協力して行い、案内はスムーズでした。調べていたにもかかわらず、それでも答えに詰まる場面もありました。より深いところを説明するためには、今後もっと事前研修が必要です。

ナタ監督に「ここで泳げるの?、なぜ山の上に建物があるの?」など、自分で考えたこともないような質問を受けたとき、いかに自分の知識が足りないかに気づきました。それでも案内するうちに質問に答えることが増え、有意義な体験になりました。



学生たちは、全体を通して通訳の難しさを実感したようです。自分たちの知識不足など、課題や改善点が見えて、今後に生かすことができるでしょう。

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(おみくじについて説明する学生達)