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広島県地域通訳案内士育成プログラムに合格しました。

2022.01.19

  • 学科紹介
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安田女子大学の英語英米文学科では、学生が多彩な分野で重点的に科目を履修して、英語をより高めるために専攻制度を導入しています。その一つには通訳専攻があります。通訳専攻においては、英語力をさらに磨いて高いレベルに到達し、通訳や翻訳の専門性について勉強や訓練をします。卒業後に英語を生かす技能を身につけることが目標にあります。
その一環として学生には実践の体験と訓練をしてもらいます。そこで「広島県地域通訳案内士育成プログラム」の参加を進めています。このプログラムは、広島県を訪れる外国からの観光客に歴史や文化など県の魅力を伝える活動を目的としています。語学力だけではなく、歴史や文化、食についても幅広く案内をし、「おもてなし」を志す活動になっています。


2021年度に開かれたプログラムに見事合格した松長いぶきさん(三年生)を紹介します。

  • eibun20220119_01.jpg(松長いぶきさん)


①コースの参加条件について
英語コースでは、TOEIC Listening & Reading 730点以上, TOEIC Speaking Test 130点以上, TOEIC Writing Test 140点以上, 実用英語技能検定準一級以上のいずれかを取得していることが応募条件となっており、書類選考の後に研修への参加が決定しました。

②コースの進み方
コロナウイルス感染拡大防止のため、第1回目から第4回目はオンライン研修となっており、第5回目から第7回目までが実地研修、第8回目が口述試験という流れで行われました。

③どのようなことを学んだか
オンライン研修の間に、広島の地理・歴史・文化・観光資源・旅程管理に関する事項など基礎的なことを学びます。その後の実地研修では、宮島・原爆ドーム周辺で実際に通訳案内士として働かれている講師の方から、英語で各所の歴史や魅力をお客様にどのようにお伝えするか、ガイドをする上で役に立つ知識や緊急事態時に取るべき対応はなにかなど詳しく学びました。

④今まで学んできたことで役に立ったこと
特に通訳ワークショップ・ホスピタリティツーリズムの授業では、実際にホテルや日常で使われる英会話を想定してプレゼンをする機会があったので、そこで学んだ英語表現が役に立ちました。

⑤何が難しかったか
私自身山口県出身のため、他の広島県出身の研修生の方と比べると広島県の歴史や魅力に関して学ぶべきことが沢山あり、研修を重ねる度に不安に感じていました。また、口述試験では実際にガイドとして英語で説明が出来るか、という点が問われたため、英語表現や学んだ内容を何度も見返して試験に備えていました。

⑥全体の感想
全体を通して、とても有意義な研修でした。コロナ禍で、実際に広島をガイドする機会は少なくなっていますが、研修生の方は、地元である広島に貢献したいという想いで研修に取り組んでおられました。研修を修了することは、私にとって挑戦でもありましたが、広島県の観光産業における現状と今後について理解を深め、英語力を高めることができる貴重な機会を得られてよかったです。

松長さんは、現在海外の留学プログラムSTAYSでアメリカのピッツバーグ大学において勉強をしています。帰国後、救命講習会をうけて正式に広島県の通訳案内士として登録されます。

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