

「AERA」取材から2年が経って -躍進-
2016.03.24
「安田女子大学by AERA―確かな品格―」(平成26年6月27 日刊行)では、巻頭特集で、 英文科の全員留学プログラム「STAYS」の現地ルポが掲載されています。英文科の二人の学生が、密着取材に応えて、STAYSでの日常生活と様々な体験を紹介するとともに、留学における自分の思いを語ってくれています。 それから2年。その二人も、今春、卒業です。彼女達にHPに記事をお願いしました。以下は、そのうちの一人、岡本京子さんによるものです。
写真は、左から私、ホストマザー、モンゴルからの留学生、ベトナムからの留学生
「STAYS」からもう2年が経ちました。この留学プログラムでは、自分を取り巻くあらゆるもの、あらゆる方向へと大きく視野を広げ、新しい自分に出会えました。私のホストファミリーは、アメリカ人のホストマザー、モンゴル人の交換留学生、ベトナム人の交換留学生がいる多国籍なファミリーでした。大学の授業以上に、家族とコミュニケーションをとるために様々な手段を使って勉強をしていたように思います。
三人だけでビーチに。 冗談を言い合い、大騒ぎできるくらい英語力が上達しました。
交換留学生たちとの出会いは、私にとって他には変えられない、本当に貴重で刺激的な経験となりました。異文化に触れることができたのはもちろんのことですが、向上心を強く持つ彼らと生活を共にし、私自身も薄れていた向上心が湧いてきたのを覚えています。そんな彼らとたくさん意見交換をしていく中で、自分が将来どういう人間で在りたいか、どのような道に進みたいかという漠然とした思いが、具体化されていきました。帰国後は、日本語教員のボランティアに参加したり、いろいろな所に足を運んだりと、手広く色々なことに挑戦していきました。
アメリカの生活が恋しくなり、観光も含め渡米
そして私は次のステップに進むべく、留学生活中に培った向上心と、広い視野を持って、就職活動に臨みました。私は自分の可能性を自分で狭めてしまわないように、少しでも興味を持った会社の説明会にはできるだけ足を運びました。沢山の企業の考え方や価値観に触れ、自分の生き方に合った企業を探しました。的を絞りながら航空業界と金融業界を中心に就職活動を進めていましたが、誰かの「安心」のために尽力できる点に魅力を感じ、金融の中の損害保険業界を志望し、ご縁があって今の会社に内定を頂いたので、この業界への就職を決めました。 そして今、私は自ら切り開いた道に向かって大きな一歩を踏み出そうとしています。安田女子大学に入学し、英語英米文学科で沢山の友達や先生方と学び、経験したことを胸に、私らしく凛とした姿勢で前に進んでいこうと思います。社会に出ると壁にぶつかったり、悩んだりすることが今以上に増えていくと思います。しかし、そんなときでも留学時と同じように、何を感じ、何を考えるのかを大切にしていきたいです。私なりのアプローチを見出し、仲間と共に切磋琢磨して少しずつでも成長していくことが今の私の目標です。あのとき交換留学生たちと交わした約束「8年後に再会」したときに、彼らに恥じない生き方をする私でありたいと思います。もちろん、円滑なコミュニケーションを図れるように、英語の勉強は続けていきます。