

【教員紹介】高橋 重一先生
2025.01.16
いよいよ2025年4月の学科開設が近づいてきました。園芸学、植物生理学、分子生物学をご専門とされ「光合成および花の形質・品質・開花制御に関する研究」を主な研究テーマとされている高橋重一先生をご紹介いたします!
高橋 重一 東邦大学理学部生物分子科学科卒業後、同大学大学院理学研究科生物分子科学専攻にて修士(理学)を取得。その後、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系にて博士(学術)を取得。以後、東邦大学理学部博士研究員、農研機構花き研究所特別研究員、東洋大学生命科学部助教(応用生物科学科にて植物分子機能学研究室を主宰)、千葉市産業振興財団産業創造課主任主事、岩手生物工学研究センター園芸資源研究部研究員、プラチナバイオ株式会社研究開発部主任研究員、広島大学ゲノム編集イノベーションセンター研究員、同共同研究講座准教授を経て2025年度より安田女子大学理工学部生物科学科に着任予定。 |
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光合成および花の形質・品質・開花制御に関する研究
光合成、それは地球の生命を支えるとても大切な反応で、植物では細胞の中にある葉緑体で行われることがよく知られています。あまりにもよく知られているので、もう研究することなんてないと思っている人もいますが、実はまだまだわからないことだらけ。葉緑体がどのように作られていくのか?という謎や、とても風変わりな葉緑素を結合する水溶性クロロフィル結合タンパク質の機能と構造、リンドウの花に特異的にみられる光合成をする緑色斑点の役割などに興味を持って研究に取り組んでいます。また、花の形質(形、模様、色)や品質(花持ち)、開花制御の分子メカニズムにも興味を持っています。モデル植物であるシロイヌナズナをはじめ、キクやリンドウといった主要な花き類、メキャベツやケールにクロガラシ、ハマダイコンにマメグンバイナズナといったアブラナ科植物、さらにシロザなどの多様な植物を材料にしています。
ここをご覧になっているということは生物学に興味があるということですね。素晴らしい!!生物科学科では生物学に科学の視点から切り込みます。入学後の講義や実験・実習を通じて、より興味を惹かれることや挑戦したいことがでてくるはずです。余暇には音楽堂や美術館などを訪ねて下さい。よいアイデアを得るきっかけにもなります。好きこそ物の上手なれ、学生生活の集大成となる卒業研究で熱中できるテーマを見つけましょう。大学での学びは高校でのそれに比べると世界が大きく変わります。例えるなら、丘の上の生活を離れ生物科学という名の大海原に乗り出していく感じでしょうか。もちろん船長はあなたです。そして我々教員は水先案内人。夢を羅針盤にいざ出航。どの航路・目的地を選ぶのかはあなたの興味次第です。晴天ばかりではなく時には嵐に見舞われることもあるでしょうが乗り越えた先には目指す大地が待っています。一緒に新大陸を発見しませんか?良い風があなたに吹きますように。