

プロダクトデザインについて研究されている滝口隆久教授を紹介
2024.05.01
2024年4月に造形デザイン学科へ着任された滝口隆久教授にインタビューを行いました。
Q専門分野について教えてください
プロダクトデザインです。三洋電機株式会社で炊飯器、セラミックファンヒーター、ドライヤーなどの家事家電や、ノートブックパソコン、液晶モニター、ファックスなどのデジタル家電などの多くの家電製品をデザイン、商品開発をしてきました。
Q特にヒットした商品開発は何ですか
家庭にあるお米からパンができる、SANYOライスブレッドクッカーGOPAN(ゴパン)です。
米粉ではなくお米そのものを入れてボタンを押すと朝には、こねて発酵させてお米のパンができます。
今日は炊飯器でご飯、明日はGOPANでお米のパンが食べられる、おかずや気分に合わせた食卓の新しいスタイルを目指しました。企画から開発、生産、販売までのプロジェクトを立ち上げ関係者の力を結集してリーダーとして商品化しました。
三洋電機株式会社カタログより出典:GOPAN
Qデザイン開発で重要なことは何ですか
使う人が欲しいと思う潜在ニーズを探り、世の中や市場のトレンドの方向性を見極めてコンセプトを決め、柔軟な発想でアイデアを出しデザインを想像して顧客満足度の高いデザインを目指すことです。
それからデザインセンスも重要です。
Qデザインセンスとは何ですか
デザインセンスは、その人のデザインをするベースになる感覚、思考、行動などです。
世の中のトレンドや人の価値観の観察力や、デザインテーマに対しての柔軟な発想、分析力、造形感覚、色彩感覚の優れた魅力あるデザインが創造できる造形、色彩能力が融合してデザインセンスになります。
Qデザインに興味・関心のある学生・高校生へメッセージをお願いします。
デザインは、生活を快適に、豊かにし多くの人が使用し目にします。ゼロから真っ白い紙にアイデア、デザインを想像して完成させて使って良かった、また使いたいと思ってもらえるモノができると嬉しく、やりがいを感じます。
しかしそれは、簡単にできるものではありません、大学でのアートとデザイン、そしてテクノロジーを同時に学ぶ授業や、日ごろの観察、分析、感じる力を養いデザイン能力とデザインセンスを磨いてください。そしてあきらめない挑戦心と柔軟な思考で新しさと、魅力ある生活を楽しく、豊かにするデザインを目指していきましょう。
■教員紹介
https://www.yasuda-u.ac.jp/course/zoukei/staff/
■ゼミナール紹介