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在学生 杉本 彩代さんが 「令和4年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテスト」に入賞!

2023.01.11

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造形デザイン学科2年生の杉本彩代さんの作品が「令和4年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテスト」で「独立行政法人工業所有権情報・研修館 理事長賞」を受賞しました。パテントコンテストの応募総数は521点でした。

杉本彩代さんのコメント(金光学園高等学校卒)
生活する中で「こうだったらいいな」を形にしました。大好きな生活用品をもっと使いやすくしたい!という思いから磁力の特性を生かしたフックを考案しました。初めてのソフトや3Dプリンタを使っての未知の取り組みでしたが貴重な学びとなりました。今回のコンテストに取り組み、自分の考えを形にする事の面白さに改めて気づきました。生活の中のヒントを見逃さないよう、これからも努力を続けていきたいです。

ものづくりセンターからのコメント
文部科学省、特許庁、日本弁理士会、(独)工業所有権情報・研修館(INPIT)が主催する「令和4年度パテントコンテスト」は、今年で第21回目となる歴史のあるコンペティションです。本コンペティションの特徴は、自ら考えだした発明について応募するだけでなく、特許権の取得までの手続きを実体験できることです。ものづくりセンターでは10名の学生が作品制作に取り組みました。
杉本彩代さんの作品名は「磁力フック」です。様々なアイデアの中から生活用品の課題を解決するスケッチを描きました。スケッチをベースにSolidWorks(機械設計用3DCAD)でモデリングを行い、3Dプリンタでプラスチックの立体モデルを造形しました。立体モデルの形状や磁石の取り付け方法などの試行錯誤を繰り返し、イメージ通りに動作する「磁力フック」を完成させることができました。杉本さんのアイデアは、自分自身が長年感じていた潜在的な不便を解決できる素晴らしい発明です。
プロジェクトでは、最初に全国4か所で実施された発明体験ワークショップ(INPIT主催)に参加し、専門家のご指導による発想法や先行技術文献の調査方法を学びました。アイデアは大学に持帰り実際にモデルを作って機能を試し、発明提出書を完成させました。ワークショップを受講する前は戸惑っていた学生も、専門家のご指導のおかげで、課題解決に必要な新たな視点と特許申請に至る具体的な文献調査の方法を学ぶことができました。惜しくも受賞を逃した方も大きな成長が感じられるプロジェクトになりました。

  • zokei20230111_01.jpg発明体験ワークショップ
  • zokei20230111_02.jpgSolidWorks(3DCAD)で設計
  • zokei20230111_03.jpg3Dプリンタでモデルを造形
  • zokei20230111_04.jpg弁理士と特許出願の打ち合わせ


■「令和4年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテスト」 令和4年度パテントコンテスト選考結果


■ものづくりセンターについて

ものづくりセンターは作品の制作活動を後押しする施設です。制作活動に必要な企画と技術の両面を専任の担当者がマンツーマンでサポートします。学生は初めてでも安心な環境で制作活動に取り組み、自分の想いをカタチにした作品を次々と誕生させています。