こんにちは、ビジネス心理学科です。

12月11日、本学科で学術講演会を開催しました。
今年は大阪大学教授の三浦麻子先生をお招きし、「ネット社会における情報的健康」をテーマにご講演いただきました。



三浦先生は社会心理学を専門とされており、講演では社会心理学の視点から、インターネット上で生じやすい人の心理や行動について、分かりやすく解説してくださいました。
例えば、インターネットの検索やSNSでは、閲覧履歴などをもとに使用者が好きそうな情報を優先的に表示するため、自分の考え方や価値観に近い情報だけに囲まれることがあります。これを「フィルターバブル」といいます。また、SNSでは自分と似た興味・関心をもつアカウントとつながりやすいため、似た意見ばかりを目にするようになります。これを「エコーチェンバー」といいます。インターネット社会では特にこのような問題が生じやすいので、自分の好みとは異なる情報も"バランスよく摂取"するよう意識することが重要であると強調されました。
こうしたことを知っておくことで、私たちはインターネットとより上手に付き合うことができるでしょう。

学生にとって身近なテーマであり、質疑応答も活発に行われていました。今回の講演が、学生一人ひとりがよりよいインターネットとの付き合い方を考えるきっかけになればと思います。

あらためまして、三浦先生、貴重なお話をどうもありがとうございました。