

授業紹介~新ブランド「令月」の筆文字
2021.10.18
株式会社酒商山田様(広島市南区)プロデュースの人気商品「くだもの」シリーズ。9月に発売されたデラウェア風味の日本酒ボトルに、3年坂本陽風さんの授業作品が選ばれました。720本製造、全国へ出荷されたところ、あっという間に完売となりました。
「カリグラフィックプレゼンテーション」(3年前期:矢吹菜美非常勤講師)では、オンラインを通して、プロデュースの専門家の方から近年のお酒の消費動向や消費者のニーズ等、お酒の販売に関わるお話を聞き、学生からの質問に答えていただくなどしながら、売れるお酒をプロデュースすることの難しさを知りました。
一方、授業の合間をぬって、代表数名は、全国的に知名度の高い「雨後の月」相原酒造株式会社様(呉市仁方本町)へ出向き、相原様からお酒造りへのこだわりをお聞きするとともに、その現場を取材しました。「令月」は同社の新しいブランド名(ロゴ)として、他の商品へも使われていくとのことで、俄然やる気がわいてきたようでした。
最終的に両社のコンセプトや思いを、学生の感性を通して筆文字で表現しました。
選考はプロデュースの専門家によって行われ、プレゼンテーションの内容、話し方等も考慮されました。「他の大学との産学共同をやった経験を踏まえると、学生さんのレベルも高く、プレゼンもしっかりしており、本当に感謝しています」「蔵元を訪問したことで逆に多くの情報を取り入れたがために迷走してしまったかな、と感じる部分もありました」
消費者へ伝えるための情報を、筆文字でシンプルに表現することの難しさを実感した今回の取り組みでした。今後の学びへとぜひ生かしてもらいたいものです。