

学生の活動~地域交流・障がい者支援活動~
2021.10.15
私が今できること
書道学科2年 青山涼蘭
私はこれまでの経験を生かして、書道を通した「地域交流・障がい者支援活動」を行っています。
祖父は、私が生まれた時すでに脳出血を患っており、左半身が麻痺している状況でした。母は仕事で家にいることが少なく介護はほとんど私がしていました。毎日ご飯を作ったり服を着替えさせたり大変な事ばかりでしたが、祖父といる時間はとても幸せでした。祖父のために他に何かできることはないかと思い、高校時代に福祉や地域貢献のボランティア活動に参加させていただきました。
その時、私は一人の目の不自由な少女に出会いました。握手を交わし挨拶をした程度だったのですがその翌年、もう一度その彼女に会う機会があり、「こんにちは」と握手を交わしました。すると彼女は「去年会った涼蘭ちゃんの手だ!」と言いました。彼女は目が不自由な代わりに、感覚が私たちよりも遥かに優れていました。
私はそんな人たちがもっと輝ける場を作りたいと思いイベントの開催を決意しました。
高校生の時、アメリカへ短期留学をし、その際、ホストファミリーに書道を教えました。漢字を書いたことがない人たちに、点画や払いを伝える難しさを実感しました。けれども、上手く書けたときの喜びは感慨深く、みんなで協力しながら完成した作品は、個の力が重なった達成感を味わうことができるのです。この喜び、書の面白さ、墨の匂い、筆の違い、美しさというものをもっとたくさんの人に知ってほしいという思いから、支援活動と書道を融合させたイベントを思いつきました。
私が今できることは、これまでの経験を最大限に生かして、誰かに喜んでもらうことです。そして、書道を通じた出会いを、これからも大切にしていきたいと思っています。