• 学科ニュース

卒業生からの中国留学報告記

2019.07.17

  • 学科紹介

平成29(2017)年3月卒業の石森瑞希さんは、中国政府の国費留学生として同9月より中国美術学院大学院(浙江省杭州市)で学んでいます。ちょうど修士課程1年生を終えたばかりの石森さん。彼女から最新レポートが届きました。



中国での留学生活ももう少しで2年となります。

今年度、修士課程1年として過ごした1年間の中で、最も多くのものを修得できたのは「国画」の授業です。この授業では、書作品の制作には用いることのない用具用材について、その技法を深く学びました。

また、2学期には、黄山(安徽省)へ写生旅行に出かける機会がありました。実際に写生をしてみると、現代の私たちがいかに透視法的視点に慣れきってしまっているかを痛感することになりました。これはおそらく、日常生活の中でのスマートフォンなどを見る習慣が影響しているように思われます。

このような体験を通して、山水画の構成とは、遠近法を出さないように対象物の大小を紙面上で調節し、また様々な視点からの景色を1枚の絵の中に盛り込むことによって成立するものなのだと理解することができました。

(写真の作品は、石森さんによる「黄山朝靄図」です。)

shodo20190717_2_01.jpg

shodo20190717_2_02.jpg

shodo20190717_2_03.jpg

shodo20190717_2_04.jpg