

書法文化研究会 第1回研究発表会を実施しました!
2021.12.08
書道学科では、書を学術的に研究し、日々の研究成果を発表し交流することを目的として、このたび「書法文化研究会」を立ち上げました。
去る12月4日(土)、記念すべき第1回研究発表会を開催し、書道学科3年の内野陽菜さんと文学研究科博士後期課程1年の王娜婷さんが研究発表を行いました。
内野さんは「鍾繇の評価について―晋代から唐代の書論を中心に―」というテーマで発表を行い、後漢末から魏初にかけて活躍した鍾繇について、南朝から唐代までの各種書論を丹念に分析し、その評価の変遷を跡づけました。王羲之も尊崇したという鍾繇の実相の解明を目指し、今後更なる研究の深化を期待しています。
王さんは「賀寿詩に見る呉昌碩の交友観―安田女子大学蔵《寿日本成斎太史詩》を通して―」と銘打ち、本学が所蔵する呉昌碩から重野成斎に贈られた賀寿詩を中心に取り上げて、他資料をも縦横に活用しながら、呉昌碩の交友観を具体的に提示しました。個別の書跡資料を有効的に使用したすぐれた発表内容であったと思います。今後の展開を大いに期待しています。