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第1回書法文化研究会を開催しました

2025.08.08

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先月、今年度の「第1回書法文化研究会」研究発表会を実施しました。
今回は、学部4年生・大学院博士前期課程2年生・同博士後期課程1年生の計3名が、それぞれ卒業論文・修士論文・博士論文の完成を目指して、日々取り組んでいる課題について研究発表を行いました。

松下陽菜さん(書道学科4年)は、「近世・近代における庶民文字教育―愛媛狩浜の文字文化を通して―」というテーマのもと、地元で実際に目にした「棟札」の書法分析を端緒として、当地の庶民教育の実態に迫ろうとする大変意欲的な研究を展開しています。
神垣七重さん(文学研究科博士前期課程2年)は、修士論文の一部分を深く掘り下げた「17世紀後半から19世紀前半における「唐様」の捉えられ方」というテーマで、種々の資料の分析に基づいた「唐様」に関する文献学的アプローチの成果を発表しました。
また、李逍宇さん(文学研究科博士後期課程1年)は、「江戸時代における「碑学」受容の実態―市河米庵を中心に―」というテーマのもと、修士論文で提示した日本の「碑学」受容に関する新知見について、さらに踏み込んだ成果を提示しました。

ひとつひとつの確実な成果を積み重ねることで、よりよい「論文」はできあがります。
発表者それぞれの論文の完成に、大いに期待したいと思います。

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