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心理学Q&A 「心理学にはいろいろな領域があると聞きましたが、たとえばどんな領域があるのでしょうか。」

2015.04.02

  • 学科コラム

Q.心理学にはいろいろな領域があると聞きましたが、たとえばどんな領域があるのでしょうか。

A.  「心理学」と聞いて多くの人がまず連想するのは、カウンセリングかと思います。心の面でなにか問題を抱えている人に対する援助を考えていくのが「臨床心理学」の領域です。また、性格判断を連想する人も多いことでしょう。性格や人格から人の行動を考えていくのが「性格心理学」あるいは「人格心理学」の領域です。

多くの人が連想する領域だけでなく、心理学はさまざまな領域から成り立っています。主な領域としては次のようなものがあります。私たちが周りの世界をどのようにとらえて行動しているかを研究している「認知心理学」の領域、私たちの心が年齢とともにどのように変化するかを研究している「発達心理学」の領域、教える場面(裏を返せば学ぶ場面)で展開する心のプロセスを扱う「教育心理学」や「学習心理学」の領域、人間関係や集団の中で生じる心の動きを扱う「社会心理学」や「集団心理学」の領域などがあります。ほかにも、「家族心理学」や「犯罪心理学」、「環境心理学」、「産業・組織心理学」、「文化心理学」などの領域もあります。

たくさんの領域から成り立っている心理学は、人が生活するさまざまな場面で何をどのように感じ、考え、悩み、行動しているかといった人の心の動きを対象にしています。21世紀は心の時代だといわれます。人がいるところには心があります。これからの世の中は、人の心の特徴を理解した上で社会で活躍できる人材が求められています。心理学は重要な役割を担っているのです。