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中国四国農政局×国際観光ビジネス学科の連携企画 豊島・農泊事業の実地調査

2026.01.09

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国際観光ビジネス学科では、農林水産省中国四国農政局との連携企画として、12月に「農泊インバウンド受入促進重点地域戦略シンポジウム」を開催しました。この連携企画は、中国四国地域の農山漁村における宿泊型旅行「農泊」の受入れ体制強化と、訪日外国人を含むインバウンド誘客に向けた地域の魅力発信をテーマにしています。

 

11月、西原セミの学生たちが実地調査として、瀬戸内海に浮かぶ人口700人余りの豊島(てしま)にて実際に農泊を体験しながら、農泊の魅力や課題を調査し、これからの農泊事業と地域を持続的に発展させる観光の在り方について探りました。

 

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豊島はかつて「ごみの島」と呼ばれ、産業廃棄物の不法投棄やその風評被害に苦しみながらも、その課題解決に挑み続け、現在は「アートの島」として世界中から注目を集めています。

 

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この島でまず訪れたのは、食堂とブルワリーが併設した複合施設・Teshima Factory(てしまファクトリー)です。この店舗の建物は、かつて島でよく採れて重宝されてきた「豊島石」を加工する石材会社から鉄工所へと変遷したもので、豊島で出た廃材など島の素材を使用し、島の風景にあった姿を残すことも意識してリノベーションされています。ここで提供される、島の食材を使ったランチいただきました。

 

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今回の豊島での農泊体験のコーディネーターでもある、てしま農泊推進協議会の濱中氏が運営する古民家の宿「とくと」では、様々な農泊体験をさせていただきました。築80年ほどの日本家屋をフルリノベーションしたこの宿は、縁側から穏やかな瀬戸内海の景色が望めます。港からは徒歩10分の距離にあり、海岸にお散歩がてら、島に点在するアートの一部を楽しむことが出来ます。

 

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宿の裏手には畑や里山が広がり、鶏やヤギが飼育されています。生みたての卵や、原木シイタケの採取を体験させていただきました。

 

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畑では、地元の方に教えていただきながら、ダイコンやホウレン草など手作りの野菜を一緒に収穫させていただきました。学生たちにとっては初めてで、驚きの体験であったようです。

 

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収穫した野菜は地元の食材と共に調理していただきました。島のおばあちゃんたちに地元の料理を教えてもらう経験も、農泊ならではの体験でした。

 

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翌日は自転車でツーリングしながら、島の絶景ポイントや観光スポットを巡りました。島で見られる棚田の風景は全国でも珍しく、「唐櫃の棚田」は瀬戸内海を一望できる最高のロケーションです。その棚田を見下ろしながら、豊島のおばあちゃんたちが手作りで作る、地元の食材が詰まったお弁当をいただきました。

 

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建築家の西沢立衛さんとアーティストの内藤礼さんにより開館された豊島美術館も見学しました。

 

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今回の実地調査の最後は、今回の農泊体験での気づきを出し合い、12月に開催するシンポジウムの内容の打ち合わせなどを行いました。シンポジウムの中では、「学生が感じた豊島の魅力」をプレゼンする学生発表と、中国四国の農泊インバウンド受入促進重点地域の代表と学生で「農泊地域のインバウンド誘致に必要な取組とは」をテーマにパネルディスカッションを行います。

 

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今回の取り組みは、学生たちにとって、農泊事業とその地域を持続的に発展させる観光の在り方について知見を広げ、その可能性を探る良い機会となったようです。