

ゼミで似島の活性化に取り組んでいます
2024.04.11
広島湾に浮かぶ似島をご存知でしょうか。富士山そっくりの形をした山が目印の小さな島です。広島港からフェリーでたったの20分。でも桟橋から見える街並みはまるで昭和のよう。タイムスリップした気になる人がいてもおかしくありません。実際これも魅力の一つ。「心のリゾートアイランド」というフレーズで観光客を誘ったりもしています。
そんな似島から望む瀬戸内の景色は見どころがたっぷり。場所柄、牡蠣の名産地でもあります。他にもバームクーヘン発祥の地として有名ですが、何より戦争や被爆にまつわる悲しい歴史を背負った島として知られています。
西原ゼミではこんな似島の「魅力発信プロジェクト」に2年にわたって取り組んできました。現地での取材を重ね、観光を学ぶ学生ならではの視点から似島の自然、歴史、文化、そして人について発信しようと頑張っています。
因みにこの活動の目的は、似島への移住の促進。人口減少と空き家の増加に悩むこの島の未来にほんの少しでも貢献できることがないか、これからも地元の皆さんと一緒に考えていくつもりです。
広島港から見える似島(名前は安芸小富士)
フェリーから臨む似島の街並み
桟橋に降り立つとまず目に入るのが観光案内所「ウェルカム似島」。レンタサイクルもできます。
バームクーヘン作りもここで体験できます。もちろん学生たちも挑戦しました。
似島の住所は広島市南区。ゼミの活動はまず南区役所に出向き、地域おこし推進課の方に島の概況をうかがうところから始まりました。
似島公民館で郷土史専門家の方から戦争や原爆に関する島の歴史を講義していただいたこともあります。
シャッターが下りてしまった商店。島の戸数の半分が空き家になっています。
安芸小富士の山頂から望む瀬戸内の空。この景色を見るためにトレッキングする人も少なくありません。
原爆が投下された日、臨時救護所となった似島に1万人もの被爆者の方が運ばれました。この桟橋から上陸したのだそうです。
似島レジャー観光の目玉、シーカヤックについて取材させていただきました。
似島は昔、柑橘類の栽培が盛んでした。そこで「レモンの島」としてよみがえらそうと頑張っている方がいます。そのレモン畑にも案内してもらいました。
取材を終えて広島港に帰着。ゼミのみんなで似島を背景に記念撮影。
似島での取材を基に、学生たちが似島の魅力を三つ、ウェブ上にまとめました。広島市役所から「中山間地域空き家バリュー再生・活性化事業」を委託されて活動する一般社団法人「さくらブリッジ」が運営するサイト、「似島空き家バンク」のリンクページです。よろしければ下記のURLからご覧ください。
因みに似島での取材はいつもこの「さくらブリッジ」の皆様にコーディネートしていただきながら進めています。
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