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観光地理学「旅のエッセイ」~タイの少年~

2019.04.01

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国際観光ビジネス学科の授業「観光地理学」(片場先生)にて、旅について書く「旅のエッセイ」という課題がありました。最優秀であった大形ひかるさん(2年2組)のレポートをご紹介いたします。

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「タイの少年」
大形ひかる

私はこの夏休みにタイに行って来た。そこで感じたことは、人々の「生きる」力だ。
タイは裕福な国ではない。プーケットなどのリゾート地はまだ別なのだろうが、少なくとも私の滞在したバンコク市内は商売の声で溢れていた。夜市では押し売りをする人々、路上ではぼったくりで知られるトゥクトゥクドライバー達が声を荒げて商売をしていた。滞在初日、あまりの人のしつこさに嫌気がさしていた。
しかし3日目に行った象乗りで、今までの「鬱陶しい」という気持ちから何か良い「パワー」を感じるようになった。働いていた象乗りの少年は私より5歳くらい年下だった。彼はこっそり私たちを象の先頭に乗せ運転させ、これでもかというほど写真を撮ってくれた。拙い日本語でゾウさんを歌ってもくれた。彼の顔にはまるで「チップを下さい」と書かれているようだった。やはり最後には「200バーツ」と手を出されたが、この時「これが生きていく力なんだ」と感心した。それと同時に、今まで自分が何となく生きてきたことが恥ずかしくなった。
必死な少年、タイの人々を見ていると私も頑張ろうというパワーがもらえた。
今回の旅行は自分を見つめ直す良いチャンスとなった。旅は新たな文化・価値観・伝統・芸術に触れ、それを通して新たな自分の一面に気づかせてくれる。そんな旅が私は本当に大好きだ。そしてそこで出会う人々は私の人生を大きく変えてくれもする。これからも世界中に旅に出て、沢山の事を吸収したい。「フットワークを軽く!」これが私の永遠の目標だ。

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