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「市政車座談義」に参加した熊川さんにインタビュー~vol.2

2025.09.09

  • 学生活動

「女性がいきいきと活躍できる社会」を目指す取組の一環として、女子学生の目線から企業PRに挑戦した3年生の熊川美波さんに、今回の「市政車座談義」に参加した感想を聞きました。

 

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■市政車座談義での発表を振り返って

私たちが取り組んできたプロジェクトを、市長を始め多くの方の前で発表し、参加者の皆様だけでなく傍聴席にいた方からも「素晴らしい取り組みですね」と言っていただけたことが率直にとても嬉しかったです。
動画制作を終え、2月に高校生や他大学の学生の前で発表をしたときは、どこかモヤモヤした気持ちが残っていましたが、今回の発表を終えてやっとこの活動に終止符を打てたように感じました。
モヤモヤした気持ちの正体について考えてみたところ、このプロジェクトを始めたきっかけが、「企業の魅力を伝えたい」ということよりも「動画づくりをやってみたい」という気持ちが最優先だったため、半ば自己満足な終わり方をしたということもあり、広島の転出超過の問題について、それほど深く考えていなかったということに改めて気づきました。
今回、市政車座談義のお話をいただいて、自分が参加したプロジェクトを振り返り、ジェンダー平等な働き方について改めて考え、発表できたことで、その気持ちがようやく晴れました。

 

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■男女の格差について

今回、市政車座談義での議論に参加し、改めて男女格差について考え、多くの知識を得ることができました。
私たちは女子大学で学んでいるため、女子学生が生活しやすい環境で4年間を過ごすことができます。そのため、不平等だと感じる場面が少ないというのが今の私の正直な感想です。実際、私や周囲の友人たちは、格差そのものよりも、まだまだジェンダー不平等だと言われている現代社会に対して将来の漠然とした不安を抱いているのかもしれません。
議論でも話題に上がったように、数十年前と比べて不平等さは是正されてきていると思いますが、全く平等かというとそうではないでしょう。
入社をし、結婚や出産を経て初めて感じられる不平等さが話題として多く挙げられていたように感じました。学生のうちは、ジェンダーの不平等さを知る機会は多くありません。だからこそ、社会に出てからのギャップが怖いと感じました。

 

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■社会課題と向き合うこと

今回、企業の方々に混ざって話し合う場に参加し、「ジェンダー格差は、この数十年がそうであったように、特別な何かをしなくても時代状況に合わせてよい方向へと進んでいくのかもしれない。だからこそ私たちができることは、その時間軸を速め、つらい思いをする人をいかに減らせるか」が大切だということに気づきました。
今回の貴重な経験を通して、社会課題に対し、今の自分の立場でできることを意識して、今後も学び続けていきたいです。

 

(2025年8月取材)